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コンサータの処方に関して

コンサータの処方に関して(2020/3/13更新)

ADHDの治療薬であるコンサータは、2019年12月1日より登録制になりました。
依存性の危険があり、2020年12月31日以降は専門医・登録医でないと処方はできません。
それまでにご登録、もしくは薬の変更を主治医とご相談ください。

 

【コンサータとは】

ADHDの治療薬の一つです。治療薬は主に3つあります。

コンサータ(メチルフェニデート徐放剤)

18~72㎎

薬物成分が12hぐらいかけて少しずつ放出される。効果は◎で即効性あり。

副作用は吐き気、食欲低下。依存性の危険があり、専門医・登録医でないと処方はできません。

ストラテラ(アトモキセチン)

80~120㎎

SNRIに似た、集中力アップの薬。効果が出るまでに1か月ぐらいかかる

ジェネリックがあるため、少し安い。副作用は吐き気

インチュニブ(グランファシン) 4~6㎎(18歳以上) 血圧の薬からできた薬。衝動性が抑えられる。副作用は眠気

 

【よくある質問】

○コンサータ以外に治療法はありませんか?

アトモキセチンもしくはインチュニブなどの薬で、治療していくことも可能です。

 

○薬は一生飲まないといけないのか?

答えはNo。薬はあくまで補助剤。薬を飲みながら、上手に生きるコツをつかめれば、薬がなくても生活に困らなくなります。上手に生きるコツを掴むためには、本人及び周囲の人が特性の理解を深めていくことが重要です。

 

○発達障害は病気なのか、そうじゃないのか?

発達障害は分断されたものではなく、グラデーションによるものです。白黒に分けるのではなく、薄いグレーや濃いグレーがあります。混乱の原因は人間認知の「分断本能」によります。人は二つの概念を対立させて考えがちだが、自然界にあるものは2つに分断できるものではありません。

 

○登録に必要な、親からの手紙にはどのようなものがかいてあればよいですか?

こちらの資料を参考にしてください。Word  PDF

発達障害に関する治療の概要を動画で解説

発達障害に関する治療の概要を説明します。

詳しくはこちらをご参考ください。

コンサータ(メチルフェニデート)、ストラテラ(アトモキセチン)、インチュニブ(グランファシン)について、全部説明し、比較検討します

ADHDは脳の機能の発達、成熟に偏りがあり、症状が現れると考えられています。

脳の機能? 偏り? こんなことを言われると、困ってしまいますよね
脳はひとつの臓器ですが、部位によって機能が異なります。
例えば、脳をひとつの大きな組織だと想像してみてください。部位によって働きが異なるというのは、複数の部署があるようなイメージです。そして、1つの組織と言えど、大きな組織になると各部署が、奇妙で複雑な政治的駆け引きをしつつ、絶妙なバランスをとるように、脳というのも各部署で異なる主張をしつつ、なんとなく統合をとっているものです。

ADHDの場合、
物事を順序だてて行う、課題の優先順位をつける、などの実行機能が低下しています。これは前頭葉における、ドパミンとノルアドレナリンが不足しているためと考えられています。
また、将来の報酬を志向する力(遅延報酬系)と関連している、線条体や側頭葉におけるドパミンやノルアドレナリンも不足していると考えられています。

ちなみにストレスによって、ドパミンやノルアドレナリンは増えます。普段少ないと、それらが過剰に反応し、過覚醒となります。
これも、アルコール乱用や衝動性不注意、過覚醒からくる集中困難、不安の原因と考えられています。

薬の作用機序

○コンサータ(メチルフェニデート)の場合
線条体、側坐核におけるドパミンの再取り込みを阻害します。ドパミンが増え、神経系が活性化されます。線条体、側坐核にも作用しますので、報酬系や依存性に関与します。
前頭葉におけるノルアドレナリン、ドパミンの再取り込みが阻害されます。ノルアドレナリン、ドパミンが増え、神経系が活性化されます。
(各脳の部位によって受容体の分布が異なったり、作用の仕方が違うので、「どうしてドパミンだけ?」とか疑問になると思いますが、そこはそういうものだと思ってください)

