今日は特別編!「メンタルクリニック開業の立地選び」です。
メンタルクリニックを開業するにあたり、立地選びは重要です。
まず地域によって患者層が違います。早稲田の場合は学生さんなど若い方が多いです。5年後、10年後の将来像も考える必要があります。僕の場合、人口ピラミッドがあまり変わらない地域を希望していたので早稲田は最適です。
訪問診療やデイケアなどを行うのかによっても立地が変わってきます。早稲田の場合は近隣に就労移行支援の施設や自助団体もありますので、自分のところで積極的にやる必要はないのかなと思います。
広告費と賃料もセットで考えるべきでしょう。一駅変われば賃料も変わります。広告に関しては、例えば「新宿」だと他のクリニックも多いのでより広告費が必要になります。
最近の都心の状況としては、「メンタルクリニック多すぎ問題」があります。メンタルクリニックは開業しやすいので新規開業も増えていますが、気をぬくと畳んでいるところもたくさんあります。コロナの影響で、オフィス街のクリニックよりも住宅地のクリニックを選ぶ人も増えていると思います。
僕の場合なぜ開業したかというと、長く1つの場所で診療したかったというのが大きいです。2年後、3年後異動するかもしれないとわかっていながら診察をするのは、自分の中では気持ちの良いものではありませんでした。
都心への憧れもありました。現場と理論の違いも考え、早く現場で揉まれたかったというのもあります。あとは、お金もあります。学ぶ上で教育機関みたいなところで働きたいという思いもありましたが、そういうところは給料が安いこともあり悩みました。自分が苦労して働いているのは自分の知的好奇心のためなのか、家族のためなのか、患者さんのためなのかなどもいろいろ考えました。
のぼせ気分ではありましたが、開業する楽しみはそういうことだと思うのでそれで良いと思います。やりたいからやる、これ以上の価値はないと思います。ビジネスのこともわからなかったので開業してから勉強していきました。あとはほとんど「運」です。現場に合わせて、今その人にできることを最適化してきた結果が今の治療観でもあります。
立地の話に戻ると、テナントを探すのは難しくコンサルや不動産屋に相談しても良い物件はなかなか見つかりません。僕の場合は自分の足で歩きながら自分のキャラクターに合うところを探しました。
もし開業したい精神科の先生がいましたら、DMをいただけたらお答えできることはお答えします!
社会保障、福祉、連携, 自己紹介
2020.11.2