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仕事が原因で、気分の落ち込みがある方へ

(2019/11/8更新)

適応障害は職場の環境調整や休養によって改善します

落ち込みの原因がはっきりとしている場合、「適応障害」という病気の可能性が高いです。
この病気症状は職場の環境調整や休養によって改善します。

すぐに環境調整や休養ができない場合、「睡眠薬などを用いて、薬の力を借りながら、仕事をつづける」か、「病気休暇の申請を行い、病休中に環境調整を行う」ことが勧められます。

まずは気軽に受診してください。

当院では、都内で働く人たちが多く来られています。それらの経験から、あなたにあった解決策を提示します。「これぐらいの症状で診断書なんて書かないよ」なんて言いません。気軽に相談してみてください。

よくある質問

○病気休暇をとる基準はありますか?

  1. 自分が休みたいか、どうか
  2. 家族の意見はどうか(休んでも良い、というアドバイスがあるか)
  3. 上司の意見はどうか
  4. 食事はとれているか
  5. 睡眠はとれているか
  6. 死にたい気持ちは強いか
  7. 出勤時に動悸や涙が出るなどあるか
  8. 現在の残業時間はどうか(100時間は超えていないか?)

☆特に4~9 に丸がついている場合、休むことを積極的に勧めます

○仕事を休んでいる間、お金が心配な方。

社会保険に入られている方は、傷病手当金と言う制度があります。支給額の約2/3が支給されます。

勤務が1年以上の時には、退職後も傷病手当金がもらえることがあります。詳しくは会社の人事の方にご相談いただくか、協会けんぽに直接お問い合わせてください。

○仕事を休むのは私だけですか?

そんなことありません。
若年労働者の6割以上が3年未満で退職(厚生労働種御調査H25 )と言われています。

○休職したら、社会復帰できないのではないですか

大丈夫です、安心してください。
仕事を復帰され、元通りに生活されている方ばかりです。

○休職中にはどのように過ごせばよいですか?

初めのうちは、寝てばかりになってしまう人も多いです。それでもかまいません、焦らずゆっくり休みましょう。
復職するタイミングが近づいたら、できるだけ規則正しく生活してください。

○うつ病とは違いますか?

落ち込んだ状態のことを「抑うつ状態」と呼びます。具体的には、眠れない、食べられない、頭がぼーっとする、何をしても楽しくない、死にたい…などの症状がある状態のことです。

「抑うつ状態」になる病気は様あります。

過労(残業時間が月80時間を超える)や人間関係のトラブル(パワハラやいじめ、離婚不倫など)、その他、様々なストレスによって、「抑うつ状態」になるものを「適応障害」と呼びます。この場合、ストレスの原因から遠ざかったり、療養によって症状は改善します。薬物治療よりも、そのような社会的調整が優先されます。

脳の遺伝子が原因で「抑うつ状態」になってしまい、それを何度も繰り返してしまう人がいます。社会的調整を終えても症状は改善せず、薬物治療が必要な人たちがいます。それらをうつ病とか、躁うつ病などと呼びます。これは「脳の病気である」とか「遺伝子の病気である」などと言われることが多いですが、原因は今一つよくわかっていません。

一般的に、うつ病は40~50代で発症することが多く、また躁うつ病は10~20代で発症することが多いといわれています。70代など高齢者でもうつを発症することが多いですが、これは老年期うつ病と別の呼び方をしたりすることもあります。うつ病や躁うつ病の人は、落ち込みを3~6か月ほど過ごし、その後改善しますが、しばらくするとまた、落ち込みを経験するといわれています。

○他の病気の可能性はありませんか?

他にも「抑うつ状態」になる病気として、

  • 月経全気分不快症候群(ホルモン療法で著効する可能性も高く、婦人科と併診が望ましい)
  • 発達障害の二次障害:ADHD症状に対し、ストラテラ・コンサータ・インチュニブが有効
  • 不安障害:BZDと抗うつ薬を使用する
  • 甲状腺機能低下症:過去の発汗エピソード、甲状腺の腫れを確認。疑ったら、内科受診
  • 統合失調症の陰性症状:薬物治療必須、再発予防のためにも飲み続けること

