東西線「早稲田駅」徒歩1分。夜間・土曜も診療。心療内科・精神科。自立支援対応

WEB予約はこちら

再診患者専用

03-6233-9538

予約制:木・日・祝休診

0362339538
初診WEB予約

  

再診患者専用TEL

03-6233-9538

00:00 OP
02:21 どういう人が多いか
07:01 どうすれば良いのか

本日は追い込まれないとやらない人の特徴、先延ばしをしてしまう人の特徴というテーマでお話ししようと思います。

なかなか追い込まれないとやらないですよね。
僕もやらなかったですよ。全然やらなくて浪人もしてるし、医学部に入った後も全然やらなくて再試が多かったりとか。国試対策部屋というところにですね、防衛医大だったんで、防衛医大という自衛隊の大学だったんですね。

成績が悪いやつはボトムと言われて強制的な勉強部屋に閉じ込められるんですよ。
寮の一室に閉じ込められて、そこで自由を奪われた状況で勉強させられるんですけど。
相互監視をして勉強するんですけど、そこに入ってましたね。
ちゃんと勉強している人とか頭のいい人は余裕があるので、空き時間にテニスをやったり色々遊んだりしていたんですけど、僕はそういう部屋に閉じ込められいてた組でした。

だから追い込まれないとやらない人の気持ちはよくわかるんですけど、今その当時の自分に対してどうしてかということを教えてあげたいなと思いながら、撮ろうかなと思います。

どういう人が多いか

先延ばしをする人は、臨床をしているとどういう人が多いのかというと、一つは疲れている人です。
「なかなかやらないんです」「先延ばししちゃうんです」という人が多いですね。
疲れている人は臨床でもそういう悩みを訴えることが多いです。
つまり、うつ病やうつ状態ですよね。躁うつ病や統合失調症の陰性症状とかそういう人たちが言うかなと思います。

後はどんな人が臨床でこういう悩みを訴えるかというと、衝動的な人、誘惑に弱い人ですね。
こういう人も追い込まれないとやらない気がします。

目の前の誘惑に負けやすい人ですね。
例えば発達障害の人、特にADHDの人。
あとは誘惑に弱いというと、若者、10代とかね。若者というのは衝動的で誘惑に弱いんですよ。

あとは依存症系の人ですね。
お酒の誘惑に弱いとかね。結構そういう人たちは多いなと思います。

あとは受け身の人。自分で目的意識を持って動くのではなく、受け身のタイプは先延ばしにしてしまうことが多いです。
これもやっぱり発達障害系の人だったり、受け身な人が多いですから、受動型とか呼ばれるんですけど。あとは回避性パーソナリティ症と呼ばれる人や主体的じゃない人、不安障害の人とかですね。
ちょっとひきこもり系の人は多いですよね。
だから障害なんですよね、ここら辺も。

後は心理的抵抗といって、やるべきなんだけれども抵抗があってできない。
例えばトラウマがあったり。
PTSDや複雑性PTSD、なかなか受け入れられない、こうしなきゃいけないとか自分の弱さを受け入れられないとか、完璧主義の人とか、こういう人もやらないですよね。

臨床上、結構こういうタイプの人が追い込まれないとやらないという気がします。

どうすれば良いのか

先延ばしをついついしてしまう人たちはどうすればいいんでしょうか、ということですね。

まず治療は4段階に分かれます。
これは基本的にはどんな治療も一緒です。

うつ病だろうが何だろうが、まず最初は休むことですね。
それで、助けを求める、従う。

僕の場合だったらですね、「ああ」となるんですよ。
いや待て、益田落ち着け、休めよと言ってですね、お前はばかなんだから助けを求めて頭のいい人の言うことを聞きなさいって。
助けてと言って、よし過去問やりなよと言われてこれをやる。
やるまで出ちゃダメだよとか言われて従うんです。
それでもうその間はもうひたすら従う。
とにかくまずこれをやる。

これができてきたら次はマインドフルネスをやる。
何もせずにただ目を閉じて呼吸をする。
頭の中に何か浮かぶんだけれども、イカンイカンと思ってまた呼吸に戻る。
また何か浮かぶ、それで呼吸に戻る。

