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オンライン自助会の紹介。後半は社会課題解決のために専門家に向けた提案

00:00 OP
02:50 悩みや不安の相談をどこでしている?
03:53 自助会とは?
06:29 自助会では何をやっている?
09:21 SlackやDiscordのテーマ
12:45 研修
14:04 決して安くはありませんが
15:31 専門家の方へ

本日は、YouTubeメンバーシップ限定のオンライン自助会、今やっている匿名制のオンライン自助会について解説します。

この動画は公開録画という形で、メンバーシップの方は見られるようになってますので、もし質問があったら、それにも答えながらこのスライドでプレゼンをします。

前半は自助会向けの説明で、後半は専門家向けの動画です。

悩みや不安の相談をどこでしている?

悩みや不安の相談をどこでしているのか、ということなんですが、なかなか悩みや相談する場所がない、どこで相談したらいいんだろう、と困ってる人が多くいらっしゃいます。

これは精神科に相談したらいいのかな、と思いつつ、初診の予約をしても1カ月ぐらい経ったりしますし、家族や友達には相談できなかったりします。

通院中の方でも診察時間が短すぎてしっかり相談できないなと困っている方も多くいらっしゃいますし、あとはカウンセリングで相談したらいいのかということですが、カウンセリングも高いんです。
50分で1万円とかかかるので、なかなか相談するところが見つからない。

相談したとしても、どの心理士さんがいいのか、なかなかちょっと難しいというか、見つけづらいのかなというのはあるかと思います。
そのすべてを解決するために、とにかく僕が自助会を立ち上げたということです。

自助会とは?

そもそも自助会とはどういうものですか、ということなんですが、患者さんや元患者さんが集まって自分の体験談や治療に役立ったことを共有したり、悩みを相談したりする場所です。
それ以外にもゲームをしたり、レクリエーションをしたりなど、一緒に遊んだり、趣味を楽しむ場でもあります。

仲間づくりの場所なんです。
治療者と一対一の関係もいいんですが、それ以外にも患者さん同士、元患者さんと繋がることは有意義ですし、学べることも多かったりします。

自分が良くなってきたときは誰かのためになったりすると、ハッピーになれるというか、自分の体験は無駄じゃなかったんだな、と思いやすいですし、立ち直りやすいですし、自己肯定感も高めやすかったりします。
自助会はうまくやればめちゃくちゃいいんです。

ただ、なかなかどこに行けばいいかわからないし、どの自助会がちゃんとしているのか、怪しくないのか、というのも見つけにくというか、わかり難いのかなという風に思います。
オンライン自治会をやることで、これまであった自助会の欠点を補うことはできるんじゃないかなと思っております。

今ある自助会、リアルな自助会もいいんですが、オンラインの自助会はオンラインの自助会の長所と欠点があると思います。

どういう点が長所かというと、相性がいい人を全国から探せる、ということです。
リアルな自助会は東京にいる一杯ありますが、地方だとなかなか難しかったりするし、合う人を探すのは大変なんです。

オンラインだと、いつでもどこでも繋がれます。
自助会はリアルにあっても毎月1回とかです。
何時から何時までで、区民館などを借りてやっていますが、その時間に自分のスケジュールを合わせるのは難しかったりします。
そういうことをしなくて済むのでいいのかなと思います。

また、匿名性でやりますので身バレの心配がないです。
個人情報は僕が管理するのではなく、YouTubeサイドで管理し てもらってます。
YouTubeのメンバーシップを利用してるので、クレジットやお金、住所などは僕は管理してないんです。
YouTubeサイドで管理してもらってます。

あとですね、僕がいますので間違った情報がないなどの利点があるのかなと思います。
ただ僕しかいないというのも今問題かなと思っていて、正確に言うと僕以外にもで精神科のドクターが協力して参加してくれてるんですけれど、自助会の方に。

ただ運営メンバーとは違うので、頻繁に入ってコメントしてくれるわけでもないですし、ただのROM専だったりもするので、そこはちょっと問題だなと思っています。
後でまた喋りますけど、運営サイドの方で精神科医の数も増やしたい、ドクターを増やしたいな、という思いは実はあります。

自助会では何をやっている?