などが挙げられます。

○自宅療養から復職までの流れを教えてください。

  1. 主治医から自宅療養の診断書をもらい、職場へ提出し、休暇に入ってください。
  2. まずはゆっくり休みましょう。
  3. 担当の方(通常は上司が対応)とは定期的に連絡をとってください。
  4. 症状の程度によって、頻度や連絡内容は異なります。業務量や人間関係が問題であった場合、休み始めからそのことを伝え、復帰後に調整できるか、打診を開始してください。連絡するコツなど、わからないことも多いと思うので、外来診察時に主治医とよく相談してください。
  5. 症状が回復したら、復職に向けて動きましょう。(回復までの間、リワークプログラムを受けることも症状回復の手助けになります)
  6. 担当の方(通常は上司が対応)に連絡し、復職時期および産業医面談時期を決めてください。
  7. 所属部署の業務量や人間関係に問題があった場合、職場調整も検討し、担当者に相談してください。
  8. 復職2週間前ごろから活動記録表(下記参照)をつけてください。産業医面談で活動表が必要な場合があります。
    活動記録表(1週間)【PDF】
    活動記録表(1日)【PDF】
  9. 復帰時期が決まったら、主治医に復帰可能の診断書を作成してもらってください。
  10. 自宅療養中、社会保険加入者は給料の代わりに傷病手当金が支給されることもあります。1か月ごとに申請し、基本給の約6割が支給されます。会社から書類をもらい、主治医に記載をお願いしてください。

○活動記録表はどのようにつけるのがよいですか?

生活リズムを整え、復帰後の生活に近い生活をするようにしましょう。
例えば、出勤時と同じ時間に起床し、通勤ラッシュなどを体験したりします。

(例)
07:00 起床。スーツに着替える、朝食をとる。
08:00 模擬出勤
09:00 ウォーキング
10:00 喫茶店や図書館などで資格などの勉強
12:00 昼食
13:00 パソコンなどで資料の作成、またはまとめ
16:00 ウォーキング
17:00 模擬退社
18:00 帰宅
19:00 夕食、リラックス
21:00 家族と談話、電話
22:00 就寝

○休職中にリワークプログラムを受けられませんか?

当院では様々な施設を案内しています。

リヴァトレ:リワークプログラム実施、1日1000円程度。何回通っても上限月1万円まで、という補助制度が適用される方多数(2019/10/31)
高田馬場、お茶の水最寄り https://liva.co.jp/service/training

東京障害者職業センター:リワークプログラム実施、無料(公務員の方は使用できない?)
稲荷町駅(東京メトロ銀座線)より徒歩8分
https://www.jeed.or.jp/location/chiiki/tokyo/index.html

また、退職された方には以下の施設も紹介しています。

東京しごとセンター:東西線メトロ飯田橋駅から徒歩3分
様々な年代に対応、無料のキャリアカウンセリングもあるそうです(2019/10/31) https://www.tokyoshigoto.jp/

○会社でパワハラを受け心身に不調が出ています。こちらで相談できますか?

はい。当院ではパワハラを受け、抑うつ状態(眠れない、食べられない、動悸がするなど)を苦に来院される方が多数います。

眠れない→睡眠薬、動悸がする→抗不安薬によって、ある程度症状は改善しますが、根本的な原因である「パワハラのストレス」への対処が必要です。

パワハラに対しては
①証拠作成:音声データ、実際に送られてきたメール、日記などの毎日の記録
②医師による診断書
をもとに、内容証明書というものを弁護士もしくは行政書士の方の指導の下で作成し、パワハラをしてきた上司ないし会社に対して郵送します。
そこで謝罪文もしくは慰謝料などを請求します。

相手が否認した場合は、弁護士さんを通じて、裁判になることもあります。

しかし、ここまで発展するケースはほとんどありません。
適応障害の診断のもと、自宅療養を指示する診断書を作成。休んでいる間に職場の環境調整を行い、パワハラ上司との物理的な距離がとれるようにする。
その後、職場復帰をする、というケースがほとんどです。
このようなパターンだと、弁護士さんらとのやり取りの必要はありません。

病休をとり、このまま仕事を辞めてしまう人もいます。その際、残業代の未払い請求などもできるそうですが、これも弁護士さんに相談する必要があります。

気軽にご相談ください。

 

 

【参考】
日本うつ病リワーク協会、リワークプログラムについて(2019/11/8)
http://utsu-rework.org/rework

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