今日は休みの日ですが、急遽YouTubeライブをやっております。
メンバーメンバーシップ限定で、今YouTubeライブを撮ってるんですけれども、あくまで公開録画みたいなイメージです。
後日編集して、普通のYouTubeで発表しようと思いますので、皆さんご協力いただけたらなと思います。
自助会の方からの質問が出てたので、その話をします。
コーチングとコンサルティングの違いはどういうものか、ということを私見を交えて色々喋れたらと思います。
定義はないんです。
コーチングはこういうものだ、コンサルティングはこうだ、コーチングとコンサルティングはこういう違いがあるよ、と定義できるものではないので、それは前提として知っていただきたいなとは思います。
コメント来てますね。
コメントも拾いながら動画撮ります。
コーチングとコンサルティングってどう違うんですかと言われても、基本的にはそんなに違いはないと思うんです。
それなりに出てきたカルチャーが違いますし、文脈も違うので、そこら辺を私見も交えて整理したいなと思います。
コンテンツ
分類
例えば、こういう図を作ってみました。
二軸です。
右側に行けば行くほど専門家、聞く側、コーチする側、治療者側とも言っていいのかもしれないですけど、答えを知ってるということです。
現状に対してどうしたらいいのかというときに、あなたはこうすべきだ、という答えを知ってる。
逆に、左に行けば行くほど、コーチ、治療者側も答えを知らないので、一緒に見つける必要があるし、本人の責任で見つける必要があるということになります。
上の軸が、本人の主体主体性が高いのか、もしくは受け身か、ということです。
言われるがままにしておけばいいというか、受け身でも力がついていく、答えがわかっていくというのは上側で、自分から見つけていかなきゃいけない、より主体的に関わっていかなきゃいけない、というのが下の方になります。
自分で答えを見付けるということと、主体的、自己責任性が高い、ということは、同じようなものに聞こえるかもしれないですが、微妙にニュアンスが違うということで分けている感じです。
これは今益田が思いつきで分けて作ったやつなので、あまり深くは考えていないので、分からなかったら質問をしてください。
よく知っていることとして、しつけ、親が子どもをしつける、ある意味例えが悪いんですけどペットとかしつけしますよね?
飼い主が飼い犬、飼い猫をしつけると言ったりしますけど、こういうのもあります。
教える側が答えを知っていて、相手側はそれに従わざるを得ない。
受け身じゃないといけない、というものもあります。
でもこれが絶対悪かというと、そういう訳ではなく、時と場合によっては必要なものですよね、しつけというのも。
そういうことです。
対極に位置するのがコーチングです。
コーチングというのは基本的にはクライアント側、コーチングを受ける側が答えを知っていて、コーチ側は話を聞いたり、手伝ってあげる、という役割なんです。
壁打ちの役と似てます。
話を聞きながら承認したり、モヤッとしてるところを明確化してあげたり、そういうことになります。
あくまで主体はクライアント側にあって、コーチは手伝うみたいなことです。
– SSさん: コーチの直訳が分からない
確かにわかり難いです。
コーチとは何かと言うと、コーチングの文脈を知らないとよくわからないです、日本語にはないので、そもそもが。
日本にはコーチというものがないので、コーチというカタカナのまま残ってるということなんですが。
指導者と言ってもちょっと変なんです。
いわゆる日本人的な指導者というと、例えば禅問答とかありますよね?
禅問答だから問答です。
お師匠様がいて、色々なことをディスカッションしながら理解していく。
あくまで禅問答の場合は答えは専門家(師匠)が知っていて、お師匠さんが考えるように考えていかなきゃいけない。
それを自分から主体的に関わることで学んでいくということになります。
似てるのはレポート添削です。
大学生がレポート添削したり、初めて研究するときに教授に見てもらったときが結構似てるかなと思います。
自分がやりたいことがなかなかできなくて、この書き方じゃダメだと突き返されるじゃないですか。
これは教授側、専門家側が答えを知っていて、かつ主体的に関わっていかなきゃいけないというやつです。
コーチングとしつけの間にあるのがコンサルティングなのかなと思います。
コンサルティングはコーチング寄りなんですけれども、自分でコンサルしながら問題点を明確化していくんです。
コンサルタントも一緒に問題を考えてくれたり、併走してくれたり、場合によっては資料やデータ分析をしてくれるので、しつけほどは受け身じゃないけれども、コーチングほど主体的ではないという感じはします。
真ん中と置きました。
教育に関して言うと、さっき言った通りレポート添削と禅問答は右下にいて、ティーチング、学校の講義だと受け身で、かつ専門家が答えを知っているところで、右上のゾーンかなと思います。
臨床的に考えるとどうなのかということになるんですが、受け身的でよくて、かつ答えを知ってるということなので、支持的な精神療法、支持的カウンセリングはここら辺です。
それよりはもっと主体的に関わってくれよ、ということで認知行動療法があります。
認知行動療法というのは専門家が答えを知っていて、教育的な要素もありますからここら辺におきました。
診療は認知行動療法よりも押し付ける要素が強いです。
病名を押し付ける、こうしなさい、休みなさい、とか言うので診療をここら辺にしました。
診療はちゃんとやっていくと、結構嫌なんです。
嫌じゃないですか?怒られてる感じがして。
診療って結構嫌なんですよね、そもそも。
診療から逃げて支持的カウンセリングをやると、今度は治療にならないというのもあります。
支持的カウンセリング?右上だと治療的に上手く行かなかったりもします。
