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不眠症とは?

【目次】

不眠症とは 2020/9/25更新

不眠症とは、寝付けない、熟睡できないなどの状態が続き、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が現れる病気です。日本では、5人に1人の方が睡眠について何かしらの問題を感じており、20人に一人の方が睡眠薬を服用しています。女性のほうが比較的多く発症すると言われており、高齢になるにつれて増加します。60歳以上では、約3人に1人の割合で不眠症の人が存在します。

不眠症の原因は様々で、ストレスや不規則な生活、薬の副作用、身体の病気、精神疾患などがあります。不眠が続いてしまうと、眠れないことに不安や焦りを感じる「不眠恐怖」の状態となり、さらに不眠が悪化してしまいます。

生活習慣を整えるなど、自分で対処しようとしても改善されない場合は、心療内科や精神科の医師に相談しましょう。

不眠症の特徴・症状

生活習慣を整えるなど、自分で対処しようとしても改善されない不眠状態が1ヶ月以上続きます。日中には以下のような心身の不調が出現し、生活に支障をきたします。

・眠気
・倦怠感
・集中力、意欲、食欲の低下
・抑うつ
・めまい
不眠が続くと、眠れないことに対する不安や焦りが生じ、さらに眠れなくなります。

不眠症の症状は、4つのタイプに分かれます。
・布団に入ってから、30分~1時間以上経っても寝付けない(入眠障害)
・夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
・起きる時間の2時間以上前に目が覚めてしまい、再度寝付けない(早朝覚醒)
・眠りが浅く、熟睡できない(熟眠障害)
特に、入眠障害に悩まされる人が多く、高齢になるにつれて、中途覚醒や早朝覚醒を訴える人が増加します。
複数の症状を併せ持つ人もおり、人によって症状は様々です。

不眠症の原因

不眠症の原因は様々に考えられますが、大きく5つの要因に分類できます。

・睡眠環境
時差のある場所に行く、寝具が変わるなどの環境変化が要因として考えられます。そのほかに、温度、湿度、音や光などによっても睡眠の質が変わります。

・身体的要因
高血圧や心臓病、糖尿病、呼吸器疾患、アレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因として関わっていることがあります。こうした要因では、年齢や性別差によっても症状が変わります。

・精神的要因
うつ病などの精神疾患のほか、悩みや緊張によるストレスも要因となります。神経質、こだわりが強い、完璧主義などの性格傾向も、不眠症につながりやすいです。

・生活習慣
不規則な生活や運動不足により、不眠症になりやすくなります。また、日々摂取しやすい嗜好品が原因となることもあります。例えば、アルコールを摂取すると、早朝覚醒が起こりやすくなります。タバコに含まれるニコチンの覚醒作用や、カフェインの利尿作用などによって、早朝覚醒、中途覚醒などが起こりやすくなります。

・薬の副作用
降圧剤や甲状腺製剤、抗がん剤などの副作用によって、睡眠が妨げられることがあります。また、抗ヒスタミン薬などの服用は、日中に眠気が生じてしまい、夜寝られなくなることがあります。

不眠症の診断・検査

診断はまず問診によって行ない、不眠と心身の疾患との関係があるかを調べます。不眠状態が長く続くことにより日中の不調が生じ、生活に支障が出ているかどうかが不眠症の判断基準となります。

その次に、睡眠ポリグラフィー検査を行なうことがあります。これは、装置をつけた状態で一晩眠ることにより、脳波や呼吸運動、心電図、筋電図、眼球運動、睡眠の深さやいびき、無呼吸の程度を調べることができます。

そのほかの検査として、直腸体温計と呼ばれる細く柔らかいチューブ状の体温計を肛門に入れ、体温変化や生体リズムを測ることもあります。

眠れなくなる人で、うつ病、躁うつ病、統合失調症、発達障害などの病気を持っている可能性もあるため、初診だけで診断が決定されるわけではなく、通院しながら、診断を続けていくケースも多いです。

不眠症の治療

睡眠で困った際に投薬前に行う事

睡眠薬を服用する前に、以下のことを試してみましょう。
・寝る時間、起床時間を固定する。
・睡眠時間にこだわらない。6時間ぐらいを目安にする。
・目覚めたら太陽の光をあびる
・休日と平日との睡眠時間の差を少なくする(1~2時間以内)
・長時間昼寝しない(昼寝は15分ほどを目安にする)
・適度な有酸素運動を行なう
・ストレスを溜めない、ストレス解消法を身に着ける
・就寝前はパソコンやスマートフォンなどの電子機器の使用を控える
・就寝前はリラックスをはかるため、ぬるめのお湯で入浴したり、軽くストレッチをする
・寝室に快適な環境を作る。温度は20℃前後で、湿度40~70%が就寝の際の快適な環境である。
・寝酒をやめる。アルコールには睡眠の質を低下させる以外にも、疲れやすくさせたり、落ち込みやすくさせる作用があります。
・カフェインやニコチンは利尿作用、覚醒作用があるため、摂取を控える。
・バランスの取れた食事を心がける
・これらを実行し、習慣化させるために睡眠日誌をつけてみる。katsudo-kiroku_1week

