今日は前回の続きです。「AI・チャットポッド x GTP-3」に何ができるのか、AIは精神科医に勝てるのかをテーマに語ってみます。
前回の動画では、僕の学生時代からどれだけの技術革新があったか体験を交えて話し、すぐ先に見えているものとしてAI・チャットポッド x GTP-3があるのではないかとお伝えしました。また、技術的に可能だとしても、様々な事情が絡み皆がそれについてくるわけではないということも話しました。
コンテンツ
AI・チャットポッド
・適切なコメントを返す
AI・チャットポッドはイメージがつかない人は多いかもしれませんが、OK Googleのすごい版のようなものです。自分の症状や悩みを言うと、適切なコメントを返してくれます。医学・心理学の必要な情報を小分けにしてレコメンドもしてくれます。
・チェスのような駆け引きも○?
会話にはチェスのような駆け引きがあります。ソクラテスメソッドで自分で気付けなかったことを客観的に気づけるようになってもらう、共感していく会話のやりとり、情報収集などがいわゆる相性の本質になるのですが、その辺りも得意だと思います。
・データ x 個人のカスタマイズ
最新の医学情報を吸収していく一方で、個人に合ったものを提供していくこともできると思います。個人個人にカスタマイズされたチャットポッド同士を掛け合わせて進化させていくこともできると思います。
GTP-3
GTP-3は文章作成AIです。データから話し言葉に変えていくのはどんどん自然になりますが、GTP-3を噛ませることによって同じ内容でも違った言い方ができるようになります。そうするとより自然な会話ができるので受け取りやすくなるかと思います。
これまで話したようなことは僕の頭の中ではできています。細かいチューニングは優秀な方々に任せるとして。
問題点
・コストはいつ追い抜く?
医者一人を置いた方が安上がりということもあるかもしれません。
・人々の意識
皆それを使いたいか? 医者から話を聞きたいという人もいるかもしれません。
・妄想がある人
妄想、発達障害、知的障害、学習障害がある人はAIを使いこなせるのかという問題もあります。
・検索と何が違う?
AI・チャットポッドは適切な情報を受け取りやすくしてくれているだけなので、検索と何が違うのかという話もあります。これを突き詰めていくと、精神科医が同じ人間であることとは何なのかを考える必要があると思います。正論を言われても人はなかなか動きません。
人の心を動かす本質は何か、それは「適切なやりとりの問題?」というとそれは多分違うだろうなと思います。それが治療であるならば、その人は精神科医でなくても治療できている人だと思います。自分で解決したり、周囲の人の助けを借りることがもともとできる人です。
今後、検索の力は増すかもしれませんが、それで全ての人を治療できるかというとそれは無理だと思います。なぜかというと脳には欠陥があり、合理的ではないからです。この愚かさ、弱さを理解して受け入れていくためには、同じ人間であることがやはり必要なのではないかという気がします。僕自身の経験からも、人間らしい泥臭さが人を動かしていくのではないかと思います。
雑談
2021.1.6