あとは自分で答えを見つけていかなくちゃいけなくて、かつ主体的に関わっていかなきゃいけない、ということで精神分析とか、自助会の座談会があったりします。
ここら辺も自分で考えていかなきゃいけないので、ちょっと難しいかなという気はします。
もっと教えてくれよ、ということであれば、やはり認知行動療法とかティーチングになってきます。
YouTubeもティーチングです。
この左上、皆さん気になっているのですが、この左上なんですけど、中身はありません。空白です。
当たり前ですけど、受け身で、かつ自分で答えを見付けなきゃいけないというのは、これ、解決しようがないです。
誰も答えを知らなくて、自分が答えを探しにいかなきゃいけないのに指示待ちだったら答えは見つからないので、ここは空白です。
変化なしということです。
コーチング
コーチングの話を説明しようかなと思います。
コーチングはクライアントの話を整理して、かつ答えを見付けるのはあくまで本人なんです。
意見を押し付けるのはNGで、本人の主体性を評価する。
コンサルティングはクライアントの話を整理して、答えを出すための資料やデータを準備したり、ロジカルに思考できるように伴走する。
最終的にはコーチングの場合は自分の意見をはっきりさせる、というのがコーチングの役割だったりします。
コンサルティングの場合は、最終的に利益や結果が出ることが大事なんです。
ここが焦点の違いになります。
ただ、行動するかどうかはクライアント次第です。
コンサルティングはその会社の決定権はないですから、そういうことかなと思います。
しつけに関しては、問題なの整理も親が行うし、問題が起きない価値観の教育も含めて、親が何とか行動させる、無理やりさせる、ある意味、というのがしつけです。
そもそもコーチングはどうやってやるんですか、ということから話ししますけど、会話をしながら、以下の点を明らかにします。
まず現状分析です。
今どんなことが起きているのか、本人の主観的な話を聞きながら、それを客観的な事実に書き換えていく。
場合によっては、データを取ってきたり、資料で調べてみたり、そういうこともします。
それで現場をわかる。
プラス目標設定です。
これからどうしたいのか、どんな風になりたいのかというのも話をしていきます。
現状分析と目標というのは、会話の中で「今現状分析が終わったから次は目標設定です」とキレイにはいかず、目標を考えながら現状のことを考えたり、現状を考えながら次はどうしたいのか、将来どうしたいのかを考えたり、行き来しながらやります。
ここら辺がはっきりしてくると、ここのギャップですね、現場と目標のギャップがわかるようになるので、このギャップがなぜあるのか、ということを問題点をA、B、C、などと整理していく。
なぜ今こういう状況でこの目標は達成しないのか、というのを考えてく。
そしてこの問題点に対して解決方法をいくつか出してみるんです。
A、B、C、A-1、A-2、A-3、と出していく。
これらの中でどれもメリット・デメリットがあるわけです。
メリット・デメリットがあるけれど、どれか一個決断してやってみる。
何かしら失敗するんです。
100%の成功はあり得ず現実には存在しないので、何%かは失敗してるので、その失敗を踏まえてもう一回現状分析をし直して目標を修正し直して、じゃあどうしたらいいのか、ということを考えていく。
これを会話の中でほぼ受け身になっているのがコーチングであり、もうガンガン突っ込んでいく、ガンガン突っ込んでいってデータ分析などもしていくことを一緒にやっていくのがコンサルティングになります。
これを自分がやるんじゃなくて、親が勝手にやってくれる誰かがやってくるというのがしつけです。
ということになります。
医療では
結局なぜこのやり方、いわゆる一般的な教育、コーチング、コンサルティングが医療の現場で扱えないかというと、扱えないからそもそも医療の問題だ、いうことでもあるんですけど、逆説的ですけど。
そもそも実現可能な目標設定ができてない。
認知の歪みがあるので正しく現状分析ができない。
あとは目標が叶うと思えない。
問題点がわからない。
行動ができない。
と言ってきちんとしたコーチングの文脈に乗れないんです。
同じやり方でできないので、医療的にはどうやって介入していくのか、特殊なやり方を研究していくということになっています。
こんな感じですね。
皆さんどうですか?
これで話が伝わりましたか?
今、自助会の中の非当事者会の方でコーチングというところを作ったというか、 ます。
こういうことなので、どこかで一回コーチングの練習を皆でしてもらったらいいんじゃないかなと思います。
非当事者同士や病状が落ち着いている同士だとやってもらったらいいかなと思います。
ただ医療的なもの、個人的な内面の問題を扱っていこうとすると上手く行かなくなるので、そこは理解するということです。
逆にコーチングを理解することによって、カウンセリングとの違いも分かってくると思いますから、まずコーチングをやってみる。
コーチングというのは、カウンセリングの失敗例でもあるので、だから失敗パターンを身につけてからの方が逆に失敗パターンをしなくなるかもしれないので、それもまあいいのかなという気はします。
– 現状の分析自体も、当事者自身が導き出すのはコーチングですか?
はい、そうです。
現状分析も自分で考えて、自分で答えを出していくのがコーチングです。
現状分析に対して「じゃあここが分からないな」ということで資料を集めてみよう、データを取ってこよう、ということを一緒にやっていく、手伝っていくのがコンサルティングだったりします。
あとは現状分析をするときに「我々の間で調査の結果こうでした」というのを提示するのもコンサルティングだったりします。
だからコンサルティングとコーチングはちょっと違います、そういう意味では。
ただ正しく客観的なデータを出していこう、という意味では似てるといえば似てます。
そんなとこですね。
コミュニティ
2022.11.10