上記の対処を行っても改善されない場合には、睡眠薬をお勧めします

治療の流れは、睡眠薬を使いながら生活リズムを整えストレス対策を身に着けていくことです。生活が落ち着いたところで睡眠薬を減らしていきます。数か月の通院で落ち着く人がほとんどですが、長く睡眠薬を使用される方もいます。

睡眠薬とは、主にベンゾジアゼピン系の薬物を指し、リラックス作用・睡眠作用があるものです。効果はお酒に少し似ていて、依存性がある点もお酒に似ています。新薬系は依存性が少なく、自然な眠りが特徴です。ジェネリック医薬品が存在しないため値段が10倍程度となります。それでも1錠100円程度であり保険適用金額で30円の自己負担額となるケースがほとんどです。

入眠剤(3hぐらい) 一晩(6hぐらい)
ベンゾジアゼピン系 トリアゾラム(ハルシオン)
ブロチゾラム(レンドルミン)
フルニトラゼパム(サイレース)
ニトラゼパム(ベンザリン)
エスタゾラム(ユーロジン)
非ベンゾジアゼピン系 ゾルピデム(マイスリー)
ゾピクロン(アモバン)
エスゾピクロン(ルネスタ)
新薬系 ラメルテオン(ロゼレム):メラトニン受容体作動薬
レンボレキサント(デエビゴ)NEW2週間処方:オレキシン受容体拮抗薬
スボレキサント(ベルソムラ):オレキシン受容体拮抗薬
その他(漢方や薬の副作用応用) 抑肝散
ミアンセリン(テトラミド)、トラゾドン、ミルタザピン:抗うつ薬の副作用利用
クエチアピン:抗精神病薬の副作用利用

睡眠薬の使い方としては、まずは短時間型の睡眠薬の活用を推奨します。寝ている途中で効果が切れますが目覚めることなく朝まで眠ることができるケースがほとんどです。短いタイプの睡眠薬を試してみて、途中で何度も起きてしまう方は長いタイプの薬を試します。長いタイプのものは、朝に薬の作用が残ってしまう方(ぼんやりとした症状など)もいます。その場合は短いタイプの薬に戻すケースも存在します。

(参考:精神科で使われる薬のまとめ

https://www.icloud.com/keynote/03O3agwYPN-OWVJ5ptcggVZMg#sleepmedication

 

不眠症に関するよくある質問

睡眠薬依存になりませんか?

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には依存性が少しあります。しかし、お酒やたばこ、違法薬物のような依存性はありません。医師の指示に従って、正しく服用していれば安全な薬です。多くの人は睡眠薬を必要としなくなり、通院を終了されています。

薬が効かなくなりませんか?

耐性も少しつきます。初めてお酒を飲んだ時、コップ一杯で酔っ払っていた人が、中年になり、ジョッキ3杯ぐらい飲むようになるのと同じで、薬の効きも悪くなります。しかし、多くの人が大酒飲みにならず、ジョッキ3杯以上は飲まなくなるように、睡眠薬についてもそこまで強くなりません。決められた量を守っていれば、睡眠薬は適量でおさまります。

通院はどれぐらいしないといけませんか?

最初は1~2週間に1回通ってください。自分に合う薬が見つかったら、最大1か月分処方することができます。

毎日飲まないとダメですか?

睡眠薬は飲んだ時に効きます。毎日飲む必要はなく、眠れない時に飲んでください。

副作用はどういうものがありますか?

日中に眠気が残ってしまう人がいます。
また、まれに「離脱症状」と呼ばれるもので、動悸がしたり、汗が出たり、手足がしびれる人などもいます。これについては、基本的に時間が経つことで改善します。睡眠薬を飲んでから、スマホをいじっていたり、家族と会話をしたり、皿洗いなどの家事をしていると、記憶がない状態で、奇異な行動(酔っ払ったときのような行動)をしてしまうことがあります。転んで骨折してしまう人もいるので、薬を飲んだら速やかに床についてください。
長く飲み続けていると、認知症のリスクが上がると言われることもありますが、それを否定する論文も多数でており、結論は出ていません。

【参考】
厚生労働省e-ヘルスネット(2019/10/30)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html

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