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雑談と私見:世界の今と今後の流れとメンタルヘルス

00:00 OP
01:36 人類の流れ
06:43 世界の国々
09:17 日本は世界からどう見られているか?
10:02 環境問題
12:01 IT企業の支配
17:02 大麻ビジネス
18:57 メンタルヘルス

本日は金曜日なので、自己啓発本的な内容をやります。
ビジネス書でよくあるテーマとしては「未来はどうなる」「世界の今」そういうテーマが多いのですが、今回は僕なりに今世界でどんなことが起きているのか、トレンドなのか、ということをざっくり解説します。
私見たっぷりで語ってみようかなと思います。

もちろん皆さんご存知の通り、僕は精神科医なので、ただの町医者なので、よくわかっていないことはいっぱいあります。
ニュースでちょっと見ているだけなので、全然わかっていないので、それはコメント欄でいろいろ補ってもらえたらと思います。

「益田、これ違うよ」「益田先生が言っていることは、僕もそう思っていて、こういうことが気になってます」など書いてくれると大変助かります。

この動画を見てる方はいろいろな方がいらっしゃいます。
中学生から、大人だけれど今まで歴史やニュースに触れてこなかった人、いろいろな方がいるので、ある人にとってはちょっと退屈かもしれませんが、その点もご了承ください。

人類の流れ

まずそもそも今世界というか人類の流れはどこにあるのか、そこから話をします。
僕らは日本人なんだけれども、基本的には明治維新をきっかけに欧米化が進み、欧米の歴史に巻き込まれてしまった民族です。
だから歴史を学ぼうとしたら、日本の歴史も大事ですが、世界の歴史を学んでいかなければいけない。

日本というのは、世界地図の中の外れなのです。
東アジアの一部なので超外れです。

世界の歴史の中心は、基本的には今のところアメリカというかヨーロッパですから、ヨーロッパを中心に考えていけばいいのですが、もともとはキリスト教とか聖書の世界でした。
聖書の教えに従ってヨーロッパの人たちは生きていました。

そこから産業革命が起きました。
産業革命が起きて生産量が莫大に増えて、経済活動も活発化していった。
それに伴って国民国家がどんどん形作られていきます。

それまでは貧しかったので王様を中心とした社会、国家でした。
国家というのも庶民には曖昧としていて、ちょっと言葉が違う人が遠くに住んでいるなという程度で、あまり交わりがありませんでした。
王様同士が親戚だったり、仲が悪くなったりして、時々戦争していたぐらいです。

ヨーロッパというのはユーラシア大陸なので地続きです。
豊かになって人が増えていくと、定期的に戦争をするとか襲ってくるということをやっていました。

それが産業革命によって一気に豊かになり、王様を中心とした国家から民主主義に移っていきます。
俺たちが税金を納めてるんだから認めさせろ、俺たちも国家の仲間なんだ、国家運営を手伝わせろと、庶民が権利を求めていく。

国家としても一般市民に戦争に行ってほしかった。
戦争に行ってもらうから、あなたたちにも選挙権を認めますよという形になって、国民国家になります。
国家vs国家の戦争が起きるということです。

国家vs国家の戦争が起きるのですが、これまで人間同士で剣や槍で戦っていたのとわけが違って、火薬は使うわ核兵器も出てくるわで、もうぐちゃぐちゃの「これはやりすぎたら人類絶滅するぞ」みたいなところまでいきます。
戦争をやめていこうよという話になっていきます。

同時に、そもそも戦争は儲からないよねという話になります。
お金持ちの人たちが戦争をさせたがったんだけれど、「戦争したら貧乏になるから俺たちやりたくないな」となるし、我々庶民も当たり前だけど戦争なんか行きたくない。命の危険もあるし健康を奪われるから。
皆が同意をして平和になる。
平和になるのですが、グローバル化という形で色々な人が色々なところに行って商売をするようになります。

世界がだんだん万遍なく動けるようになっていくのですが、そうすると、ここで日本企業は結構勝つのです。
モノを作って売ったりして、日本は豊かになる。
車で儲けたのです。
グローバル化の社会のときには日本は儲けたんだけれども、時代は進みIT企業の時代に移ります。

パソコンとか、IT企業が今度は企業の中心になります。
企業活動、経済の活動の中心となっている。
グローバル化している上で、IT企業は本拠地がどこにあっても良いのです。
文字通り国家に縛られない。
国家に縛られない企業というのが出てきて、IT企業が今は実は支配をしている。
我々の生活を支配しているということになります。

国家という枠組みがありながら、もう一個結局はIT企業に支配されているというのが、今の世界観です。
二重構造みたいになっている、という時代に移ってきています。

日本国民なんだけれど、GoogleやAppleに税金を納めているようなものなのです、僕らは。
実際スマートフォンをずっと使っていますから。
その度にチャリンチャリンとお金を奪われているので、そういう時代に変わっています。

