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患者会と家族会について。メリット・デメリットを語ります

00:00 OP
00:52 患者会・家族会とは
03:11 メリット
09:58 デメリット
14:53 オンライン自助会でやっていること

今日は家族会や患者会について語ってみようと思います。
僕自身もやってますけれど、各地域の保健所や病院を中心に患者会とか家族会をやっていたりします。

他にもネット上には、当事者が主催する家族会、患者会もあるんですけども、どんなところなんだろう、怖いなとか変な人いないかなとか、色々なことを思う人が多いと思いますので、一回患者会・家族会について動画に撮ってみようかなと思います。

患者会・家族会とは

そもそも患者会・家族会とは何かということですよね。
同じような疾患や悩みを持った人が集まって、自分の体験談を語ったり相談に乗るという会です。

医療従事者に相談するのではなく、当事者同士が話し合うことによって、治療者ではわからないことや、手が届かないところを共有できるとか、話を聞いてもらうことで共感してもらえる。
プロに聞いてもらうよりも、自分たち同士で聞いてもらった方が共感の作用は多いんですよ。
「ああ、そうそう」とか言ってくれるので、同じ悩みを持ってる人の方が良かったりします。
それは絶対ありますよ。

僕もね、YouTubeをやっていてコメントによく書かれますよ。
「いや、でもお前なんかどうせ医者だしさ、金稼いでんだろう」みたいな。
「悩んでないんだろう」とか何か言われることもあります。
あとは「益田先生は偉いですね」と理想化しすぎて距離を取っている。

だから「お前なんて」という形で壁を作るパターンもあれば、理想化する、「益田先生はすごい。だけど、自分はダメなんじゃないか」と、そういう形で壁を作ってしまって、共感しにくいとかされにくい、話をしていても何となく続きにくいとかあるかもしれないんですけど、同じ疾患を持っている人たち同士だと、同じような家族の問題を抱えてるとないということもあったりすると、カウンセラーと話をするのともまたちょっと違うのでとてもいいものなんですけども、なかなかないですね。
なかなかないんですけど、まあとてもいいものです。
家族会・患者会について大雑把に言うと、そんな感じです。

メリット

メリットとデメリットをちょっと考えてみようかなと。
メリットとデメリットって言うか問題点ですね。

ついでに自分のところの宣伝も兼ねて動画を撮ります。
自分がやっているオンライン自助会のことも踏まえて話をしようかなと思います。

メリットは、色々思いつくんですけど、情報共有ができるんですね。相談ができる。
一人だとわからないこととか、一人じゃ解決できないことも、チーム、複数人が集まることによって解決できることもあるので、そういうメリットがあるのかなと思います。

ただこれはもう一方でデメリットでもあって、不正確な情報が飛び交う可能性があるんですね。
医療情報とか専門家を介さない情報なので、不正確になってしまう可能性もあるということです。

ここについてはあくまで主治医にしっかり確認してねということが大事だし、「その主治医はダメだよ」というのも良くないですね。
「医師はダメなんだ」と言ってしまうのも結構問題があります。
「その医師はダメだよ」「この治療者はダメだよ」とか。よくいますよね。
「医者なんかに聞いちゃダメだよ」とか。

それはやっぱり不確かな情報だし、治療をうまくいかせないので、こういうことを言うのはNGかなという気はしますけどね。
自分が思っていても、ちょっと不確かなことは「主治医に確認したら」とか、「専門家の人に確認してくださいね」と言うことがとても重要かなと思います。

次は共感してもらえるということですね。
これは大きいなと思います。
普通の治療者とはまた違って、共感してもらうとか、普段ない繋がりができるのはすごくいいことかなと思います。

あとは傾聴してもらえるということですね。話を聞いてもらえる。
どうしても医師だと5分+αだったりするし、カウンセリングでも45分だったりするから、そういう縛りがないというのがまあいいかなと。時間も取れるしね。

あと安いですね。自分たちやるので安い。
専門家の手を煩わせないので安いです。
例えばでカウンセリングだったら1時間1万円以上+αが普通ですから。
うちの自助会だと月3000円で使い放題だから安いかなという気がしますけど。

ちなみに、「益田ドクター、いや4000円になっちゃうんですけど」という言う人がいますけど、これAppleの人がYouTubeアプリから登録すると4000円になっちゃいます。Apple税が足されるので。
そうではなくて、Google Chromeとかブラウザから入ってもらうと、もしくはAndroidユーザーの人だと3000円で済みますので。

繋がりができるのも良いですね。
話を聞くとか治療者側に回るのは、生きがいが生まれるとか、治療者サイドに回れることで学びや発見、心の動きや自己発見、色々なものがあるのでいいなと思います。

僕は本当に冗談抜きで精神科医という仕事が好きですし、やはり医師になれたことはすごく幸運だったと思います。
自分の人生の中でもあまり意図せずにというところは実はあるんですけど、良かったなと思いますね。ラッキーだったなと。
だからこういう、人を救える立場になれたのはすごくラッキーだったなと思いますし、それですごく成長できたんですよ。
大変なこともいっぱいありますけど、ぜひその経験をしてもらえたらなとは思います。

こういうのがセルフケアになるんですよね。
だからいいのかなとか思いますけどね。

あとはこういうことを通じて皆が集まることで、社会的な影響力を持つこともあるので、やはりチームができるということはいいことなのかなと思います。

ここまではいいことですね。

デメリット

じゃあデメリットは何かって言うとですね。
やはり精神的な負担。
共感してもらえるということは、共感しなきゃいけないということでもあるので、精神的負担は結構きついです。

