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自己紹介とチャンネル紹介

01:49 自己紹介
03:01 診療の流れ
04:39 診察時間の短さをカバーしたい
07:43 YouTubeを始めたことによるメリット
10:17 個人的に良かったこと
11:57 YouTubeで注意すべきこと
19:23 まとめ

今日は、改めて自己紹介およびこのYouTubeチャンネルの紹介をさせていただこうと思います。

最近、チャンネル登録者数が急激に増えてきて自分でもちょっと困ったな思っているところがあり、「怪しい者ではない」ということを理解していただくためにもこの動画を撮ります。裏目に出ないと良いのですが(笑)

改めてチャンネルの方針を皆さんと共有することで、良いものが見てくると思いますので、ご覧いただければ幸いです。

自己紹介

僕は「防衛医大」という自衛隊の中にある大学の医学部出身です。
東京の早稲田で開業していて、2021年4月で4年目となります。
クリニックが落ち着いてきたかなというタイミングでYouTubeを始め、1年半ちょっと経ったところです。

それからこれは自慢なのですが、2020年6月5日から断酒をしています。今の時点で1年1ヶ月くらいになります。

このチャンネルは、診療中の患者さんの「疾病・心理教育の補助」のために始めました。

診療の流れ

ここで精神科の診療の流れを改めて説明します。

・まず患者さんの話を聞く
あいづちを打ったり、気になる部分はこちらから質問をしたりしながら患者さんの話を聞きます。

・診断、方針を決める(問題の整理、心理アセスメント)
患者さんの話をもとに診断と方針を決めます。
病名と薬物治療だけではなく、家族や仕事など、現実的に今この人にはどのような問題があるのか?
この人はどういう性格の人なのか、どのような認知の歪みがあるのか、どのような力動、精神病理的な問題があるのかをアセスメントします。

・説明
上記をもとに、患者さんに説明をします。

・話し合い
医師から提案された治療を話し合い、治療方針を決定します

・ホームワーク
話し合いをした上で、「次回までにこれをしてください」「薬を飲んでください」「休職のための診断書を発行しますから上司の方に渡してください」といったホームワークを出します。

診察時間の短さをカバーしたい

初診は30分+α、再診は5分+αというのが通常の外来かと思います。どちらも確かに短か過ぎます。

大きな組織で、体力的に余裕のあるところはもっと時間を割くことができるかもしれませんが、多くのクリニック・病院ではなかなか時間を割けないのが現状かと思います。

ただでさえ短い診察時間を有効に使えていないなと思っていました。病気の説明に追われて患者さんの話を聞く時間が充分に取れないのです。

ですので、この「説明する」という時間をどうすれば短縮できるのだろうかとずっと考えてきました。

いろいろな先生に教えを乞い、ある先生から「プリントを作って渡して、それに書き込んだりしながら説明すると良い」と言われ、「睡眠薬とは」といったプリントをいくつか作ったこともありました。

開業してからも同じことをしていたのですが、皆さん紙を捨ててしまいますし、読まない人も多いのです。
どうしてなのかと思ったら、みんなスマホを見ているのです。紙を広げて読むというのも気が進まないようで、スマホを見ています。

実際、大学生の患者さんたちに話を聞いてみると、twitterやHPをよく見ますということでした。そこで、紙に書いていたものをクリニックのHPに掲載するようにしました。

ところが今度は「テキストは読みにくい」ということがわかってきました。

そうこうしているうちに、YouTubeが流行ってきたのと「5G時代が来る! 5G時代になればすべての情報が動画になる!」とYouTube大学の中田敦彦さんが仰っていたので、「ああ、そうなんだ」と思ってYouTube上で、プリントやHPで説明していたことと同じことを始めました。 

YouTubeを始めたことによるメリット

・診療時間の有効化(個別案件)
患者さんごとに話の内容は全然違います。
「うつ病とは」といった一般論の説明時間を短縮することができ、話し合いや患者さんの個別の話を聞く時間を増やすことができるようになりました。

これまでは、10回など通院を重ねてようやく人となりがわかってきて踏み込めるようになっていた話に、5回目や3回目など早い段階で入れるようになっています。

・内省を促す作用
動画を見ることで、自分自身を内省する時間、考える時間が増えていると思います。
コメント欄を見ていると、他のクリニックに通っている患者さんからも「頭の整理ができて自分のことを考える時間が増えた」というようなコメントがありますし、実際そうだろうなと思います。

・安心感、コメントとコミュニティ
毎日情報発信をしていることの安心感もありますし、医者が診断を決める際のメカニズムなども解説しているので(これは良いか悪いか議論の余地がありますが)、「私の主治医はぶっきらぼうに見えるけど、こんな良いところがあったんだ」と気づくことも安心感につながっているようです。

YouTubeはテレビのような一方向のメディアと違い、コメントを書いたり他の人のコメントを読んだりと、見ている方のコミュニティもできているようです。これは嬉しい誤算です。

