本日は「死にたい時どうするか」というテーマでお話しします。
緊急対応のあり方を紹介します。
この動画はどんな人が見るかわからないですけれど、主に今悩んでいる人およびその周りの家族の方、友人の方に向けて動画を撮ります。
今「はぁ…」と思っているときにどうしたらいいか、ということをお話します。
コンテンツ
まず冷静になる
まず、ゆっくり呼吸しましょう。
深呼吸してふぅーっとやる。
もし医師から薬が処方されている場合はそれを飲む、頓服が出されている場合はそれを飲むことをしてください。
で、とにかく今日は寝ましょう。
今日寝てしまえば、明日になったらまた別ですから。
まず今の5分、今の10分、今の30分、今の1時間、今晩を生き延びることをまず考えましょう。
まず冷静になる、と。
言い換えて相談する
死にたいときにどうやって相談したらいいのかということですけれども、死にたいという言葉だけを連呼しても、上手く相談できないんです。
相談される側も困ってしまって上手くあなたの気持ちを汲み取れない。
相談して助けてあげたいと思ってもできないんです。
なので言い換えて相談することをおすすめします。
死にたいと言うのではなくて、「苦しい」「絶望している」「仕事が辛い」「休みたいけど休ませてくれない」「正直に親と会話したいんだけど親は聞いてくれない」「自分の劣等感に苦しんでいる」「テストが上手くできない」「宿題が上手くできない」「いくら努力しても他の人と同じようなことができない」そういう形で話していく。
抽象的ではなくより具体的に今自分が困っていることを話す。
上手く喋れなくてもいいんですよ。
でもとりあえず喋る。
そうしたら相手の反応を見つつ、言い換えてみたりする。
相手の反応を見たときに、通じなかったら、もっと大きな声で死にたいというのではなく、冷静に困りごとをより細かく具体的に伝えていく。
そうすれば、細かく具体的にしていけば、相手も相談に乗りやすいですから。
そういうことをオススメします。
場合によってはChatGPTを使って、今の自分の気持ちを代弁してくださいとか、今の気持ちを分解してください、ステップに分けて解決策を考えましょう、そういうことを相談すると、上手く行きますからやってください。
家族、友人、プロに相談
家族、友人に聞くというのもあるし、毎日相談していると相手も疲れちゃいますから、プロに相談するというのもアリです。
プロに相談することが今難しい場合は、これから説明する緊急の連絡先、行政が用意してくれている連絡先に電話してください。
自殺は結構難しいです。
UptoDateか何か見たときに、診察の場面で死にたいんだという気持ちを告げている人というのは自殺をされた人の中の22%しかいないというデータもあります。
言えないから死んでしまうということでもありますね。
電話相談
「よりそいホットライン」
050-3655-0279
0120-279-338
0120-279-226(岩手、宮城、福島)
「こころの健康相談統一ダイヤル」
0570-064-556
「いのちのSOS」
0120-061-338
「いのちの電話」
0120-783-556
やってる時間帯とやってない時間帯もありますから、時間帯には注意しつつ、一回かけてみて繋がらなかったら確認したりしてください。
電話だと不安だという人はチャットでもやれます。
チャットのリンクも行政サイドが用意してくれてますから、それもご利用ください。
子どもの場合はこちらも使えます。
「子どものSOS」
0120ー078ー310
「子どもの人権110番」
0120ー007ー110
親子関係、友人関係、いじめの問題に悩んでいる人は、こちらも使えますよ、と。
1割くらいの人は不安の中に生きている
子どものだいたい10%ぐらいはうつになるんです。
だから決して少なくないんですよ。珍しくない。
全然普通なんですね。
だけど精神科にかかるほどじゃないと受診に繋がらなかったり、自分はうつではない、うつ病ではなくてただ調子が悪いだけだ、甘えてるだけなんじゃないか、と思っている人も多いと思うんです。
みんな苦しんでいるんだ、と言うかもしれないけど、やはり、この1割と他の9割の人たちは違います。
それはわかって欲しいと思います。
大人もそうです。
うつを経験する人というのは多分2割くらいかな。
2~3割いると思います、人生の中でうつを経験する人。
現在うつである人、うつ病の状態である人というのは3~4%です。
受診している人と受診していない人と合わせると、もうちょっと前後すると思いますが、1割未満くらいじゃないかなと思います。
1割未満ぐらいの人はかなり絶望の中にいて、苦しくて不安の中に生きているという感じです。
それらは無視されているというわけじゃないですが、気付かれていなかったり、あとは触れることが恐れられていたりします。
そこは僕らが変えていかなきゃいけないし、良くなるということを伝えていかなきゃいけない。
今をしのげば良くなっていきますから。
そして、治療の中で何かができるようになるとかではなくて、今のあなたのままでも人間としての価値があるということがわかるようになるんです。治療を進めていけば。
それは自信を持って言えます。
今困ってるかもしれないけれど、ちょっと冷静になって、場合によっては行政が用意してくれている相談窓口をご利用ください。
その他
2023.4.16