本日は「メンタルヘルスの理解度とフェルミ推定」というテーマでお話しします。
今回は難しくてマニアックな話題ですけども、最後までついてきてください。
難易度4という感じですね。
メンタルヘルスというのはなかなか理解が難しいんですよ。
それはなぜかというと目に見えないからですね。
目に見えない問題を扱わなければいけないので、とても抽象的な概念を考えていかなければいけないんですね。
膨大なんですよ。
学ばなければいけない量は膨大で多岐にわたっているので、広く浅く色々なことを知らないといけない。
そして感情的な抵抗があるんですね。
いやそんなこと信じたくないとか、そんなこと考えたくないみたいな抵抗もあるので、心の強さも必要なんですよ。
不安に打ち克つ強さ、自分のことを客観的に見るような心の強さも必要なので、なかなか理解していくのは困難です。
全ての人が理解できるのかというとそうじゃないんじゃないかなと僕は思っています。
今回はそこら辺を解説するとともに、だいたい人口の何%くらいが今理解しているのかなという話をします。
理解度の5段階
5段階に分けました。
1つ目は、「誤解している人」。
意識や心は脳だということを思えない人で、義務教育レベルの科学リテラシーがない人たちを「誤解」としました。
「精神疾患なんかない、甘えだ」という人たちですね。
次のレベルが「認識している人」。
何となくメンタルヘルスというのがあるなとか重要だなとわかっているし、うつ病は聞いたことがあるけれども、よくわからない。
新聞を読んだり、一般書でうつ病とは何かという説明を聞いても、難しくて困ってしまうみたいな人たちを2としました。
認識はできているというか、動画を使って分かりやすく説明してもらえると理解できる、そういう感じです。
あとはやさしい言葉で伝えてもらえると理解できるというのは2としました。
3は「基本的理解」ということで、うつ病とか躁うつ病という病気が説明を受けると理解できる、一般書を読むと理解はできる、益田のYouTubeを見ると、まあ理解できる、そういう感じです。
病院で説明を受けると理解ができる。
義務教育レベルの科学リテラシーは理解できているという感じを3としました。
4がエキスパートということで、何かしらの専門職である、専門的な知識を持っている、精神医学ではなくてもいいんですけれども、論文を読んだことがある、論文を読んで批判的吟味ができる、そういう人たち4としました。
理系的な科学リテラシーがある程度ある人たち、そして社会問題についても理解ができて、新聞は自由に読むことができて、新聞を読んだ後に批判的に考えたりできる人たちを4としました。
5というのは、研究者向けの難易度で未知なるものですね。
未知なるものを理解していこうということだったり、その曖昧さとか不確実さを理解できる人。
なぜ益田がこういう風に言っているかを理解できる、難しい意味で益田の嘘をちゃんと嘘として楽しめる、エンターテイメントを楽しめる人たちを研究職としました。
この5段階レベルに分けたんです。
だいたい動画としては2~3を僕は目指して撮っていて、時々4をやっているという感じです。
マニアックな話をやる時もありますけど、基本的には2~3の間をやっているという感じです。
2~3をやってるつもりで、4も結構やっているかなという気がします。
週1~3くらいは難易度4で、ショート動画は難易度2くらいかなという感じですけど、基本は3を目指している感じかな。
3前後でやっていることが多いですね。
フェルミ推定
人口においてどれぐらいの割合かということを、フェルミ推定していこうかなと思います。
フェルミ推定とは何かというと、正確な情報は統計を取ってないから分からないんだけれども、既存のデータを集めてきて、そのデータを合成して何となくこれぐらいかなというのを計算するのをフェルミ推定と言います。
これはマーケティングの世界とかビジネスの世界でよくやるんですけれども、これを応用してみようかと。
手に入る情報としては学歴ですね、学歴をまず持ってきました。
日本の場合、中卒の人が15%、高卒で45%、短大・専門学校卒が15%、大学卒業の人が22%、院卒が3%ぐらいみたいなデータがぱっと出てきたので、だいたいこんなもんかなという感じがしたので、持ってきました。
ちなみに精神疾患やメンタルヘルス教育というのは小中ではあまりやらないんですよ。
高校だと最近やってますよということですね。
高校で最近うつ病やメンタルヘルスのことを取り上げるようになったみたいですね。
保健の中で扱われるようになってきたということです。
この数字をベースとして陰謀論を信じる人たちはどれぐらいなのかということですけど、これも正確なデータはないんですけど、色々記事を読んでみると、3人に1人とか、何かしらの陰謀論を信じている人は1/2くらいいるんじゃないか、という風にありました。
例えば、水素水とか陰謀論というか疑似科学みたいな感じですけど、そういう人とか、あとコロナワクチンに否定的とかいろいろなことをやると、1/3~1/2かなという感じです、何かしら引っかかるというとね。
それらを考えて、メンタルヘルスというのはないんだ、精神疾患っていうのは嘘なんだ、あれは勝手に医者が作ったものなんだと思う人の割合は、つまりレベル1の「誤解」の割合はどれくらいなのかなということですよね。
これも加味して、あと境界知能ですね、IQ85以下の人だと15%ぐらいです。
発達障害ですね、興味があることは学ぶけど、興味のないことに関しては関心を示さないとか、その結果だまされやすいとか暗黙知を理解できなかったり、理解不十分だったり、皆が知っていることを耳学問で覚えていくことが苦手な人たち、これがグレーを含めたりして8%~10%と言ったりする。
こういうのを加味してゴチャゴチャ計算してみると、メンタルヘルスの理解度はこんなものかなと概算しました。
これを入れてChatGPTで適当に計算してもらったんですよ。
中卒の人の6割と高卒の人の何%ぐらいの人が誤解するんじゃないか、みたいな計算とか色々してやったという感じです。
こんなもんなんじゃないかなという気がします。
うつ病は甘えているというか、うつというのは病気じゃないんだ、そういう人は3人に1人か4人に1人ぐらいはいるんじゃないかなと思っています。
もうちょっと少ないかもしれないですね。
でも、世間はこれぐらいいるかな。
でも何となく認識していて、これから2の人たちを3に移行していくことは結構重要なのかなという気もします。
何となく認識していて病気になったとき、周りの人がそういう病気になった時に3とか4に行けるような人を増やしていくというのが僕らの使命だったりする。
あと誤解している人を減らしていくというのも、僕らの使命かなと思います。
こういう何となくの感覚を持っておくと、いざ職場に行った時に3人に1人とか4人に1人ぐらいは疾患に対して理解がないな、意地悪だなと思っても納得できるんじゃないかなと思います。
皆さんもChatGPTを使ってフェルミ推定で遊んでみてください。
人間関係
2023.10.12