色々な国、その地域地域で色々な問題やトラブルがあるのですが、まあこんな感じです。

世界の国々

アメリカは移民をたくさん受け入れて、どんどん成長していくよ、と。
経済の中心、世界の中心みたいになってしまっていますが、スピードが速すぎて弱肉強食が酷すぎるみたいな。

南米はやはり貧困の問題が大きくて、ドラッグや治安の問題などいろいろ抱えています。

ヨーロッパは人権意識が高くて良いのですが、やはり主要産業をアメリカに取られていてどんどん国力は落ちている。
かつてのスター選手だったのが、落ちている。

中東は石油が出るのでリッチだけど、欧米に土地をぐちゃぐちゃにされたという歴史がある。

アフリカは今、人口がとても増えている。
でもまだまだ民族間同士の争い、欧米によってぐちゃぐちゃにされた地域線の問題が今も残っている。

旧ソ連方は旧ソ連側からヨーロッパ側にどんどん吸収されていく中、ロシアが危機感を持ち、もはやグローバル化社会でIT企業というか経済活動が中心の世界観に移っているのに、ロシアはまだそんな気持ちにはなれなくて、国が奪われるという危機感から戦争を始めてしまったという感じです。

中国はちょっと特殊で、国とIT企業がすごく結びついている。
だから賢いと言えば賢い。
アメリカの養分にされないぞと、今アメリカと中国が戦っているという感じです。
中国も人口が多いのでとても強力な敵という感じ。

東南アジアや東アジアがあって、あとインドかな。
インドは人口も多いし数学も得意なので、今世界中に優秀な人材を送っています。
GoogleやAppleのトップもインド人だったりしますし、とても優秀な人たちが行っているという感じです。
彼らがアメリカを中心としたIT企業を支えていたりもします。

あとオセアニアもあります。
オセアニアとか日本とか、結構世界の外れという感じです。
ロシアも田舎だけど、日本もだいぶ田舎だなという感じがします。

日本は世界からどう見られているか?

日本は今どんな問題があるのか、世界からどう見られているかというと、やはり高齢化の問題です。
高齢化においては世界でトップなんですね、日本が。
だから日本の高齢化社会を見て、自分たちはこれから高齢者が増えたらどんな国になってしまうのだろう、どんな問題が起きるのだろうということを見ているという感じです。

だから世界が注目しています。
だけど良くも悪くも上手くやれてないような気がする。
でもその上手くやれてなさというのも、世界中の人の教科書というかデータになっている感じなのかな、ということです。

環境問題

世界で今どんなものが話題になっているかというと環境問題です。
人口が増えており、今後もどんどん増えていく。アフリカを中心として人口が増えていく。そうするとエネルギーや食糧を使いすぎるので、どんどん環境が悪化します。

経済活動を活発化していることで、エネルギーを使いすぎているということは環境によくない。
皆がアメリカ人のような生活をしたら、本当に地球がもう使えなくなるから環境問題に必死に取り組もうよ、というのがあります。

資本主義をずっと続けて大量生産大量消費をしていると、地球のエネルギーを食い過ぎて人類が生きていけなくなります。汚染されますから。それを止める手段を考えているということです。

でも資本主義を止めることはできないのです。
お金を使わなければいいじゃん、人口を増やさないようにすればいいじゃん、みたいな昔の発想、古代社会みたいな政治活動はできないので、人口を増やしながらでも皆が生きていけるような社会を考えていこう、というのが今の中心かなと思います。

あとは宇宙です。
宇宙を介してインターネットを繋ぐ、宇宙を介してエネルギーを送る、宇宙を介すことで世界を支配することができるので、宇宙産業というのも今注目されています。
ロシア-ウクライナ戦争でも、ウクライナ側のインターネットの配線を切っても、宇宙からインターネットは繋がるのでTwitterとか使われています。s

IT企業の支配

あとはIT企業の支配です。
GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の支配が強くて、吸収合併なども繰り返しながらやっているので、なかなかIT企業の支配下から抜け出すということができないし、独占から抜け出すのも難しいです。

IT企業は本当に国家のようになっていて、研究も自分でやるし、色々なことをやっています。
IT企業の恐ろしいところは、企業として恐ろしいのではなく、技術力の進歩のスピードも速いところです。
シンギュラリティを部分的に起こしている。

シンギュラリティとは何かというと、AIなどが人間を上回っているところです。
自動で絵も描き、文章も書くわけです、AIが。
AIやロボットの技術はすごいと思います。
どこまでいくかわからないし、吸収合併もしながらやっていくからわかりません。

結局、GAFAM、IT企業というのは、企業でありながら、一つの思想でもあります。
IT企業出身の人たちが、また別の会社を作ったりしながらくっついたり離れたりという有機的なものなので、単純にGoogleやAppleをなくせばいいのかと言うとそういうわけでもない。
Googleではないんだけど、Googleみたいなことをやっている企業はたくさんあるので、その企業だって潰せばいいわけでもないし、逆に潰してしまうと中国に負けるというジレンマもあるので、なかなか単純な支配ではないというのが理解し難かったりします。