こういうのをマインドフルネスと言うんですけど、これを日々やるということですね。
そうしていくと自分の状態が分かりますから。
今疲れているからできないのかなとか、やろうと思ってもできないのかなとか。
自分の欲望が大きすぎるんじゃないかとか、目標が高過ぎるんじゃないかとかね。
あとは誘惑に負けている場合、なんか自分は誘惑に負けてるなとか、もっと自分から積極的にやらないといけないなとか。
あとはバカだと思われたくないからテストを受けないじゃなくて、受け入れて、次を目指すためには、一回落ち着いて自分のことを見つめる時間が必要なんですよね。
見つめる練習をするためには、マインドフルネスがとても有効です。
やはりその学びが大事なんですよね。

どうすれば計画的にやれるのか、追い込まれずにやれるのかというのは結構学びが大事なので、テクニックが必要なんですよ。
そのテクニックを少しずつ学ぶ。
目標を細かく立てるとか、スケジュールを立てるとか。
そういうハックというか、人間のテクニックがあるんですよ。
勉強だったら勉強、片付けだったら片付け。そういうタスクの難易度を下げてあげるために。

心理的抵抗もあるから向き合うということですね。
トラウマなど自分の弱さとしっかり向き合って整理するんです。そういうのは大事かなと思います。
それができてくると、だんだん自分を変える段階になってくるんですね。
変える段階になってくれば、じゃあどうしようかと。先延ばししないために何をすべきなのか、目標・目的を立てて、計画を立てて行動をして修正していく。このサイクルに移るわけですね。

このサイクルを繰り返しながら変化に応じてこの3を繰り返す。
疲れたなと思ったら1番に戻ってということを、1-2-3を繰り返していくというのがとても重要ですね。
結構抽象的なこと言ってしまいましたけどそんなところかな。

どうしたらいいのかというと、この順番に従って自分を変えていくことが大事です。

学びとしては、例えば目標設定の立て方とか、細かく立てるとか。
計画的にやった方がやりやすいですから。
あとなぜそれをやるべきなのか、目的意識をしっかり持つ。
なぜそれをやるべきなのか、やらないとどうなってしまうのかをリアルに想像したり、意義をちゃんと見い出す。
後はその環境を変えてあげる。
やらないんだったらやる環境を無理やり作る。

自分の意志は弱い。僕もそうですよ。
弱いから国試部屋に行く。
お弱いから酒があると飲んじゃうからお酒をもう買わない、家にあるお酒を全部捨てちゃうとか環境を整えてあげるとかね。そういうことをするのが大事だったりします。
強制的にやれる環境を作る。
やるためのハードルを下げてあげる。
部屋を片付けてやりやすい環境を作ってあげるとか、そういうのが大事になってくるのかなと思います。

いつもの話になりますけど、結局こういうことですね。
心というのは脳なので、何で先延ばししてしまう脳の状態になっているのかというと、生まれつきの脳の形の問題なのか、もしくはテクニックがないのか、認知というか記憶の問題なのか。
それともその状況、例えば周りが遊んでいたらやりたくないじゃないですか。状況の問題なのか。
そういうのを分解して考えていくというのが精神医学的なアプローチかなと思います。
そういう風に精神科医は考えるし、そういう風に問題を解決していくということをしますね。

後は一応ついでに話しますけど、最近よく臨床していて思うのは、私は駄目だとか他の人はできている、私は駄目だと思う人が多いんですけど、皆大なり小なり先延ばし癖はあるんですよ。

だから全ての人に当てはまるし、ある状態に辿りつけばそれで成功ということではないんですね。僕らは絶えず変化し続けるし、絶えず成長し続けることが求められている。
成長をやめると駄目なんですよ。

人間というのはすごく楽なゾーン、コンフォートゾーンを抜けて、ちょっと苦しいゾーン、学びとか成長があるゾーンに自分を追い込まなきゃいけないですね。
だけど行き過ぎると混乱というか、ハード過ぎるんですよ。パニックゾーンとか言ったりしますけど。
だから慣れてきて楽になったなと思ったらで戻ってあげる。
で、行き過ぎたと思ったらこっちに戻ってあげる。

ちょうどいいライン、自分にとってちょっとストレスがかかる。
だけどそこが一番成長できるので、ストレスをちょっとずつかけながら成長できるゾーンに留まることが大事だったりします。
だから私はダメだとかでなくて、このちょっとした刺激のところを常に維持してやっていくというのが大事な発想です。

早く楽なとこに行けたらなと思うのは成長が止まっちゃうし、後々困りますから、ここにいるという意識を持つのが大事かなとは思います。
ということで、今回は追い込まれないとやらない人というテーマでお話ししました。


2023.12.20

© 2018 早稲田メンタルクリニック All Rights Reserved.