益:次に正しいリーダーシップですね。
これはちょっとどういう風にやればいいかわからないんですよね、実は。
リーダーとはどういうものかっていうのはすごくこう、主観的な要素なんで。ちょっと説明しにくいんですよね。
でも基本は誠実であるべきなのかなと思うんですね、リーダー像というのは。頼りになるというか。
これが基本なのかなと思いますね。
ただ、マキャヴェリズムっていうのはどうしてもあるんで。
池:恐れられるみたいな。
益:人間同士のやりとりなんで超複雑なことをやっているんで、集団というのは。
恐れられたり、多少の演出はどうしても必要になってきますよね。
この章はちょっと説明するのが結構難しくて、有名なキーワードをバーッといっぱい出していって、そこで説明を終えて、第2版、第3版でもうちょっと体系化していけばいいのかなとは思うんですけど。
どうやってリーダーを決めるのかというと、民主主義型とか、リーダー指名というか。リーダーが次のリーダーを指名するとか。
学力テストとか能力で決めちゃうとか、あと努力というのもそうかもしれないですね。
色んなパターンがあったり。
あとは間違った例としてはポピュリズムだとか、SNSを利用するとか、色んなパターンがある。
ここら辺はちょっと、何て言うのかな、またやってもらったなとは思いますけども。
リーダーは父親的
また元に戻るんですけども、僕は精神分析的なところから理解するのが好きなんで。
一神教なんですよね、精神分析って。
フロイトはユダヤ教の影響を受けていないとか、受けてないとは言ってないかもしれないですけど、放棄してるんですけども。
でも物凄く一神教のイメージが強くて。
リーダーっていうのはお父さん的なんですね。
すごく頼りになって、愛情はあるのかもしれないけれども、すごく同時に恐怖の対象でもあるというか。
フロイトってファザコン的な要素があって、自己分析の中でお父さんへの恐怖を結構語ったりとか、投影とか転移してるんですけどもでも。
でもリーダーって言うと、そういうイメージがありますね。
ここら辺は正しいリーダー像はやっぱりあるので、正しいリーダーのロールモデルをしっかり持つとか、同時に正しくないリーダーというのは歴史上たくさんいるんで、そういうのも見つつ。
でもどうして正しくないリーダーが選ばれてしまうのかを理解しつつといういう感じですね。
結局一人の人間がやっていることなんで。
昔はリーダーが勝手に決めていたんで、それでは良くないなっていう話で法律が始まったとか、人権というが概念が生まれたんで。それも本の中で語ってもいいかもしれないですね。これは要相談ですね。
精神医学はあまりリーダーシップを中心に出して扱わないので。
正しいリーダーはビジョンを示すとかね。
ビジネスの世界ではいっぱい語られてますけどね。
池:ここは一大テーマですね。
益:そういうのをうまく工夫したりすればいいのかもしれないですけどね。
池:精神科で扱う症例は、やっぱり皆さん組織の中に属して、それで悩んだりしてるっていう意味では、リーダーシップってすごく重要なわけですね。
益:うん、愚かなリーダーが多いですよね。
池:そうですよね。
益:ただ、愚かなリーダーはここが駄目だって言いやすいんで。
その愚かなリーダーから間接的に正しいリーダー像が見えるって言うか。
でも、正しいリーダーっていうのは何かといったら、別に感情的にならず、誠実かつ一つずつ淡々とやっていくということ。それ以上でもそれ以下でもないというか。
あとは不満があることはどうしても起きるから、集団は。
その場その場で求められるリーダー像が変わってくるので、なかなか一般化しにくいなとは思いますけどね。うん、そんな感じです。終わります。
池:ありがとうございます。
2023.11.13