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発達障害の治療について

(2019/11/6更新)

発達障害の頻度と症状

発達障害は10~20人に1人が疑われ、症状も人によって様々な違いがあります。

○いわゆるASD・自閉スペクトラム症といわれる特徴は以下の通りです

これらの特徴に対しては、薬物治療は有効ではなく、カウンセリングなどの他の支援が重要です。

  • コミニケーション能力:相互的なやりとりが成立するか
  • 集団になじむ力:その場になじむ力、実践的な力。受動型だと目立たない
  • 他者理解力:空気を読む力、共感力、相手がどう思うか気にするが的外れ
  • 頑固さ、こだわり:融通の利かなさ、収集癖、切り替えの悪さ
  • 感覚過敏:音やにおい、苦手な場所がある

○いわゆるADHD・注意欠陥多動性障害といわれる特徴は以下の通りです

これらの特徴に対しては薬物治療が有効です。コンサータ、アトモキセチン、インチュニブなどがあります。

  • 不注意:忘れ物の多さ
  • 多動性:落ち着きがない、授業中に集中していられない
  • 衝動性:買い物癖、落ち着きがない、すぐに怒ってしまう、感情のコントロールが苦手

○その他、発達障害の人に共通する特徴

  • 睡眠リズム:寝つきが悪い、日中も眠い、不規則→薬物治療
  • 数的感覚:遅刻のしやすさ、計算苦手
  • 言語能力:言い間違い、口頭指示の理解力が低い
  • 不器用さ、運動能力:体育の成績はどうだったか?
  • 処理速度、問題解決スピード:なかなかとりかかれない、周りの人よりも時間がかかる

→発達障害の人はこれらの特徴が複数絡み合い、個人個人で症状が異なります。

 

診断までの流れ

上記の症状を、成育歴(生まれてきてから、今までの生活内容)にあわせて聞いていきます。
ご本人だけでなく、ご家族と一緒に受診していただけると、より正確な成育歴を聴取できるので、できればご家族と同伴をおねがいしています(もちろん、本人単独でも可。気軽に相談に来てください)。
幼少期のことがわかるもの(学校の通知表など)があれば、ご持参お願いします。

心理検査として
WAIS:脳トレクイズのようなもの。これを受けることで、細かい能力の向き不向き(一瞬でものを覚える力、処理する力、言語能力や数的能力、常識力など)が分かります。当院での検査は現在難しく、メンタルキャリアライドさんと提携しており、外注しています。
AQ(自閉症スペクトラム指数):簡単な質問、アンケートのようなもの。自閉傾向をスコア化します。待合などで受けていただくことが可能です(保険点数70点、3割負担で210円)。
などが挙げられます。
他にも質問法の心理検査や、描写法の心理検査が有効です。

心理検査はあくまで目安であり、必須ではありません。
それよりも、これまでおよび現在の本人の生きづらさ、向き不向きを聴取し、病歴及び成育歴から診断することが重要と考えます。

 

治療法

ADHDに対して

コンサータ

18~72㎎

少量が12hぐらいかけて放出される、覚せい剤にも似た薬。効果は◎で即効性あり。

副作用は吐き気、食欲低下。

ストラテラ(アトモキセチン)

80~120㎎

SNRIに似た、集中力アップの薬。効果が出るまでに1か月ぐらいかかる

ジェネリックがあるため、少し安い。副作用は吐き気

インチュニブ 4~6㎎(18歳以上) 血圧の薬からできた薬。衝動性が抑えられる。副作用は眠気

 

睡眠薬・抗不安薬

主にベンゾジアゼピン系の薬物を指し、リラックス作用・睡眠作用があります。効果はお酒に少し似ていて、依存性がある点もお酒に似ています(が、お酒ほどはありません)。新薬系は依存性が少なく、自然な眠りが特徴。ジェネリックがないため、値段10倍ぐらい。効果も弱い印象?

入眠剤(3hぐらい) 一晩(6hぐらい)
ベンゾジアゼピン系 トリアゾラム(ハルシオン)

ブロチゾラム(レンドルミン)

ロヒプノール(サイレース)

ニトラゼパム(ベンザリン)

エスタゾラム(ユーロジン)

非ベンゾジアゼピン系 ゾルピデム(マイスリー)

ゾピクロン(アモバン)

エスゾピクロン(ルネスタ)

新薬系 ロゼレム ベルソムラ
その他(漢方や副作用利用) 抑肝散、テトラミド、リフレックス、クエチアピン

抗不安薬:すべてベンゾジアゼピン系。作用時間によってタイプを分ける。副作用は眠気

  • 短時間型:エチゾラム(デパス)、リーゼなど。効果が短い分、より依存性が高い
  • 中間型(3~6h):ブロマゼパム(レキソタン・セニラン)、アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン)、ロラゼパム(ワイパックス)
  • 超長時間(24h):ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)

その他

衝動性が強い人には抗精神病薬リスペリドン、抑うつ的な人にはクエチアピンなどを利用することもあります。
漢方の抑肝散なども有効です。

 

・薬以外の治療方法としてどういうものがありますか?

