ちょっと雑談的に色々また話をしてみます。
医師とお金です。
このテーマでお話しします。
どこから話せばいいのかなと思うのですが、お金を儲けたいという人、お金を儲けてもいいと思うんですけど、お金儲けに走りすぎている病院が多いんじゃないかなと思います。
お金儲けしているのは格好悪いよということを、ちょっとお金儲けし過ぎるのはかっこ悪いよ、と僕は思っているので。
わざわざ言わなくてもと思うかもしれないのですが、これはわざわざ言った方がいいんじゃないかなと思って動画を撮ります。
動画を撮るというか、まだ何を話すか決めてないんですけど、話しながら、どうしてそれを言わなければいけないか、ということも手探りで考えてみたいなと思います。
コンテンツ
資本主義、自己責任論
まず背景には、やはり日本自体がアメリカっぽくなってきている、資本主義が進み過ぎてるというか、これに支配され過ぎています。
騙され過ぎている、お金を稼がなければいけないとか。
自己責任論が強くなってる。
世の中は不景気で、そして食べるものもなくなるんじゃないか、とみんな不安に思っています。
冷静に考えてみてください、冷静にね。
そもそも人類はもう飢餓の問題を克服しつつありますから。食料は既に余っているぐらいなんです。
もし余っていないのであれば、それは人災なんです。
自然災害の結果、自然的に食べられないのではなくて、人災なんです。
ちゃんと適切に分配できていないという人災の問題だと思っているので、思ってるというかそうなんですよね、現実的に科学技術の事を考えたりすると。
だけどそう思わせないような仕組みが成り立っているんですね。
お金を稼がなければいけない。
アルコールのせいで水不足になる砂漠の問題と似ていて、僕らは資本主義というファンタジーにすごく支配されているし、稼がなければ駄目なんだという自己責任論に支配されている。
だけど本当のことを言うと食糧は余ってるし、自己責任論で生きるほどみんな平等じゃない。
生まれつきの平等さはないわけです。
人類というのはお金に支配されちゃいけないよ、ということで、さまざまな歴史上、さまざまな形でお金を否定してきたわけです。
だけど現代ではお金主義になってしまっている、お金を信じているという感じです。
何となくお金を稼げないと情けないと思ってますね。
じゃあ生活保護があるじゃないか、と色々言っても、それはみっともないと思ってる人たちもいるだろうし、あと偏見が多いから、家族は駄目だというからな、と色々な問題があります。
でも弱いとか病気がある、障害があったら仕方がないんじゃないかな、という風には思います。
いや、額が少ないじゃないかという人もいれば、額が多いんじゃないかというのもありますけど、そういう細かいところ、現実的なところは置いておいて、色々思います。
あと稼いでる人がかっこいいと思われがちです、SNS時代で。
元ホストの医者がいたり。もう無茶苦茶だなと僕なんかは思いますけど。
稼いでることを賞賛するような感じになってしまっています。
稼いでるということは、資本主義とは相性がいいんです。
そこに対する劣等感を持たせるとか、そこに対して稼げてないということ、こうすれば稼げるというのは資本主義教というか、お金教にとってはすごくいいことで、信仰心を見せている感じです。
そういうことなんですよね。
だから一歩抜けないといけない。
精神医学の中で大事なことは、常識を疑うというか、この枠から出て物事を見るということだったりもするので。
なかなか出られないですよ。
本当の意味では出れないんだけれど、でも出て考えるというのはとても重要です。
結局医師でさえ、痩せ薬を出した方がいいんじゃないか、自費診療がいいんじゃないか、美容皮膚がいいんじゃないか、と儲けに走っちゃっているところもあったりとかするし、病院も医者経営じゃなくて、経営者が実際やってるところも増えてきたなという風に思います。
お金は手段
お金というのはあくまで手段です。
でも、お金がないとやはり人を入れたり、色々なことはできないんですよ。
だから僕はコンテンツを作るためにお金を稼がなければいけないし、お金を通じて投資というか、人を雇ったり、チームを作ったり、ゲストを呼ぶとか色々なことしたりする。
投資したものも持って、より良いコンテンツを作るということをやっている。
お金がなかったこの循環は回らないし、人類が開発した中で一番効率よく人間や社会を動かす仕組みなんです。
現物支給よりもお金を介して回した方が、結果的にみんなの生産力も上がるし、良いことではあるんですけど、そこに支配されすぎると良くない。