こういうシンギュラリティがどんどん進んでいく中、人々の生活スタイルを変えてしまう、壊してしまう、我々の文化を変えていく、壊してしまうということがあります。

日本にとって怖いのは自動車です。
自動車が売れなくなるということがあります。

今、電気自動車vsガソリン車という形で戦っています。
テスラとトヨタが戦っていることになっていますし、世界的には電気自動車の方がエコだよねという形で進むということになっています。

ここは賛否両論があり、厳密に言えば電気自動車を作るコストを考えればガソリン車の方が総じてエコだよね、みたいな言い方もありますが、それは結局第一弾であって、IT企業群の支配の戦法でしかありません。
次は自動運転が来ますから、自動運転の時代が来るとやはり負けてしまいます。
普通の自動車産業は負けてしまうので恐ろしいです、自動運転とか。

つまり、このIT企業の支配というのはすごく怖くて、何でもやってしまうということなんです。
この企業じゃなかったらできなかったというものを、AIやITを使って自分たちの産業にしてしまいます。
これが恐ろしいというか、怖いという感じです。

あとはWeb3の問題です。
NFT、Web3、DAO、ブロックチェーンなどがあり、これを介して何ができるのかということを今考えているし、何が起きるかわからない。

下手をしたらIT企業がお金を作ってしまう可能性があるので、そうすると、IT企業は国家における通貨まで作ってしまう。いよいよIT企業の支配は強まります。
これもどうなっていくのか世界が見ているという感じです。

あと、量子コンピューターです。
量子コンピューターができあがってしまうと、既存のITや暗号技術がすべて意味を成さなくなるので、これが運用されると、これはもう軍事力ですから、量子コンピューターをIT企業が持ってしまうと、本当に軍事力を手にすることになるので、まあどうなってくるか。
企業じゃなくて本当に武力まで持つことになるので、本当にどうなるのだろうというのは思います。

とにかく日本もIT企業に支配されている国なので、自分たちの中でIT企業を出したのではなくて支配されている国です。このYouTubeもまさに支配下でやらせてもらっていることなので、本当にそういうことが起きています。

大麻ビジネス

何でもかんでも資本主義の流れに入ってしまう、お金儲けの道具にされるところで、大麻ビジネスの問題もあるかなと思います。
日本は大麻を禁止できていますが、これから大麻はお金になるということがわかってしまえば、大麻が合法化するのは日本だって時間の問題なのかなという気はします。

結局、日本が今大麻を禁止できているのは、日本中に人が住んでいるので大麻があっても見つけられるからなのです。
でもこれが人が減って農村部が過疎化してるときに大麻が作られてしまう。
今以上に好きに作られて、貧困の問題がますます進むと本当にますます大麻は買われてしまいます。裏で使われるようになると合法化もやむなしみたいな流れになってしまう可能性があるなと思います。
これもグローバル化の弊害だったりします。

僕個人としては、アルコールも大麻もタバコもギャンブルも風俗も、基本的には好きではありません。
好きじゃないというか、精神科医なので、あまりそういうものはよくないと思っています。
ただ、それを否定したところで地下に潜るだけということもあります。
実際飲食店で働かれている患者さん、夜の仕事をされている患者さんもたくさんいます。
彼らのことは好きだけれども、その産業があるというか、それを社会的に容認せざるを得ないという今の状況は好きではありません。
ここの問題をどうしていけばいいのかなというのは頭を悩まします。

メンタルヘルス

悩ますということなので、メンタルヘルスも今注目されているということです。
それはなぜかというと、世の中の価値観の変化のスピードが激しいので、価値観の変化、産業構造の変化、生活スタイルの変化によって、やはり弾かれる人が出てきてしまいます。
それでうつになる人も多いだろうし、そもそも今までの仕事がなくなるので、そうするとどうなのということがあります。

若い人だったらついていけるかもしれないけれど、50歳、60歳になったとき、今まであった仕事がなくなったときに、イチから20歳の子たちと同じように新しい仕事を覚えてやりますかというと、なかなか難しかったりするというのもあります。

メンタルヘルスの問題は色々あります。
貧困の問題や価値観の社会変化に伴うギャップからのうつ、高齢者の問題などいろいろあるのですが、こういうのも今注目されているし、解決していかなければいけないということになります。

こういう流れです。
歴史の流れがあって、今巨大IT企業の支配下にある。
これが嫌だから、若いエンジニアの人たちはGAFAMとは違うところで、自分たちが社会を変えるための新しいベンチャーをつくっているということですが、結局はIT企業の延長線上でしかないというか、いつか買収されますから、結局IT企業群の価値観というか支配下の中で何かが起きているということなのです。

そこから遅れている日本という国は結構窮地でもあるんですよ、ということです。
貧困の問題が起きるんじゃないかと言ってビクビクしているというのが今の日本です。

ということで、今回は金曜日ということで、世界の流れというテーマでちょっと精神科とは関係ない話をしてみましたが、やはり最後は精神科的な話をしてしまいました。


2022.10.7

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