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共依存:愛し合う二人が気づかないうちに傷つけあっている

00:34 共依存の例
02:40 イネイブラー(支え手)
03:37 アダルトチルドレンだった?
06:03 第三者の意見をきちんと聞く

今日は「共依存」をテーマにお話しします。

問題があったときに、カップルでいることが、かえって問題が増幅することを「共依存」と言います。
互いに依存状態にある関係のことを指します。

共依存の例

共依存は、元々はアルコール依存の治療における奥さんとの関係を「共依存」と呼ぶようになったことからスタートしています。

例)

本人がお酒を買ってくる。

たくさん飲んで酔っ払って寝ている。

それに気づいた奥さんが、
「もう飲まないでよ、私があなたのためになんとかするから」
「いつもあなた頑張ってるじゃない」
など涙ながらに訴える。

「わかったもうこれで最後だから、お前のために止めるよ」
といちゃいちゃとする。
奥さんは身を粉にして夫を支える。

でもお酒を止めないので、奥さんは時々とても怒る。

夫は悩み、「もう飲まなきゃ」となる。

このサイクルが止まりません。
本人は「お酒がないといけない」と思っているし、奥さんは「私じゃないと彼を助けられない」と思っています。
これを共依存関係と言います。

このようなことは、アルコール依存症だけではなく薬物依存などでもあります。
それだけでなく、あらゆる二者間の問題でも同じようなことが起こります。
発達障害のカップルもそうですし、引きこもりや摂食障害の母子密着の問題もそうです。

イネイブラー(支え手)

共依存には「イネイブラー」という人が存在します。

・自己評価が低い
・不安、抑うつ

イネイブラーは自分への評価が低く、もともと不安や抑うつを抱えていることが多いです。
そのような人たちは、支えることで自分の価値を感じています。

だからこそ、うまくいってくると「たまにはお酒を飲んでもいいんじゃない?」と言って、またアルコール依存症に引き戻すというようなことも起きます。

イネイブラーは、ある部分においては健康になってもらうと自分の居場所がなくなると思い、少し怯えているとまで言われることもあります。実際は本当に困っているので、そんなことを言ってはいけませんが。

ですが、そのように見えてしまうということはあります。
それはなぜかと言うと、くっつきすぎているからです。離れ難いので、くっつくために依存が深まります。

アダルトチルドレンだった?

くっつきすぎているのはどういうことかと言うと、イネイブラーになる人はもともと「アダルトチルドレン」だったという話もあります。

アダルトチルドレンとはアルコール依存症の親のもとで育った子供を指すのですが、つまりは「機能不全家族(家族仲が悪く分散してしまっているような家族)」で育っています。

そういう家庭で育った子供の中で、自分のことよりも、家事や家族の仲を優先させてしまう子供がいます。
子供ながらに家のことをすごく手伝ったり、家族を笑わそうと思ってひょうきん者を演じたり、非行少年になって周りの注目を集めることで親の問題を隠したり、優等生を演じたりします。

このような子供が大人になると、自分の人生の目的を見失ってしまうことが多いです。
尽くしていた親から解放された後に目的を見失ってしまうのです。

見失ってしまったことで自分もアルコール依存症になってしまったり、イネイブラーになって誰か別の人を支え続ける人生を選択したりします。

このようなことは、アルコールだけでなく虐待、発達障害といった状況でも起きたりします。

第三者の意見をきちんと聞く

家族の治療をしているときに、共依存関係になっていないか、家族システム全体としてきちんと機能しているのかが治療的に重要です。

患者さん個人の問題だけでなく、家族全体として見たときにどのようになっているのか。
患者さんを見たときに、職場全体としてどのようになっているのか。
「システム」として見ていくことが重要です。

特に奥さんや恋人が支えすぎてボロボロになっていないか、支えすぎることで互いに病理を増幅させていないかは考えていかなければならないポイントだと思います。

とにかくこのような時どうしたら良いかと言うと、「第三者の意見をきちんと聞く」ということです。
一度冷静になって見てみます。

本人は、お酒を飲む人生で良いのか、自分は何のために生きていくのか、どういうことをしたいのか。

奥さんは、支えるという目先のことだけやっているけれど、中長期的に見たときにどのような人生を歩みたいのか。旦那さんとどのような夫婦になりたかったのか。

このようなことを問い直すことが重要です。
目的を見失いやすい人たちなので、そのような意識を持つようにします。
こうして「共依存」について考えていくことが大切です。


2021.10.24

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