実際何をやってるかということなんですが、SlackやDiscordを使ったクローズドのSNSみたいなものを作ってます。
そこでは様々な話題をテキストベースで喋ったりしてます。
相談したり、質問をしたりしています。
益田先生ということで@をつけてもらって、僕を名指ししてもらえば、僕も答えたりしています。

あとZoomやDiscord、clusterというメタバースのゲームですけれが、これらを使った をしています。
だいたいほぼ毎日、夕方~夜に何らかの会をやってます。
これから人数も増えていくと思うので、それに伴い会が増えていくんじゃないかなと思います。

新しく10月から始めようと思ってるのが、僕の月1の講座です。
YouTubeの限定ライブの方で、精神医学を1年かけて講義しようかなと思ってます。
今年はそれをやって、来年以降にまた何をするかを決めてないですが、そういうのをやろうかなと思います。

これも自助会の人たちから、今参加してくれてるメンバーからこういうものをやってほしい、という要望があったんです。
じゃあ月イチだったら、自分のスケジュールを工夫して空けますよ、ということで始まる感じです。

こんな感じで、できるだけ僕も協力したいと思っています。
お前がやってんだからそりゃそうだろという感じですけど、できるだけ採算じゃなくて自分の時間を自助会に割きたいと思ってますから、色々提案してもらえばできることはやります、という感じです。

あとはボランティアカウンセラーになるための研修および資格制度、その教育です。
SV(スーパービジョン)をやりたいなと思ってます。
これも最初大変だと思いますが、1回仕組みが上手く行ってくると上手く回ってくるんじゃないかなと思います。
患者さん同士が研修を作ったり、自分たちで教育するというシステムもできると思うので、いいのかなと思います。

海外とかでは結構多いんです、こういう会。
日本にはないだけであって、海外では結構あったりするので、そんな変なことではないんです。
まあ、そういうものを5年、10年かけて作れたらなと思っております。

SlackやDiscordのテーマ

SlackやDiscordのテーマとしてはどういうことがあるのかというと、某掲示板と書いてますけど、2ちゃんねる、5ちゃんねる、みたいな感じでSlackテーマを作ってるんです。
103以上ありました、今数えたら。
だからめちゃくちゃ多いんです。

その掲示板ごとに、よく使ってる掲示板ごとにメンバーがそれぞれ振られていて、自由に発言してる感じです。
疾患ごとのページ、発達障害の子育て、親子問題、会社での悩みなどを相談するページ、愚痴を一方的に聞いてもらうだけのページなどいろいろあります。

テキストで書くだけでもリアクションをもらうと、聞いてもらえた、という感じがするみたいです。
僕の動画の感想を言い合うところ、趣味、楽しいことを話すところもあります。

自由に発言してるということなんですが、傷つく人がいないように工夫をしていて、ルールや規約なども設けており守れない人には強制退会をしてもらうなどのルールも作っております。
この規約も弁護士さんと一緒に作りました。

運営費で月3千円いただいてるんです、参加者に。
その運営費でスタッフを雇用し、その人達が管理してくれてますので、ご安心くださいという感じです。

僕一人でやってないということです。
無理ですからね。
運営費で専従の人を雇っているという感じです。

具体的にはどんなのかというとですね。こんな感じです。
ウィークリー座談会や初心者の会、初心者向けのライブです。
この運営というのは運営メンバーのことです。
読書会や僕の著書を読む会、今もやってるかどうかはわからないですけど、一応あったので。

あとは発達はむの交流会、発達障害の疾患別の会です。
英語の勉強会、カサンドラの会、茶話会、もくもく会、単純に勉強だけする会、マインドフルネスの会、スピーチ練習の会とかもあります。

