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身体症状症(身体表現性障害)と線維筋痛症。原因不明の痛みについて

00:00 今日のテーマ
01:29 頭痛
02:19 ヘルニア
02:59 痛みとは
04:43 身体症状症(身体表現性障害)
07:08 線維筋痛症

今日は「原因不明の痛み」をテーマに身体表現性障害について解説してみようと思います。

「痛み」を訴えられる患者さんは結構多いのですが、痛みがあるから精神科に来るという人はあまりいません。どちらかというと痛みもあって相談もするという感じで、痛みがメインで来院することはありません。大きな病院であれば、整形の先生等から精神科の外来に行ってくれと言われることはあるかもしれません。
 
とは言いつつ、まったく痛みと無縁の診療をしているかというとそうではありません。頭痛やヘルニアの患者さんも来ますし、身体表現性障害の人や線維筋痛症になってしまった人やその疑いがある人も結構来ます。

頭痛

脳出血や脳梗塞、脳腫瘍が原因で痛みが出たり感染症が原因のこともありますが、大部分はいわゆる慢性頭痛というか、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛というものに分類されます。多いのは緊張型頭痛と片頭痛です。

普通の痛み止めを出したりしますがなかなかそれだけでは痛みは取りきれないことが多く、外来でロキソニンやカロナールを希望される患者さんはよくいます。

ヘルニア

お年を召された方は首や腰を痛めている方が多く、炎症が取れたと思ってもまたぶり返すことがあります。こちらも痛み止めだけでは不十分なことが結構あります。他に原因があるのでしょうかとか、他に良い薬はないでしょうかと聞かれるのですが、僕も「うーん」となってしまいます。 

痛みとは

・痛みは分かっていないことが多い
・痛みの治療ができるわけではない
・痛みに注意を向けない

そもそも「痛み」についてわかっていないことが多く、医学的にわかっている範囲で答えているのですがまだ未開拓のことが多いです。ですから痛みの治療がすべてできるわけではありません。痛みさえ取れればうまく生活ができるのにとよく言われるのですが、それができないことも多いのです。

治療としては痛みに注意を向けないようなマインド、思考回路を持ちましょうと言ったりします。できるだけそのように持っていこうとしますがなかなかうまくいきません。痛いですから。どうしたものかなと考えます。

もちろんガンの痛みのようなものとは違います。

身体症状症

今の医学では痛みの原因を特定できないもので、精神の要素が強いものを「身体症状症(身体表現性障害)」と言います。

診断:
・1つ以上の身体症状
・深刻さと不釣り合い
・持続する不安
・過度な労力(痛みを取るための)

これらが半年以上続く場合に身体症状症と診断されます。
昔は身体表現性障害という病名でしたが今は身体症状症と言います。

これはもともと「ヒステリー」が由来です。ヒステリーとは解離性障害です。何らかの心の問題、現実的な問題を隠蔽するために体に痛みが起きている、隠蔽するために無意識的に目が見えなくなる、手が動かなくなるといった症状として現れます。このヒステリーの仲間だと思われていましたが、実際それが本当かどうかはよくわかりません。もちろんヒステリーが由来の人もいると思いますが、そうではない人もいると思います。

医学の世界は結構縦割りで、今でこそ大学卒業後はいろいろな科を回るので横のつながりも少しずつできて入るのですが、そうは言っても縦割り社会です。精神科医になってしまうと他の科のことはあまり見えてきません。同じ患者さんを診ていても、精神科では「身体症状症」と呼び、内科では「繊維筋痛症」と呼ぶということが起こります。

線維筋痛症

「広範囲の痛み」と「11/18以上の圧痛点(押すと痛い)」、これらの症状が3ヶ月以上続いている場合に線維筋痛症と診断されます。もともと非関節性リウマチと呼ばれていましたが、今は「線維筋痛症」という病名で分類されています。

これもなかなかパリッとした治療法がないのですが、薬としては以下のものをよく使います。
・プレガバリン(抗てんかん薬/リリカ)
・デュロキセチン(SNRI/サインバルタ)
・トラマドール(弱オピオイド)
・カロナール(NSAIDs)

薬物治療以外にも認知行動療法、マインドフルネス、運動療法などもあります。
認知行動療法では行動拡大を目指す、注意をそらすようなワークを組む、マインドフルネスならば座禅などです。

詳しくはメンタル系YouTuberのたけお先生の心身健康TVを見てください。

なかなか線維筋痛症で来る人は少ないので僕は臨床経験はあまりありません。身体症状症の人は診ています。診てはいますが、すごい痛みを訴える人ではなく痛みではないところの話をすることが多いです。頭痛の人は多いです。

メンタル系YouTuberの松崎先生のセカンドチャンネルでもこの話をしていますのでよかったら見てみてください。

■線維筋痛症診察ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/FMS/CPGs2017_FM.pdf
(2021.5.3)

@心療内科医たけお 心身健康TV
長引く痛み(慢性痛・慢性疼痛)の7つの原因
https://youtu.be/JEDR150aB2c

@精神科医 松崎朝樹 2ndチャンネル
治らない痛みの治しかた?慢性疼痛・心因性疼痛(?)・身体症状症の話、身体化障害にも通じる点も
https://youtu.be/p2Jl3Ce_ebs


2021.5.4

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