個人的に良かったこと

・データ分析
僕個人の学びとしては、データ分析をする習慣が身につきました。
「エビデンスが大事」とよく言いますが、それと似たようなものとしてデータ分析も大事だと思います。
動画をどのような人が見ているかとか、どのようなところに注目が集まっているのかなどがわかることで、臨床能力の向上にもつながっていると思います。

・別ジャンルとの交流
YouTubeを通していろいろな人と交流できるようになりました。それも良かったなと思います。

・アウトプットとしての学び、チーム力
アウトプットすることは自分の学びにもなりますし、チーム力も上がったような気がします。
直接YouTubeに関わっているわけではないけれど、一緒に働いているスタッフが僕のことをよくわかってくれたり、実際にYouTubeを運営しているメンバーの力が上がってきたことも面白いし、学びになるし、良かったなと思います。

YouTubeで注意すべきこと

YouTubeでの情報発信は良いことがたくさんありますが、注意すべきこともあります。
これについては筑波大学の松崎先生たちとやっている「メンタル系YouTuberの会」でも話し合っていますが、ここでも共有させてください。法的なものとしては3つ、それ以外にもう1つあります。

・混合診療
混合診療とは「保険診療と自費診療を混ぜてはいけない」というものです。
SNSを使って保険以外の収入を得つつ、患者さんからも保険診療の料金をもらうというのは混合診療にあたるのではないかということです。

例えば、「オンラインサロン」や「物販」はYouTuberはよくやっていますが、これを医師がやっても良いのかということがあります。

オンラインサロンに通っている人のみ、保険診療をする。というのは混合診療にあたり、アウトです。
保険診療をしつつ、オンラインサロンに入ることを勧める、著作を勧めるというのはグレーだと思います

混合診療にならないように注意を払う必要があると思っています。

・医療広告
医療は広告の制限がかかっています。発信内容にも「これはOK」「これはNG」と決まりがあります。
僕は「早稲田メンタルクリニック」という看板を背負ってやっているので、そこは注意を払う必要があると思います。

動画は僕のコンテンツのようにも見えますが、別の視点で見れば広告的な要素もありますので、広告としてやってはいけないとされていることは、僕はコンテンツとしてもやってはいけないと思っています。

具体的に言うと、
「エビデンスがない情報を伝える」
「体験談(その人だけに効果があったこと)を大々的に載せる」
「勝手に「○○専門医」など名乗る」
といったことです。名乗っていい専門医については、決まりがあります。

・オンライン診療/医療相談
YouTube上でのやりとりとして、やって良いことと悪いことがあります。
例えば「個別相談」はダメです。

「私はこういう症状なんですが、どう思いますか」
「主治医の先生はこう言っていますが合っていますか」
といったことに答えるのはNGです。

医療相談自体は違法ではありませんが、診察と医療相談を混ぜる(同一の医師が行う)と混合診療にあたるのでダメということです。もちろん、保険診療をしている医師と医療相談をしている医師が別ならばOKです。 
最初に医療相談をしていて、その後に保険診療に切り替わるならば有りかと思います。

・情報の混乱
これは真っ先に思いつくことです。
例えば、益田が勝手にあることないこと言って見ている人が困ってしまう、といったことです。

一番厄介なのは、嘘とホントを混ぜて伝える発信者です。
「それはあなたの感想ですよね」というのを混ぜてしまうと、ややこしくなります。

他の治療者から見ても安心できるコンテンツを作るべきではないかと思います。
これは日々考えていることです。

情報の混乱は僕も経験しました。
僕がYouTubeを始める前から、患者さんはいろいろな動画を見て診察に来ていたのですが、正しい情報もあればそうでないものもありました。間違いを訂正してから診療するのはものすごく大変です。

間違いの発信元は、病気の当事者で教育を受けていない、治療者が匿名で適当に書いている、医者を名乗っているけど医者ではない、などいろいろなパターンがあります。
だまそうとしているかどうかは別として、結果的に嘘の情報を流してしまっていることがあるのです。

そのようなことが度々あったこともあり、自分から情報発信をする必要があるなと思いました。
ですが、いざ自分が見られる立場になった時、「きちんとやれているのか」というのは大きなプレッシャーになっていますし、日々悩んでいます。

他の治療者の足を引っ張ることは絶対にやってはいけないと思っていますし、他の治療者が安心して僕のYouTubeコンテンツを利用できるようなものに変えていきたい、ステップアップしていきたいと思っています。

まとめ

もう一度まとめると、このチャンネルは、
・診療の教育補助として予習復習ができる環境を作る
・わかりやすい情報を発信する
・他の治療者も安心できるようなブランド力を磨いていく
といったことを目指しています。

今回は、自己紹介およびYouTubeチャンネルの紹介、方針の説明をしました。


2021.7.16

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