今後は運営側でオンラインセミナー、僕のやつですね。
発達障害の人のためのSST教室、デイケアプログラムみたいなものもやりたいなと思っています。
他にも認知行動療法、集団認知行動療法のオンライン教室とかやったりします。

あとは疾患別の座談会としてうつ病の部屋というのも作りたいなと思っています。
これは今後増えてきます。全然増えていくと思うので、いろいろあります。

研修

研修なんですが、どんな感じでやろうかなというと、
1. 初心者、ビギナー
2. ピアサポーター
3. ファシリテーター
4. 育成者リーダー
5. マネージャー、研究者
という形で5段階に分けて研修をしていってもらうというイメージを作っています。

まずは初心者、ビギナーの人というのはこういうのを頑張ってほしいですとか、それができるようになったらピアサポーターとしてこういうことができるようになってほしいです、ということです。
ここまではちょっと全員に満たしてもらいたいなというところです。

3番以降、ファシリテーターや育成者、マネージャーというのも、会が大きくなるにつれて作っていきたいなと思ってます。
現時点では、ここまで至ってません、もちろん。

今年2022年の3月24日からこの会はスタートしてるんですが、まだ全然どういう研修制度が良いなどができあがってないんです。
将来的にはこういうところを目指してるというイメージです。

パソコンに不慣れな人もサポートいたしますのでご安心ください。

決して安くはありませんが

月3千円なんですが、他のメンタルヘルスベンチャー企業よりは遥かに安い値段で治療に役立つことができますから、もし良かったらなと思います。

ただ病気が重い人、調子の悪い人は基本的に参加できないです。
あくまで自助の場であって治療をする場所ではないんです。
病院の替わりにはなりませんから、その点はご了承くださいという感じです。

あくまで月3千円払って、お金を払う側なのに自分で何かこうするというか、ボランティアをしなきゃいけないということなので、そういう場所ではあるんですけれども、ただ、治療効果は効果的というか自己理解が深まり、不安など改善しやすくなると思うので、もし良かったらなと思います。

ちょっと本気の人しか入れないです。
月3千円で決して安くないですから、Netflixよりも高いですから、やはり本気の人しか入れないと思うんですけども、それがいいハードルになっているのかなという風にも僕は思っています。

専門家の方へ

後半は専門家の人に向けた話をさせてください。
精神科医で、一人でやっている危険性があって僕はちょっと怖いんです。

自助でやってる特性上、精神科医を雇うことはできないです。
精神科医の時給は高く、誰かを雇うということはできないので、そこがジレンマだなと思ってるんですけれど、心ある人に運営サイド側として協力してもらえたらなと思っております。

NPO法人の運営経験者や福祉事業の財務管理者がいないんです。
運営サイドは僕と専従の人があと1人、2人いる感じです。
あとはオンライン・サロンの経験がある人にアドバイザーで入ってもらっている形なので、実質3~4人ぐらいでやってる会で、まだまだわからないところがたくさんあります。

資金面も、僕の個人会社の内でやってるので、YouTubeの収益などと混ぜてグチャグチャでやっており、それは自助の特性が合わないな、と思っています。

行政サイドの支援というのもあるんですが、そういう条件をどうやったら満たせるのか、でも満たしてしまった場合自分たちがやりたいことができなくなってしまうというジレンマもあるので、どうしたらいいのかなというのは、今困ってるというか、考えてるところでです。

先ほどはメンタルヘルスのベンチャーという話しましたが、お金をガッツリ儲けるためにやってるわけではなく、あくまでビジネスではあるんですけれども、それは管理するため、運営するために誰かを雇わなきゃいけないので、そのためにお金が必要ということです。

僕自身は別にクリニックの収益だけで生活できるので、あくまでYouTube活動や自助会というのは、利益を出そうとしていますが、それは本質的なところではなく、持続可能なYouTube活動や自助会をするために必要最低限のお金を稼がなきゃいけないのでやってるということなんです。