発達障害の治療は薬物治療をメインにするのではなく、個々の症状に合わせ、生活習慣を見直したり、自己理解を深めることが重要だと考えています。
また本人自身だけではなく、周囲の人の理解も重要です。
当院の治療では「対話」を重視し、外来診察以外にも以下のようなメニューをそろえています。

・HPに「自分でできる認知行動療法」というコンテンツがあります。無料です。
ワークブックで自分の気持ちや行動を記入しながら、認知行動療法の考え方を学んでいきます。心理学的な知見が深まるにつれ、物事を多角的にとらえられるようになります。しなやかな考え方を身に着けることを目指します。記入してきたものを外来に持っていき、主治医と簡単にふりかえり、進めていくこともできます。
(より本格的なものをお求めの方は、カウンセリングをご利用ください)

益田Twitterでの質問箱 wasedamentalで検索:無料
1対NのSNSカウンセリングです。質問したり、他の人の質問をみることで疾患や心についての理解をふかめ、しなやかな考え方を身に着けることをめざします。
#W発達障害で検索すると、多くの質問・回答が閲覧可能です。

・その他:ブログなどでも情報発信、心理教育を行っています。

月1の座談会(毎月第一金曜日19時から20時半):無料
円状に座り、トークテーマを決め、ひとりずつ、自分の体験談や思いを語ります。議論は禁止。個人情報の交換も禁止です。話を聞いたり、話すことで癒しの効果や気づきの効果が得られます。

水曜日17時から20時の女性だけの座談会:保険3割で900円程度
女性同士で話をすることで、様々な発見、癒しの効果が得られます。ホストはベテラン看護師大井田さんです。

・土曜日午後のモノづくりの会(14時から17時):保険3割で900円程度
モノづくりを通じて、コミニケーションを学んだり、人の温かみに触れあいます。

カウンセリング
心理士と1対1のカウンセリングです。1回6000円で自費となります(医療費控除の対象にもなりません)。
回数を重ねることで、自分や他者の心の理解を深めていきます

【その他、連携施設】

:kaien https://www.kaien-lab.com/
発達障害に関する、福祉事業会社です。薬物治療ではない、多くのサポートを受けることができます。
前述のとおり、当院では薬物治療よりも個々にあわせた解決策を見つけることが重要と考えており、福祉施設との連携を重視しています。

・発達障害の就労支援
・働いていない方向けに、これから就職を目指すために、模擬職場で実践的なトレーニングを積みます。

大学生向けプログラム「ガクプロ」
・サークルのようなもの。平日は職業訓練、週末は当事者会やセミナーなど

中高生向けに放課後デイケア「teens」
・学習支援など

就職情報「マイナーリーグ」
・障碍者雇用枠を中心に、職業を案内。起業による採用説明会などもやっています。

監修記事もあります。

・お金に関して

発達障害の治療は数年にわたって続くことも多く、以下のような社会保障制度があります。気軽にご相談ください。

・自立支援制度(診察・薬代が3割から1割になります)
・障害者手帳(多くの人は3級に該当。所得税の減税、都の交通機関が安くなります。初診日から半年以上たってから申請してください)

 

よくある質問

・発達障害は病気なのか、そうじゃないのか?

発達障害は分断されたものではなく、グラデーションによるものです。白黒に分けるのではなく、薄いグレーや濃いグレーがあります。
(混乱の原因は人間認知の「分断本能」による。人は二つの概念を対立させて考えがちだが、自然界にあるものは2つに分断できるものではありません)

・グレーゾーンでも治療を行ってもらえますか?

グレーゾーンである方も治療を行っています。気軽にご相談ください。

・薬は一生飲まないといけないのか?

答えはNo。薬はあくまで補助剤。薬を飲みながら、上手に生きるコツをつかめれば、薬がなくても生活に困らなくなります。上手に生きるコツを掴むためには、本人及び周囲の人が特性の理解を深めていくことが重要です。

・ADHDの診断基準を教えてください

これはDSM5という診断基準をまとめたものです。
あくまで目安であり、これらがすなわち診断とはなりません。

不注意に関する質問 子供は6/9以上、高校生以上は5/9以上であれば不注意が認められる

「作業が雑だと言われたことはありませんか?」
「授業中に別のことを考えていたり、歩き回ったりしていませんか」
「話を聞いていないだろ、と注意されたことはありませんか」
「作業をしていて、別のことをはじめたりしませんか?」
「時間管理や締め切りを守れない、整理が苦手などありませんか?」
「レポートや作文などの課題は苦手ですか?」
「携帯や財布をよくなくしますか?」
「集中することが苦手で、すぐに気が散ったりしてしまいませんか?」
「約束を忘れてしまうことはよくありませんか?」

