今日は「マウンティングに気づいていますか?」というテーマでお話ししようと思います。
若い患者さんがよく「自分はお金も仕事もないし、恋人いないからダメなんだ」というようなことを言ったりしますが、聞いていると、ただのマウンティングじゃないの?勝手にSNSでマウンティングされているだけじゃないの?と思うことが多々あります。
普通の人はマウンティングされてもアホらしいと思ったり、そもそも興味がないので聞き逃したりしますが、悩んでいたり不安なとき、答えが別のところにあるのではないか、今よりもっと幸せになれるのではないかと思っているときはマウンティングを受けてしまいます。気持ちはわかります。
僕ももっと良い答えはないのかなとか、もっと生きやすい世の中はないのかなとか、今は仕事で無駄に努力をしすぎているんじゃないかななど思ったりすることもありますが、冷静に考えるとそんなことはありません。答えは別のところにはないし、他の人が概ね「こうしなさい」「あちらに行きなさい」と言うことがなければ答えは目の前にきちっとあります。
ハロー効果、社会的証明
「お金稼いでいます」「仲間がたくさんいます」「若い」などさりげなく(あるいは思い切り)マウンティングされることもありますが、普通に考えると、お金を稼いでいると言ってもいつまで稼げるの?最大風速でしょと思いますし、仲間が多いと言ってもあなたたちケンカ多いでしょと思います。若いとかカッコイイのも今だけだったりします。
結局、羨ましいとか周りの人は言うのですが、それは「ハロー効果」に気づいていないからです。お金を持っているかもしれませんが、お金を持っているだけでそれ以外のところは大したことがなかったりします。1つ優れたところがあると他のこともできるのではないかと思ってしまうのです。お金を稼げるのだから優しい人なのだろうとか。大体それとこれは別ですが、1つ良いところがあると他のところも良く見えるというのは人間にはあります。
また、良いと思っている人が一定数いると、周りの人にも「あれ?みんなが良いと言っているから良いのかな」と広がっていきます。これを社会的証明と言います。
そうなってくると「自分だけ良いと思っていないのは何でだろう?」と不安になってしまったりするのですが、そもそも集団ヒステリーのようによくわからないうちに盛り上がっているものはたくさんあるのでそれに気づくことが大事です。
マウンティングしてくる相手
マウンティングしてくる相手は悪い人たちも多いです。例えば反社の人たちはオシャレです。サングラスしてタトゥーを入れて、パリッとしたスーツを着たりしています。人の目を気にしない、我が道を行くとか言っていますが、人の目を気にしているからオシャレですし、わざと言うことで周りの注目を集め、ハロー効果を狙っているとも言えます。ただの目立ちたがり屋ということもあるかもしれませんが。
精神科医でもそういうのはあります。HPが綺麗すぎるとかたくさんあります。益田もYouTubeなんか撮っていてヤバいと言えばヤバいですが。
サプリや○○療法などには注意をした方が良いです。過度なサービスには注意です。
お金を儲けるためならばまだマシで、患者さんと恋愛関係を結ぶとか、弱い人に何かをする人も時々いるので注意が必要です。弱っている時は答えを提示してくれる人に弱かったりしますし、マウンティングに傷ついたりもするので揺れやすいのですが、そこを悪用されることもあるので注意が必要だと思います。
本当のことというのは耳が痛かったりするので、自己アピールをしながら「君も仲間だよ」とか言う人はたいがい良くないです。
精神科医は共感が大事とは言いますが、冷静に考えると共感し続けている医者は変です。患者さんとしては全然立場が違うのだからそこそこ共感してくれれば良いやと思うものですが、かなり下から来る精神科医もいたりして何だろうなというのはあります。人気取りをしてしまうというか。
僕の場合はそういう風にならないように、欲に惑わされないように、相互監視の意味も込めてメンタル系YouTuberの会をやっています。医療系YouTuberの方、ぜひ入ってください。
話が脱線しましたが、マウンティングは結構ありますしボケッとしているマウンティングに支配されてしまったりしますが、そうならないように冷静に自分の足元を見て行動しましょう。
前向きになる考え方
2021.5.9