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雑談が上手くなる、友達ができる。自分の経験・気持ちを喜んでもらう方法

03:02 共感→代弁
05:22 役立つこと
07:43 短く話す、軌道修正する

今日は「自分の気持ち・経験を喜んでもらうにはどうしたら良いか」をテーマにお話しします。

雑談が苦手な人は多いですよね。友達を作るのが苦手な人も多いと思います。
別に友達はいらないし雑談なんか不要だと思うかもしれませんが、そのような人も見てもらえればと思います。

仲良くなっていくには、自己開示が必要です。
自分の経験や気持ちを相手に面白く伝える、ということがすごく重要なテクニックです。
ですが、これについて考えたことがある人はあまり多くないと思います。

僕は子供の時は、2年ごとに親の仕事の都合で全国を転々としていました。
友達を作るのがすごく苦手だったので、子供ながらに結構考えていました。どうやったらクラスの人にとけ込めるのか、どうやったら友達になってくれるのかなど色々考えました。そういう中で、面白く喋れたら良いのではなど考えていました。

上手くいったパターンもあればいかなかったパターンもあるし、中学生になっても上手くいったりいかなかったり。
どちらかというと失敗が多かったです。

結局、失敗の末に今のような仕事に就くことになりました。
喋りが下手だから精神科医になったということです。それで淡々とやっていて、今こうやってYouTubeをやるようになっているわけですから不思議です。
でも自分の経験や気持ちを喋るということはすごく重要ですし、人間関係を築く上で必要なテクニックだと思います。

今回は、僕がいろいろ失敗した中で、これは大事だなと思ったこと3点を共有します。
と言っても僕は雑談が上手いわけではないのですが。雑談がうまい患者さんもいればそうではない患者さんもいます。そういう人たちを見ながら気づいた点もあるので、そういうこともお話ししてみようと思います。

共感→代弁

1つ目は共感です。共感を呼ぶというか、「代弁」に近いのではないかと思います。
共感を呼ぶ、相手の気持ちの代弁になるようなことを言うことが重要です。

そもそも言語化は疲れます。
自分の気持ち、嬉しい、楽しい、苦しい、寂しい、〇〇だから楽しい、〇〇だったけれど〇〇だから楽しい、こういったことを言語化するのは案外疲れます。ですので、やってくれると相手は喜びます。

だいたい皆同じことを考えているので、お笑いでも「あるあるネタ」があります。
皆の共感を呼ぶことや代弁をしてくれることは、言語化する疲れを取ってくれるのでだいたい喜ばれます。

・ネガティブな感情は丁寧に扱う
ネガティブな感情は丁寧に扱わなければなりません。自分の気持ちを正直に言えば良いのだと思っても、怒っている、辛い、悲しい、死んでしまいたいといった「大きな感情」は割と丁寧に扱う必要があります。

「俺はこれに怒っているんだ!」「あんなのあり得ない!」ということも確かにありますが、丁寧にやらないと相手はぎょっとしてしまったり、注意を引き付けてもあまりうまく人間関係に発展できなかったりするので、大きい感情はあまり使わない、使うにしても丁寧に扱うことが重要だと思います。

それよりはもう少し小さい感情、日常にあるほっこりするような感情を扱うのが大事かなと思います。
お弁当の中にあるお漬物とかきんぴらとか、「あれおいしかったね」というくらいがほっこりして良いのではと思います。

役立つこと

役立つことを話すのが重要です。自分の経験や気持ちを相手に伝えることで、相手に何が起きるのか。
相手にとって役立つことを伝えた方が良いです。

役立つこととは何かと言うと、何かの問題が解決したという成功談、解決しなかったという失敗談です。

僕が「YouTubeを見られるにはどうしたら良いか」を話すよりも、皆が聞きたいのはどちらかと言うと僕がどういう失敗をしたのかだと思います。そちらの方が面白いし、興味を引くわけです。相手もほっこりします。

ついつい成功談は役立つと考えがちですが、本当に役立つことは失敗談です。
こういう失敗をしたとか僕もいっぱいあります。

例えば、開業の際に不動産を決めるときに、不動産屋から「韓国系の化粧品会社がそのオフィスを借りると言っているので、益田さん今申し込まないとなくなりますよ」と言われ、開業を半年遅らせてもいいかなと思っていたのについつい契約してしまいました。

冷静に考えたら早稲田のこんなところに韓国系の化粧品会社がオフィスを借りるわけがないのですが、その時はそれで契約してしまいました。これは今思い出した失敗談です。

自分の経験や気持ちの中で、良い話をしようとするよりは失敗談をストックしておくのも重要かと思います。

短く話す、軌道修正する

とにかくテンポはすごく重要です。若い人と話すときは特にそうです。

長い話は疲れるし、聞いていられません。
だいたい1~3分が人間の集中力の限界だと言われています。

J-POPの曲もそれくらいの短さですし、テンポも速くなっています。
ですから1分くらいで喋るのが良いのではないかと思います。
その上で、相手の反応を見ながら軌道修正をすると良いと思います。

自分の話が面白いのか、相手が楽しんでいるのか心配かもしれませんが、とにかくやってみるとだいたい面白いと思います。 
人の話はだいたい面白いです。
失敗談を丁寧に、短くテンポよく話せばだいたい面白いので、それを覚えてもらうと良いのではないかと思います。

今回は、友達を作る、雑談がうまくなるには、自分の経験や気持ちを喋ることが大事だということ、ポイントは代弁する、失敗談を短く話すことというお話をしました。
だいたい皆同じことを考えていますから、自分の失敗談は共感されることが多いと思います。


2021.11.5

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