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才能がなくても長く続ける意味 やり抜く力 平凡恐怖

01:24 「星の王子さま」
02:44 平凡恐怖、やり続けること
04:07 目に見えないものと戦う
06:50 やり抜く力を増すには

今日は「才能がなくても長く続ける意味」というテーマでお話ししようと思います。

このテーマを喋るにあたって「GRIT やり抜く力」を読み直していたのですが、やはり続けることは意味があると思うのです。
僕もこのYouTubeチャンネルを2年間毎日続けていますが、やはり続けて良かったと思います。
たかが2年ですけれど、それでも皆さんと出会えて良かったと思います。

患者さんによく言う話でもあるし、患者さんから教わる話でもあるのですが、やはり長く通うとか長く続けるとかは意味があるなと思います。
これはこの本とは関係がないのですが、「星の王子さま」の話です。

「星の王子さま」

「星の王子さま」は読んだことがあるでしょうか?

王子さまの住んでいる星にはバラが一輪しかありません。
このバラが喋れるバラで、わがままをすごく言うバラです。
でもすごく特別なバラなんだと思って育てたんですね。

それで、王子さまが地球に来るのですが、地球に来ると同じようなバラがたくさんあってショックを受けます。
自分だけしか持っていない特別なバラだと思っていたのが、実は、平凡なバラの一つでしかなかったんだということを知って傷つくのです。

その時にキツネとやり取りをしている中で、「特別」とはどういうことなのかということを二人で議論をしていきます。

そうするとキツネは、どうしてそのバラは特別なバラなのかというと、バラ自体は平凡なものなのかもしれないけれど、「時間をかけて一緒にいた、世話をしてあげたからこそ、君のバラは君だけの特別なバラになったんだ」ということを言うのです。
とても良いセリフだなと思います。

平凡恐怖、やり続けること

僕らはついつい特別であることを、何か特別な才能がある、特別な資質がある、何か他人よりも秀でたものがあるから特別になったのだと思いがちです。

患者さんもよく「自分には価値がないんだ」と言うかもしれないのですが、そういうことではないのです。

若い人も特にそうだと思いますが、「平凡恐怖」というものがあります。
人より秀でていなければいけない、人より優れていなければいけないなど。僕にもありますよ、この動画は人より優れた動画でなければいけない、見やすくなければいけない、内容もコンテンツも充実してなければいけないなど思うのですが、そうではないんですよね。

本当に重要なことはそこではなく、「続けること」だったりします。
たいして面白くない動画だなと思っていても、続いていることに意味があると思います。

ですから才能よりもやり抜く力は本当に大事で、すごい優れた才能や能力がある人でも実行していない、行動に移さない人はたくさんいますし、行動に移したとしてもやり抜く人は本当に少ないのです。
一般社会の話ですが、そういうことは凄く重要だなと思います。

目に見えないものと戦う

もう少し精神科らしい話をします。
「才能<やり抜く力」は社会的な成功の話です。

治療の話になってくると、お金が手に入った、お金持ちになった、出世した、有名人になった、何でも良いのですが、そういうことで患者さんが回復したという例は見たことがないですし、いたとしてもごくごく少数です。

社会的な成功を手にしたから自分のストレスが解消された、心のモヤモヤが取れた、親子問題が解決した、ということはありません。
いくら自分が出世して自分の父親より強くなったとしても、父親に対する怒りはそれでは取れませんし、見返してやったということにはならないのです。
常に引っ掛かってしまいます。

こういうことではなくて、評価されにくいこと、目に見えない「病」とどう戦うのかということは常に考え続ける必要があるのです。

精神科の患者さんが戦わなければいけないものというのは、そういう見えないものと戦わなければいけないのです。
目に見えないし、誰にも理解されないものと戦わなければいけないのですごく孤独なのですが、でも本当は評価されるべきものだったりするのです。

これはなかなか伝わらないですね。
本人も治った時にわかるのです。

ごくごく身近な人たちがごくごく一部だけれども、評価されているということに治った時に気付くのですが、治療中は孤独でいっぱいです。

精神科医をやっていて思うのは、どんな名作映画よりもひとりの患者さんの治癒や治療過程の方が何倍も感動できるし心震わされるし、面白いです。

面白いというと語弊があるかもしれないのですが、やはり人が作った映画とか、いや映画はすごいですよ、すごい才能のある俳優さんと才能のある監督さんといろんな人が努力をして、時間とエネルギーを注いで作ったものにも関わらず、たった一人の人の病が治って行くということの方が重みがあったりするのです。
間近で見ている僕らはそう思ったりします。

ここをどう理解できるのか、どう自分のことを価値があるものと思えるのかというのは、難しいなと思います。
でも、そういうものなのだということを年末ですからね、覚えてもらえたらなと思います。

やり抜く力が増すには

やり抜く力というのはどうしたら増すのか、具体的に役立つ知識を提供しようと思います。

やり抜く力を身に付けるにはどうしたらいいかというと、結果ではなく過程を評価してあげることが重要みたいです。

それは美意識とかだけの話ではなくて、現実的なものなのです。
子供に「すごいね」「良い賞をとったね」「お金を稼いだね」「才能あるね」という褒め方をするとダメなのです。

「よく頑張ったね」など過程を褒めてあげなければいけないのです。
今やっていることを褒めてあげる、頑張り抜いたことを褒める。
結果というのはあくまでおまけであって、過程を褒めることが重要なのです。

過程を褒めることでやり抜くことができる。
やり抜くことができれば結果も伴うのです。

結果だけを追わない、結果のことは無視するくらいにして、過程をとにかく評価していけば結果的に結果がつくということになります。

才能がなくても長く続けるということに意味はすごくあると思います。
この動画なんかは最たるもので、最初のころは酷いですし、よく最近言われますが「最初の動画なんてしょぼ過ぎて見る気もしませんでした。実はバカにしていたけれども、何か伸びてきてすごいなと思いました。バカにしていてすみません」とか言われますから。
そんなこと思ってたんだって思いましたが、そんなものですね。

一年の終わりなので、今回はこういう動画を撮りました。
みなさんが続けているものはたくさんあると思います。来年も一緒に続けていきましょう。


2021.12.30

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