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診療がうまくいっていないときに見てほしい。多施設連携していますか? 治療オプションを見直そう!

00:00 今日のテーマ
03:09 治療のオプション
07:48 腕のいい医師?

今日は、治療がうまくいっていないと感じている人に向けて、治療構造を見直そうというテーマで解説してみようと思います。

「治療構造」とは外来診療以外の治療のオプションを足すか足さないかというのがまず1つです。
当たり前ですが、診察室だけでは精神科診療は終わりません。診察室は精神科医療におけるごく一部です。そこだけで全部問題を解決しようとすると間違いで、いろいろなオプションを使って治していきます。

・こんな人に見てもらいたい動画です
「話を聞いてもらえない」と思っている方に見ていただきたいと思います。
ただ、最近の自分の臨床を振り返った時に、「話を聞いてもらえない」という人が少なくなったなと思いました。動画の中で、外来では話を聞く時間も説明する時間もないけれどそれは意地悪ではなくてそういうものなのだと口すっぱく言っていたせいか、患者さんがそういう話をされることはなくなりました。

説明されなかったですというコメントをいただくことはありませんが、話を聞いてもらえなかったですというコメントをもらうことは減ってきています。「そういうものなのかな」 と理解してもらえたような感じがします。

今、臨床をしている中でイメージの齟齬が結構あるのは「就労支援」に関してです。

僕は休職中や退職された方に「就労支援に行ってみると良いですよ」とよく勧めるのですが、そうするとたいてい「いや、私仕事の訓練なんて…。調子悪いですし」となります。
患者さんの持っているイメージと違うとも言い切れないのですが、就労支援は思うほどハードルは高くないし、積極的に利用した方が良いですよと言うことを話してみようと思います。

特に就労支援の会社からお金をもらっているわけではありません。

治療のオプション

治療のオプションで主要なものを書き出してみました。
皆さん治療というと外来診療だけだと思っていますし、外来診療で良くならなかったらより専門的な病院を探せば良いと思われます。でもちょっと違うと僕は思います。

例えば、外来診療だけでうまくいかなかったらカウンセリングも加える。
カウンセリングが自費でお金がかかるのだったら、看護師による認知行動療法を加える(ほとんどないと思いますが)。このようなオプションも国は作っています。

依存症関係ならば集団プログラム、集団精神療法を外来診療に加えるかデイケアを加えます。
就労支援や就労継続支援A型・B型(昔で言う作業所)もあります。
訪問看護は看護師さんに来てもらうものでここでカウンセリング的なことをしてもらうこともあります。
自助団体もあります。

就労支援は働く訓練を通じて心を癒していくものでもあります。そういうものではないだろうと言われるかもしれませんが、僕は仕事を通じて心を癒してもらいたいということがあります。

外来診療だけだと話す時間が短いですし、薬のことがメインになりがちです。カウンセリングだと会話会話しすぎてしまいます。回数も週に1回程度です。
それが就労支援ならば週に何度も行きますし、そこで仕事の訓練を通じて心を癒していくことになります。デイケアと似てはいますが、デイケアはお年を召した方や統合失調症の方も多かったりするので就労支援の方が若い人にはとっつきやすいかなと思って勧めています。何より民間会社が運営しているので、実際のビジネスの話なども織り交ぜられているのも良いです。 

他にも治療のオプションとしては入院、生活福祉課のサポート、NPO団体を絡ませるなどあります。

とにかく、外来診療だけではなくてオプションを使いましょうということです。たくさん使えば使うほどレベルが上がるという感じです。外来診療でうまくいかないならば、外来診療の中身を見直すのではなく外側の構造を見直してみましょう。どのようなアレンジでも良い訳です。 

腕のいい医師?

  
外来診療がうまく行っていないと、ついもっと腕の良い医者を探せば良いのではないかとドクターショッピングを繰り返してしまうことがあるのですが、腕の良い医者とはそもそも何ですかという話でもあります。

言葉巧みでレトリックに長けていて安心させてくれるような話術を持っているのが良いのか、知識量があるのが良いのか、共感力があって優しい人だったら良いのか、そういうものはあるに越したことはありませんが、やはり治療構造を見直してみることが重要です。

どうして今回このようなことを話したのかというと、リヴァトレの中川さんが働いている人にもプログラムの一部を開放するイベントをされるのでそのためです。

診察室でも散歩や料理ができるようになってきたけれど次の一歩が踏み出せないという人に、就労支援に行って色々な人と会話をしながら仕事を探してみたり、復職を検討してみても良いんじゃないのと言います。「就労支援」という言葉のイメージに引っかかってしまう人が多いようですが、模擬職場での訓練を通じて心を癒すということなのです。

こんなに宣伝して、益田は就労支援を開設するんじゃないかと思われたかもしれませんが、そうではありません。いろいろなオプションがあるということをご理解いただければと思います。

ゲスト:リヴァトレ中川さん参加! 小松さんとのラジオ
https://youtu.be/e0-gJUh2fdw


2021.4.6

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