衝動性、多動性 子供は6/9以上、高校生以上は5/9以上であれば不注意が認められる

「よく体を動かしてしまいますか?」
「椅子に座っていられませんか?」
「走り回ったり、登ったりするのは好きですか? またどこでもしてしまいますか?」
「静かに遊ぶのは苦手ですか」
「あなたといると落ち着かない、と言われますか?」
「おしゃべりですか?」
「会話をさえぎってしまうことは多いですか?」
「並ぶのが苦手ですか?」
「相手の動きを先読みして、行動してしまいますか?」

細かい解説

不注意について

「作業が雑だと言われたことはありませんか?」
学業、仕事、または他の活動中に、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な間違いをする(例:細部を見過ごしたり、見逃してしまう、作業が不正確である)。

「授業中に別のことを考えていたり、歩き回ったりしていませんか」
課題または遊びの活動中に、しばしば注意を持続することが困難である(例:講義、会話、または長時間の読書に集中し続けることが難しい)。

「話を聞いていないだろ、と注意されたことはありませんか」
直接話しかけられたときに、しばしば聞いていないように見える(例:明らかな注意を逸らすものがない状況でさえ、心がどこか他所にあるように見える)。

「作業をしていて、別のことをはじめたりしませんか?」
しばしば指示に従えず、学業、用事、職場での義務をやり遂げることができない(例:課題を始めるがすぐに集中できなくなる、また容易に脱線する)。

「時間管理や締め切りを守れない、整理が苦手などありませんか?」
課題や活動を順序立てることがしばしば困難である(例:一連の課題を遂行することが難しい、資料や持ち物を整理しておくことが難しい、作業が乱雑でまとまりがない、時間の管理が苦手、締め切りを守れない)。

「レポートや作文などの課題は苦手ですか?」
精神的努力の持続を要する課題(例:学業や宿題、青年期後期および成人では報告書の作成、書類に漏れなく記入すること、長い文書を見直すこと)に従事することをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う。

「携帯や財布をよくなくしますか?」
課題や活動に必要なもの(例:学校教材、鉛筆、本、道具、財布、鍵、書類、眼鏡、携帯電話)をしばしばなくしてしまう。

「集中することが苦手で、すぐに気が散ったりしてしまいませんか?」
しばしば外的な刺激(青年期後期および成人では無関係な考えも含まれる)によってすぐ気が散ってしまう。

「約束を忘れてしまうことはよくありませんか?」
しばしば日々の活動(例:用事を足すこと、お使いをすること、青年期後期および成人では、電話を折り返しかけること、お金の支払い、会合の約束を守ること)で忘れっぽい。

衝動性、多動性について

「よく体を動かしてしまいますか?」
しばしば手足をそわそわと動かしたりトントン叩いたりする。またはいすの上でもじもじする。

「椅子に座っていられませんか?」
席についていることが求められる場面でしばしば席を離れる(例:教室、職場、その他の作業場所で、またはそこにとどまることを要求される他の場面で、自分の場所を離れる)。

「走り回ったり、登ったりするのは好きですか? またどこでもしてしまいますか?」
不適切な状況でしばしば走り回ったり高い所へ登ったりする(注:青年または成人では、落ち着かない感じのみに限られるかもしれない)。

「静かに遊ぶのは苦手ですか」
静かに遊んだり余暇活動につくことがしばしばできない。

「あなたといると落ち着かない、と言われますか?」
しばしば“じっとしていない”、またはまるで“エンジンで動かされるように”行動する(例:レストランや会議に長時間とどまることができないかまたは不快に感じる;他の人達には、落ち着かないとか、一緒にいることが困難と感じられるかもしれない)。

「おしゃべりですか?」
しばしばしゃべりすぎる。

「会話をさえぎってしまうことは多いですか?」
しばしば質問が終わる前にだし抜いて答え始めてしまう(例:他の人達の言葉の続きを言ってしまう;会話で自分の番を待つことができない)。

「並ぶのが苦手ですか?」
しばしば自分の順番を待つことが困難である(例:列に並んでいるとき)。

「相手の動きを先読みして、行動してしまいますか?」
しばしば他人を妨害し、邪魔する(例:会話、ゲーム、または活動に干渉する;相手に聞かずにまたは許可を得ずに他人の物を使い始めるかもしれない;青年または成人では、他人のしていることに口出ししたり、横取りすることがあるかもしれない

【参考】
DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル(原著:American Psychiatric Association 日本語版用語監修:日本精神神経学会)(医学書院)

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