基本的に医師はあまり自分のことを話しません。特に精神科の場合はあまり個人情報を出さないものです。僕も他の先生のことについての質問には答えません。患者さんによっては妄想に支配されて主治医のところに押しかけてしまったり、ストーカーのようになってしまうことが珍しくないからです。
僕がYouTubeを始めたときの一番の懸念もそこだったのですが、YouTubeを始めてそろそろ1年経つ現在、そのような危険性もなく、外来の患者さんにそこまで重症の方がいないということもありますし、いろいろな場面ですでに漏れ出ているので一度整理してお話ししてみようと思います。
本名は益田裕介。30代後半です。長男で妹がいます。奔放なので次男か三男坊かと思われることもありますが長男です。結婚していて、娘がいます。岡山出身で、転校が多い子供時代を過ごしました。これが僕の第一の闇ポイントで、対人関係がうまくいかなかった原因だと思います。患者さんから益田は凹凸があるのではないかと言われますが、優等生ではなかったです。
ではどのような子供時代だったかというと、内にこもるというか、もちろん友達と遊ぶこともあったのですが内的な世界に関心のある子どもだったなと思います。小学生の時にオウムの事件や少年犯罪があり、エヴァンゲリオンや少女革命ウテナが好きでした。中高生くらいからフロイトや哲学を読んでいました。これはずっと好きですね。経済や数学にも強かったです。
そして、防衛医大に入りました。学費が無料ということもありましたし、外的な世界にコミットしたかったということもあります。人間関係が苦手なところから、寮生活という不得意なところに入りました。強制的に鍛えられましたがすごく混乱していました。格闘技が好きだったのでレスリング部に入りました。耳がつぶれているのもレスリングのためです。ここでお酒を覚えて今年の6月5日まではほぼ毎日飲んでいました。
大学を卒業して陸上自衛隊に入り、組織や集団の動きや対人について悩み、考え続けました。防衛医大から自衛隊時代はずっとそのようなことばかり考えていましたし、本を読み直したりもしました。そして、自衛隊を辞め、民間病院を経て2018年に早稲田で開業します。
長所と欠点
・情報の混乱→整理・解釈
変化に敏感ですし、多くの情報で混乱するのですが、混乱に対して整理・解釈することが得意です。欠点は思い込みがあったり、強引な説得力があるというところです。YouTubeも自論を交えながら話していますので、時として強引すぎることや思い込みもあり、皆さんを混乱させてしまうこともあるかもしれません。そこは話半分に聞いていただけると良いかなと思います。
・対人不安定→個人主義
転校以降、対人不安というのはあります。もともと個人主義だったのかもしれません。自衛隊に入っておきながら個人主義というアンビバレントなところがあります。そこからの欠点としては、人に頼らないと生きていけない人にアドバイスを言えるのかということです。どうやって人に頼るかということについての関心があまり高くないため、そういう人に寄り添えているのかはハテナが付くかと思います。ただ、欠点がわかっているので、本当に自分が言っていることは正しいのかなど常に問い直しています。
・優等生ではない→現場主義
優等生ではなかったので現場主義です。教科書的な「こうすべき」「こうした方が良い」ということは最初から疑い、肌感覚を鍛えることを続けています。欠点は失敗のリスクを含むことです。医療の世界では失敗は起きてはいけないと思っているので、それは常に考えています。
以上、僕はこういう人間だということと、強みと弱みをお話ししました。
自己紹介
2020.11.16