薬は飲んだその日から効きます。
偽薬との比較などの成績を加味すると、3剤の中で最も効果があると言われています。

コンサータは12時間かけて、ゆっくりと放出されます。最高血中濃度に達するのに7時間かかります。急激に血中濃度が高まると、快楽を伴い、依存になりやすいですが、コンサータの場合その心配はありません。

まずは外側にある薬の成分が溶け、その後、内部にある成分が徐々に出てくる構造です。

1日18㎎で開始し、18~72㎎で維持をする
価格は18㎎344円 27㎎381円 36㎎410円
資格のある医師でないと処方はできません。

副作用は食欲低下、動悸、寝つきが悪いなどです

○アトモキセチン(NRI)
前頭皮質における、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。ノルアドレナリンが増え、神経系が活性化されます。側坐核には作用しません(ノルアドレナリントランスポーターが少ないため)。
もともと抗うつ薬として開発された経緯もあり、同じように作用するまで2週間以上かかります。神経伝達物質の増量により、遺伝子発現が変化し、受容体合成が減少し(受容体が減り)、神経新生が促されると考えられています
(では、SNRIではどうしてADHDに効果がないのか? 臨床実験結果ではばらつきがあり、利用されるものの、詳しくは調べられていない。サインバルタの場合、セロトニンの作用が強く、ノルアドレナリンが弱い:うつ病では前頭前野だけではなく、偏桃体や海馬、視床下部、側坐核、線条体…と様々な部分での機能低下をおこしている)

効果はコンサータに劣るという報告がある一方、劣らないという研究報告もある。優れているという報告はほとんどないです。

コンサータと違い、24時間作用すること(効果が切れる実感がないこと)や資格がいらないこと、ジェネリックがあり値段が安いことなどが利点であります。
1日40㎎から開始し、80~120㎎で維持をする
10㎎ 112円、40㎎ 159円(いずれもジェネリック)

副作用
食欲低下、頭痛など

○インチュニブ(グアンファシン)
前頭前皮質に高密度に存在するアドレナリン受容体(α2A受容体)を刺激し、アドレナリン様の作用をすることで、神経系を活性化させます。
副作用として、
α2B受容体は視床に局在し、鎮静に関与している。これも刺激してしまうことがある
α2C受容体は鎮静や低血圧に関与し、これも刺激してしまうことがある

もともと血圧の薬として開発されていた経緯があり、この上記の副作用もイメージしやすいかもしれません。

効果は2剤に劣り、第3選択肢となることが多い。

1日2㎎で開始し、4~6㎎で維持する
1㎎411円、3㎎543円

副作用
低血圧、傾眠:使いにくい印象あり

参考文献
ストール精神薬理学エッセンシャルズ(第4版)510-542p 監訳:仙波純一
今日の治療薬2020 882-884p

メチルフェニデート除放剤、睡眠薬は安全なの? 精神科の薬の依存性について説明します。

コンサータや睡眠薬、抗不安薬には依存性があります。医師の処方を守り、適正使用をしてください。
それらについて、この動画で説明しています。

まず自律神経系について説明します。
自律神経系とは、交感神経系と副交感神経系の二つからなります。
交感神経系は緊張したり、集中力をアップさせるもので、スポーツの試合中をイメージしてください。体が熱くなり、普段よりパフォーマンスが上がりますよね。
副交感神経系とは、リラックスさせるもので、眠る直前をイメージしてください。けだるくて、やる気が出ないですよね。

人間の身体は、この二つの力の押し合いで決まります。

これを人為的にコントロールしたいと思い、開発されたのが薬であり、ドラッグです。
アッパー系と呼ばれる薬は交感神経系を刺激し、代表としては覚せい剤やコンサータ、カフェイン、ニコチン、コカインです。カフェインもドラッグと言われると意外ですよね。
ダウナー系と呼ばれる薬は副交感神経系を刺激します。主にアルコールや抗不安薬や睡眠薬です。アルコールは合法で手に入る、キングオブドラッグです。

依存しやすいドラッグとは、作用する強さや、時間の短さ(効果が切れるのが早いほど、また欲しくなってしまう!)で決まります。
コンサータや睡眠薬、抗不安薬には依存性があります。医師の処方を守り、適正使用をしてください。

○その他のお問い合わせ

toiawase@wasedamental.com

 

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