曝露療法(暴露療法)とは?
曝露療法は、不安を感じる場所や状況に少しずつ慣れていく治療法です。パニック障害では、認知行動療法の一つとして行われます。例えば、電車でパニック発作を経験すると、「また発作が起きるのではないか」と不安になり、電車を避けるようになることがあります。避けることで一時的に安心できますが、回避を続けると「電車は危険な場所だ」という思い込みが強まり、不安が続きやすくなる場合があります。
曝露療法では、無理のない範囲で苦手な状況を経験し、「不安を感じても対処できる」という感覚を少しずつ身につけていきます。
① 不安階層表をつくる
まずは、不安を感じる場面を整理し、不安の強さを0〜100点で表した「不安階層表」をつくります。
例えば、次のようなものです。
| 不安の強さ | 状況 |
|---|---|
| 100 | 飛行機に乗る |
| 80 | 新幹線で長距離を移動する |
| 60 | 満員電車に乗る |
| 40 | 急行電車に乗る |
| 20 | 駅まで行く、各駅停車に一駅乗る |
不安の強さは人によって異なるため、自分の感覚に合わせて作成します。
② 不安の少ない場面から練習する
不安階層表をもとに、比較的取り組みやすい場面から練習を始めます。
例えば、最初は駅まで行き、慣れてきたら各駅停車に一駅乗る、次に乗車時間を延ばす、といった方法です。
練習では、不安を完全になくすことよりも、不安を感じながらでも、その状況に対応できると学ぶことが大切です。
無理に難しい課題へ進む必要はありません。取り組みやすい課題を繰り返し、少しずつ行動範囲を広げていきましょう。
曝露療法は、症状や体調に合わせて計画的に進めることが重要です。