例えば、良かれと思って言ったことが恨まれることもあるだろうし、話を聞くときにはすごく注意を払って、そんなに脅すわけじゃないですけどね、注意して喋らなきゃいけないとか。
発言にも気を遣わなきゃいけないので、毎回うまくいくわけでもないですし。相手の状態によっては。
だから結構疲れますね。
気を張ってやらなきゃいけないので、どっと疲れるというのはあるかなと思います。

あとはやはり、入っていても入りはいいんですけど、学び続けなきゃいけないですね。
成長しなくてはいけないとか、そういう結果を求めるわけじゃないんだけれども、常に学び続ける姿勢がないとやはり難しかったりします。
トラブルが起きたりしますからね。

あとは精神力動ですね。トラブルが起きたりします。
だんだん関係性ができてくると無意識に影響を与えあうんですね。
嫉妬しちゃうとか怒っちゃうとか投影・転移が起きるとか。そういうことも起きます。

旦那さんに向かうべきストレスがなぜか関係ない赤の他人に向いてしまう。
同じチームのメンバーに向いてしまうこともあったりするので、そういうのも結構きついなとは思います。

あとプライバシーの問題か。
今だとSNS時代なのでちょっと怖いなというのはありますね。
こういうのがざっくり言うとあるかなと思います。

あと精神疾患の多様性というのも色々あって、やはり発達障害の人と付き合っていかないといけないとか、発達障害的な人はかなり多いので、グレーゾーンも含めると色々考えないといけないなと思います。

心地の良い空間を作るためにどういうマニュアルが必要なのか、どういうメニューが必要なのか、どういうトレーニングが必要なのかを考えないといけないなと思いながら、僕も普段やってるという感じです。

僕が子供の時、ドラマとかを見ている時に、家族会とか海外ドラマでやっていたりするじゃないですか。
夫婦セラピーとか。子供の問題を家族皆が話し合う。難しい顔をして。
子供の非行の時に家族会とかやってる時に、奥さんが「何であなたは夜のミーティングに来てくれないの?」と言って、旦那が「行きたくないんだよ」とかいうワンシーンとかね。

ああいうのを見てかっこいいなと思って憧れていたクチなんですけど、実際、それが日本になかなかなかったりするのは残念というかね。
欧米は教会カルチャーもあるというのもありますけど、でもそんなにないんじゃないかなという気がします。広いので、そんなにみんな集まれないんじゃないかっていう気がします。
だからオンライン化が進んでいるみたいですね。
なので、オンラインの場でしっかり話せる場所を作れたらなと思います。

日本人は対話が苦手なので、なおさらこういうのをしっかりやらないといけない。
占いに行くんじゃなくて、こういうのをできるようにしたいなと思っています。

オンライン自助会でやっていること

共感してもらうことに関しては、「傾聴の会」をやっていたりとか。
傾聴の仕方や話を聞く練習をする会を自助会の人たち主導でやってくれてたりするんです。
名前は出せないですけど。

3000円は高いっちゃ高いですけど、普通のカウンセリングに比べたらはるかに安いんですよね。
この3000円を運営の人件費に充てたりしています。基本的には。
運営主催の座談会もあるので、リョーハムさんとか佐脇さんとかね、中川さん主催の座談会もやっていますということなので、そこに出てもらうのもいいのかなと思いますね。

後はSlackでコメントしあう。
コメントして「いいね」ボタンを押してもらうというのもあるので、これも結構面白い経験なのかなと思っています。

チームダイナミクスについては、今後SVという形で、司会をやってくれる人に対してはSVという形で中川さんにやってもらおうかなと思っています。
僕が忙しすぎて全然ダメで。
取材が来た時に受けるのも僕の仕事だと思っているのでやっちゃうと、どうしても。
臨床と自助会だけだったらまだ何とかできるんですけど、そこに取材依頼とか、外部からの仕事が入ってきちゃうとどうしても僕のスケジュール管理がうまく行かなくて。
社長業もしなきゃいけないですかね。

プライバシーの問題に関しては、本当にこれは問題があるので、ここは基本的には匿名でやってください。自助会の話になっちゃいましたけど。
匿名をちゃんと維持することが大事ですね。
できるだけ自分の情報を出さないようにしてください。出さなくもできることはたくさんありますから。

やりすぎにならないように気をつけてくださいね。負担も強いですから。
これも前に動画を撮ったことがあると思うので、もしよかったらその動画も見てください。

あと精神疾患の多様性とか色々あるので、やっぱり学び続けることは大事だと思うので、今メンタルヘルス大全を作ってるので、これを編集の池口さんと作っていますから、2024年内には完成させたいと思っています。

一歩ずつ続けていけば、まあできます。

2022年の3月から始めているんですけど、だんだん形も整ってきていますので、だんだん出来上がっていくんじゃないかなと思います。
一応社会実験的なものだということなので、まだ完成しきってませんから。
完成してから入りたいなという人は、完成したら報告しますので、その時入ってもらうのがいいし、作る過程も一緒に楽しみたいという方は、今入ってもらって一緒に作っていく過程も学びになるし、楽しいと思うので、もし良かったらメンバーシップの方からご加入いただけたらなと思います。

あとは、290円以上の人は限定動画も撮っていますし、限定動画の中では、どういうことをやっているのかとか進行具合、打ち合わせの様子も動画にできるやつは動画にしていますのでそちらの方もご検討いただければと思っています。
そういう形で援助してもらえると制作費が上がってより良い運営ができますので。
ということでした。


2023.12.9

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