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【雑談】人間関係の問題を考える

00:00 OP
00:36 不安から解き放たれるためには
03:38 人間関係の悩みを解決していくには
05:36 マインドフルネス

本日は「人間関係の悩みって何?」というテーマでだらだらと雑談をしようかなと思います。
話すネタが思いつかなかったので、最近考えていることをダラダラと話そうかなと思います。

不安から解き放たれるためには

YouTubeを何本も撮っていて、自分なりにいろいろな情報を整理しないとなと思いつつ、どういう風に整理していけばいいんだろうと考えていたんですね。
心の平和、心が不安から解き放たれるためには、どういうことを僕らは知るべきなんだろうということを毎日YouTubeを撮りながら考えているんですけど、それをなんとなく分けてみたんです。

一つは総論的なこと。いろいろな人に知ってもらいたいこと。つまりセルフケアに関することですね。
心の平和とかストレスとか、どう対応していけばいいのかという総論的な内容です。

2つ目が各論ですね。
人によってそれぞれ悩み事が違うと思うんですよ。どういう病気を持っているのかとか、今何歳ぐらいなのかとか、どんな生い立ちの問題があるのかとか、そういう各論的な問題。

あとは二者心理学です。二者心理。
人間の心と心は互いに独立した問題があるわけじゃなくて、2つあることによって相互作用を及ぼすんですね。
自分の問題があって、相手にも問題がある。これが掛け算になるんですよね。システムなので。
人間は関係しあう動物だから。
この二者であることの問題もあるので、二者心理の問題。

それから集団心理ですね。
二者で問題が起きるんだったら、当然組織になった時にはどういう問題が起きるかがあるわけです。
集団心理をどう捉えていくのか、どう理解していくのか、どう問題を解決していけばいいのかという問題。

あとは心の問題を考える上で、背景の学問があるんですね。
その問題を考える上での背景となるベースとなった学問があります。
精神医学は臨床的なこと、実践学なので、科学というにはちょっと不十分なんですよ。実践的すぎて。

精神医学のベースとなっている、背景にある学問。
神経科学、医学、薬理学、哲学、思想、倫理学いろいろあるんですけども、そういう学問の関係する問題。

あとは具体的な問題ですね。具体例というのも最近やっています。
ニュースや時事問題とか、そういうものも心の学びを考える上では役に立つかなと思います。
抽象的な学問ばかりやっていてもイメージしにくいので、具体的な出来事に落とし込んで理解するのも大事なのかなと思います。

大きく分けるとこんな感じなのかなと思います。

人間関係の悩みを解決していくには

人間関係の悩みを解決していくには、どうしたらいいのかって言うと、基本的には自分自身のセルフケアをしっかりできるようにする。そして自分自身の問題を理解する。
そして二者心理を理解する、チームマネジメントをきちんと理解する、集団心理も理解する、背景の学問を理解する、ということになりますね。
全部じゃないかという感じですけど。

特に皆さんの気になるのは二者心理なのかなと思います。人間関係で言うと。
二者心理を理解していく上ではどういうことなのかというと、まず相手理解ですね。他者理解。

他者理解というのは何かというと、自分の問題だけじゃなくて相手の各論を知るということなんですよ。
相手の性格特徴だったり、こういう性格の人はどういう問題を抱えやすいのか、相手の生い立ちの問題だったり、こういう生い立ちがある人はどういう問題を引き起こしやすいのかという他者理解が重要ですね。

あとは会話ですね。
会話の技法、コーチングも含めて傾聴の方法とか伝え方とか、会話術も大事です。
二者でいるということは、魂と魂がつながってテレパシーみたいに情報を共有できるわけじゃないので、必ず僕らは技術を使って相手とコミュニケーションしなきゃいけないですね。
そういう技法を覚える必要がある。

後は二者でいることで起きる無意識の変化とか、無意識を理解していく上で、精神分析というのはとても役に立ちます。
投影、転移、逆転移ですよね。
自分の過去の記憶を相手に重ねてしまう、自分の感情を相手に重ねてしまって、相手を歪んで見てしまう。

そして相手も自分のことを歪めて見てたりするので、歪めて見ていることにどうやって気付くのか。
その上でどう対処したらいいのかが精神分析のあり方なので、これも理解するのにとても重要かなと思います。

マインドフルネス

ただこれらを理解するためには、落ち着いて考える時間が重要なんですよ。
僕もそうですけど天才じゃないので、診察室で起きたことをパッとその場で判断してパッと答えられるわけじゃないですね。
診察室で起きたことを家に持ち帰ったりとか、その後に考えるんですよ。

あれ何だったのかなとか、あれで自分は良かったのかなとか、相手の問題なのかなとか、そういう時間が重要です。
それも感情的になるのではなく、冷静に考える必要があるので、そういうのを鍛える上でもマインドフルネスは大事かなと思います。

座禅を組まなくてもいいかもしれないですけども、心に浮かぶこととか流れてくる感情をしっかり観察しつつ、冷静な心を作っていく。
その冷静な心を持って、あの時何が起きたかを把握していくことが重要だったりします。

マインドフルネスをやっていく、内省する力がベースになきゃいけない。
ただ内省することは落ち着いた状況じゃないとできないんですよ。

例えば問題が整理されてないとか、衣食住に問題がある、うつの急性期とか統合失調症とか躁うつ病の急性期の場合、病気があまりにも激しい時には、内省するとかえって病状は悪化しますから。
ある程度現実的に落ち着いてる状況じゃないと内省はできないので、調子が悪い時だったら内省をするよりも誰かに助けてもらいながら、自分の状況を他者に任せるということが大事だったりします。

人間関係の悩みをどういうふうに理解していくのか解決していくのかということは、やはり学びはとても重要です。
どういう学びがあるのかというと、こういう学びがあるよということです。

夏休みなのでだらだらと今考えていることを話しました。

夢の話をさせてください。
僕は70歳くらいの時に1冊本を書きたいんですよ。
自分が学んできた臨床を1冊にまとめたいなと思っているんですけど、70歳を待たずに少しずつ書き始めた方がいいなと最近思ってまして。
それはなぜかっていうとピア・カウンセラーを皆さんに目指してもらう段階で、色々なことを知ってもらいたいなというのがあってですね、僕も今知っている知識とかをYouTubeでちょこちょこ撮るのではなくて、一回体系的にまとめてみるのも大事かなと思っています。
一回書き終えた後、もう一回書き直したりとかして70歳に持っていけばできるのかなとか思ったりします。

今回は、人間関係の悩みって何?というテーマで、自分が思っていることをお話ししました。


2023.8.22

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