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A群パーソナリティ症(旧:人格障害)について解説します

01:55 妄想性P.D.
03:59 シゾイドP.D.
05:46 統合失調症型P.D.
08:17 統合失調症との違い
09:25 内的なところでは苦しんでいる 

今日は「A群のパーソナリティ症」について解説します。
パーソナリティ症は昔で言う「人格障害」という病気です。これはA群~C群に分けられるのですが、今回はA群の解説をします。

B群は他人を攻撃する、他人を操作するタイプのパーソナリティ症で、反社会性パーソナリティ症、境界性パーソナリティ症、演技性パーソナリティ症、自己愛性パーソナリティ症の4つがあります。

C群は自分に向かうタイプで、回避性パーソナリティ症、依存性パーソナリティ症、強迫性パーソナリティ症の3つです。

A群は統合失調症に似たようなパーソナリティ症です。
妄想性P.D. シゾイドP.D. 統合失調症P.D. の3つがあります。
(P.D. personality disorder)

妄想性P.D.(猜疑性P.D.)

7つの特徴のうち4つ以上が当てはまると妄想性P.D.だと言われています。

1.他人に危害を与えられるのではないかという妄想
2.仲間の誠実さを疑う(嘘なのでは? 裏があるのでは?)
3.秘密を隠す(自分の内心を隠す)
4.けなす、脅される(一見関係のない出来事も、自分をけなしているのでは、脅しているのではと思う)
5.恨みを抱く(ずっと恨みを抱き続ける)
6.怒って反応(何かがあった時に怒って反応でする)
7.浮気?(恋人や配偶者が浮気しているのではという妄想)

妄想性P.D.は結構います。時々事件のニュースでも見かけます。

シゾイドP.D.

自閉的で孤立しがちです。他人との交流を好みません。
7つの特徴のうち4つ以上が当てはまるとシゾイドP.D.だと言われています。

1.親密であることに喜びを感じない
2.孤立を好む
3.性に関心がない
4.喜びを感じる活動に対しても楽しめない
5.友人がいない
6.他人の評価や賞賛、批判に無関心
7.冷淡な感じがする

自閉症の人とどうやって見分けるのがポイントかと思いますが、こだわりや感覚過敏がないというところになると思います。
慢性期の統合失調症に近い印象です。

他の動画でもよく言いますが、1つの病気だけを見てもよくわからないものです。
精神医学は世界地図に似ていて、「ここら辺にいる人はこの病名を付けよう」というように人工的に区分しているので、疾患ごとの対比の中で、疾患像が浮かび上がってくるということがあります。

統合失調症型P.D.

 
上記2つの病気を足した上で、「奇異な感じ」の人です。
以下の9つのうち5つ以上に当てはまると統合失調症型P.D.となります。

1.関係念慮
何かと自分に結びつける。犬が通りかかった→神様からのお告げ?など、関係ないことも自分に関係があるように感じます。ただ、妄想には至らないので、他人から否定されれば「思い違いかな」と思えます。

2.奇異な信念
UFO、特殊な魔術、スピリチュアルを信じていてそれが性格にも出ています。宇宙の話や魔法の話を診察室でもします。どこからが空想でどこからが自分の創作で、どこからがテレビの話かよくわかりません。

3.普通でない知覚体験(スピリチュアルな体験)
4.奇異な考え方、話し方
5.疑い深さ(妄想性P.D.とも違う)
6.不適切な感情
7.奇異な外見
8.友人がいない(シゾイドP.D.とも違う)
9.過剰な社交不安(人と関わることが不安)

統合失調症との違い

統合失調症との違いは「漫然と続く」ところです。統合失調症であれば、幻覚妄想があるのは急性期の一定期間ですが、A群のパーソナリティ症の場合は漫然と続きます。
ただ、A群のパーソナリティ症と診断されていた人が、後に統合失調症と診断が切り替わることも多いです。

A群のパーソナリティ症と診断された人を前医から引き継いだ時は、統合失調症の可能性を疑いながら診察していきます。統合失調症とはっきりわかった場合には、薬物治療でよくなりますので、通院を続けてもらって幻覚妄想を抑えたりします。

内的なところでは苦しんでいる

一見、この人たちは好きでやっているのかもしれないと思われるかもしれませんが、内的なところではすごく苦しんでいます。共感は必要ないと言いつつも、クリニックに来ているということは、共感や理解を求めていたりします。相手の立場に立って診療をしていくことが重要なのかなと思います。

今回はA群のパーソナリティ症について解説しました。
いろいろな精神の病気を知ることで、自分の疾患をより深く知ることができるようになります。


2021.7.12

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