そういう利点でやってるんですけれど、ちょっと難しいんです。
それをどういう形でやったらいいのか、何かこう協力やご意見いただけたらなと思っております。
お金がないと回らないですし、普通にボランティアだけやってやると社会的なインパクトがなくなってしまうし、難しいです。

よく出してる図なんですが、僕がやりたいことはこういうもんですよ、と言う形です。
14個あるので、これを人生をかけて実現したいと思っております。

一応これまでの流れ、第3のコミュニティ、これまでの成果としては第3のコミュニティ、メタバース移住前の準備として、今年の3月26日に設立しました、と。

掲示板運用とか、そのルール、DiscordやZOOMでの座談会の話し合い、暫定ファシリテーターの設立、運営メンバーによる質疑応答・座談会、弁護士を交えた規約の設立等々です。
先程のQRコードでも示したようなNotionでのルール確認システムをこれまで作ってきました。
半年かけて作ってきた感じです。

今後やっていくこととしてはこんな感じです。
主観2.0や治療のノウハウ、治療のカウンセリングの技術体系というか、そういうものを既存のものでは使いこなせないので、僕がオリジナルで作った主観2.0というものがあり、これを使って勉強していきたいなというか、みんなでカウンセリングできるようなシステムを作ってるという感じです。

精神医学を学ぶオンラインセミナーの開講、発達障害の人のためのオンラインSST教室、集団認知行動療法のオンライン教室をやりたいと思ってます。
やる予定です、年内には。

スケジュールや目標の設定、定期アンケート、メンバーとともに運営を語り合うイベントを作るな、その他自殺についてのルールの明文化などをしたいと思っております。

今後やっていくこととしては、暫定ファシリテーターによるメンバーサイド側では座談会の活性化、ノウハウを貯める成功や失敗事例を貯めるなどです。
資格制度の検討や企画、運営する地力をつけるとかなのかなと思います。

今後やるべきこと

一応これをやるための僕の仮説というのがあって、当事者中心の精神療法モデルというのが今後重要なんじゃないかな、という風に思ってます。
どれが正しいというよりも人に合った精神療法を作っていく必要があるのかな、という風に思っているんです。

やるべきこととしては、今既存の治療モデルを自助会患者さんたちに引き継いでいく。
主観2.0というモデルを作ったので、そのモデルを中心に今の治療のモデルを引き継いでいく感じです。

次に個々の患者さんや治療体験を経た人の意見を収集する。
そして自助会およびコネクションを作る、当事者発信の科学的に間違った情報、トラブルの元になりうる情報を枝葉を取るように削いでいく。
そういうことで良いものができるのかな、と思ってます。

やるべきこととしては、新しい治療モデルが複数、たくさんできるので、これらを選びやすくなるのかな、という風に思っております。
さっきの話と一緒ですね。

医師がやることというのは、診断や薬物治療が中心となっていくと思うんですが、精神療法や福祉導入、環境調整は患者さんが主体になっていくのかなという風に思っております。
そんな感じです。

あとは、このSNSを治療者や患者が利用するための問題点などをこの前まとめたので、こんなのがありますよ、ということです。
はい、ちょっともう時間がないので一回ここで締めようかなと思います。

あとは、見てもらうための医療ドラマの主人公とリアルインフルエンサーというものがどういう風に絡み合うのかというのも重要かな、という風に思っています。
そうしないと見てくれなくなっちゃうので。
見てもらえるようなものを作る、関心を持ってもらうということもとても重要な側面ですね。
綺麗事ばかり言ったり、教科書みたいなことをやってても、面白くないと見てくれませんから。
そこはどうなのかな、という風に考えながらやってます。

未来をどう作るかということです。
メタバースの世界のときに、ここに入ればみんなと会話をしたり、マインドフルネスができたり、治療者と一対一のカウンセリングができたりすると。
こういうものをどうやって作るのかということを考えているということでございます。

また来週に本当の精神医学の講義をやろうと思います。
その予行として、今回やらせていただきました。


2022.10.13

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