最近、スタッフ教育の一環として、様々なものを書いています。
そのうちの一つが、この基本理念です。
こういうものを書くと、クリニックではなく、大企業のようで、照れますが、このような気概で頑張っています。
今月もよろしくお願いします。
当院の基本理念
・治療者、患者さんの誤った「欲望」に左右されず、合理的な解決指針を貫く
例えば、薬は最小限の量で留めること。
例えば、診断は適切に行うこと。
例えば、依存関係に陥ることなく、患者さんが真に成長できるように支えていくこと。
例えば、治療者は患者さん個人個人の心の核から目を背けず、そこにとどまること。
例えば、安易な解決策に逃げず、グレーゾーンを受け入れること。
例えば、傷ついたものがよくなること、また悪くなるかもしれないが、回復していくことを信じられるのか。限界という言葉を、安易に使いすぎていないのか。
例えば、治療者は謙虚であること。限界を受け入れること。
例えば、治療とは変化を待つことであり、休息や安らぎは手段の一つでしかないことを知ること
例えば、診療所は国民の税金の助けを得ることで成立していることを自覚し、診療所の責任を常に問い続けること。
例えば、治療は目の前だけで行われているのではなく、帰路の途中、帰宅後も、次の受診の間際まで続いていることを知ること。
例えば、精神医学の歴史を知ること。新しいものばかりに目をむけるのではなく、過去の治療方法を知ること。
・患者さんの生活を第一に考えた、患者さん目線のクリニックを作る
例えば、患者さんが予約をするのに、十分に最適化されているのか。
例えば、患者さんが到着するのに、通いにくくはないのか。案内は十分なのか。
例えば、患者さんが受診するのに、診療時間に工夫の余地はないのか。
例えば、患者さんにとって、医療は安心で安全なものなのか。それはスタンダードなものなのか。
例えば、患者さんはなぜ「早稲田メンタルクリニック」を受診し、どうして大学病院や総合病院、入院施設のある精神科病院を選ばないのか。当院の強み、利点は何か。
例えば、治療者はもっと親切な行動ができないのか。それは過剰な期待、要求なのか。
・カウンセリングカルチャーの育成のため、臨床の最前線に立つ
例えば、保険診療を理解しているのか。最適化されているのか。
例えば、カウンセリングを理解しているのか。勉強、研究を続け、発表し続けられているのか。
例えば、Webコンテンツなど、文章化する作業を怠っていないのか。自分たちはどこまでの情報を発信すべきなのか
2018.6.13 2019.1.4