宗教があることによって人間の倫理性や教養を深めていった側面はあると思うんです。
それと同じで、お金というものがあることで、人間の生産性を上げていくという側面もあるだろうなと思っているということです。
医師は「スター」である
僕は医者の中にずっといるとあまり思わないんですけど、やはり僕の世代や上の世代もそうですけど、ある意味一つのスポーツ選手同様スターだと思っているんですね。
スポーツ選手というのも恵まれた才能や努力の結晶なわけです。
だから人に感動を与えるし、美しいじゃないですか。
医者も同じようにスターだと思っていて、やはり才能と努力と優しさの結晶なんじゃないかなと。
このかけ算のトップ選手だと思っていて、だからお金なんかに支配されたり、他のビジネスマンと同じ情報に乗ってしまっていたり、そこのお金教の中にいてしまうとかっこ悪いなと思ってしまいますね。
スポーツ選手もそうじゃないですか。
お金を稼ぐということに集中したスポーツ選手はやはり見たくないですよね、僕は。
その競技に専念していく、競技の中に行っている、このストイックさというか、そこに賭けているところが野生動物のように美しいわけじゃないですか。
そこにかけていった努力や才能の結晶体がやはり美しくて、やはりこう何て言うか人類のスター、人類が持ってる中のスターの要素なんです。
僕ら人類は群れの動物であり、その全員がスターであるとは僕は思わないんです。
でも要所要所に色々なタイプのスターがいる、リーダーがいると思っていて、医師というのも一つのそういう側面はあるんじゃないかなと思います。
もちろん別に色々なスターがいますよ。
経営者だったり、政治家だったり、料理人だったり、その道の中にスターがいると思うんですけど、医師というのもやはり受験勉強で高偏差値ですから、勝ち抜いてきた1つのスターなので。
人の苦しみから救うというスターじゃないですか。
だって苦しみを取るわけですからね。
いや、すごい存在だなと思いますよ。
やはりそういう自負は持ってほしいなという風には思います。
僕自身もだんだんそういう立場になってきたんじゃないかなと最近思います。
昔はそんな風に思ってなかったですよね。
別にそんな自分なんて、と思ってましたけど、ふてくされているわけじゃないんですけど、まだまだ一人前じゃないなとか思ったりもしてましたけど、やはり、僕が一人前じゃないんだったら誰が一人前なんだ、どこから一人前なんだ、ということになってしまうだろうし。
僕も研修医のときに、10何年目の先生は何でもできて格好いいなと思っていましたし、ああすごいなと思ってました。
それは色々な科の先生も見てかっこいいなと思ってましたから、今、自分がそういう立場にいるんだなと思うので、やはりちゃんと自分を戒める意味でもこの話はしたいなと思います。
ビジネスビジネスしていくというのは、かっこ悪いと僕は思っています。
もちろん何かやりたいことがあって、それを達成するためにお金を使う、お金を稼がなければいけないというんだったらいいと思うんです。
いいんですよ、僕もそうですから。
お金抜きで、このYouTubeとか今やりたいことができるとは思ってませんし。
人並み以上に稼ぐというのはいいとは思うんですよ。
ただ贅沢に騙されてほしくないし、ブランド品に騙されて欲しくないですね、後輩のドクターには特にね。
それはお金教に騙されてるわけですからね。
ここに騙されているから、苦しんでいる患者さんたちがたくさんいるわけです。
だから僕らは出て、そして出ることの勇気を伝えて、そしてそこに騙されちゃいけないよということを伝えていかなければいけない。
でも、とはいっても、お金というのが、やはり稼ぐということが、結果論的には世の中に貢献することもあるし、道徳的な考えだけだとやはりいい結果は伴わないこともある訳です。
不純な動機の方が却って社会に貢献するということもあるのも事実なので、そんなに厳しいことは言わないというか、あれですけど、でも、やはりどこかこういう側面も理解して色々考えていってほしいし、やってほしいなとは思ってます。
僕自身もそう思っています。
そういう感じです。
あとそうそうそう、益田がYouTubeをやったり金儲けに走っているんじゃないかとか思う人も多分いると思うんです。
グッズ展開も今後していくとか、色々なことで、やはりやっていく中で思うかもしれないんですけど、あくまで僕はこういうスタンスでやっていて、次のコンテンツを作るためのガソリンとしてお金は必要だろうという風に思っている現実主義者なので、僕はかなり。
そう思ってるということです。
その他
2023.12.18