東西線「早稲田駅」徒歩1分。夜間・土曜も診療。心療内科・精神科。自立支援対応

WEB予約はこちら

再診患者専用

03-6233-9538

予約制:木・日・祝休診

0362339538
初診WEB予約

  

再診患者専用TEL

03-6233-9538

30代、40代、50代の人の悩み事、ストレス原因を網羅的に解説

01:52 健康
05:09 家族
08:03 友人・恋人
08:37 仕事
09:13 趣味・学び
09:18 お金

本日は「30代、40代、50代の人の悩み、およびストレス」について解説します。

…と言いつつ最初から出鼻を挫くことになるのですが、全ての人の全ての悩みを取り上げるわけでも、ランキングをとったわけでも、データをとったわけでもありません。
あくまでマスダの診察室で聞く患者さんの悩み、よく聞いている話をしようと思います。
ちょっと雑談っぽいかもしれません。
話半分で聞いてもらっても良いかなと思います。

僕が30代後半、40代になろうとしているのですが、そういうドクターなので患者さんが喋っている、相談しているということもバイアスとしてあるかと思います。
益田バイアスがあるかもしれませんが、そこら辺は気にしたり、気にしなかったりして楽しんで聞いてもらえたらと思います。

30代、40代、50代とざっくり振りました。
ざっくり人生の中で大事な領域ということで、健康、家族、友人・恋人関係、仕事、趣味・学び、お金という6つの分野に振って、できるだけ漏れがないように考えてみました。

健康

まず健康に関することです。

だいたい35歳くらいから妊活の話がよく出ます。
男性もそうですが、特に女性は妊活や妊娠のことに悩むことが増えます。
妊活どうしたら良いんでしょうか、ということを外来で話すこともちょくちょくあります。

僕は実はあまり詳しくはありません。
研修医や学生の時にはここまで妊活の話はメジャーではなく、どういう治療をしているのか勉強をしたことがないのです。
病院実習もなかったのであまりよく知りません。
ネットで調べたり、患者さんから聞く話で何となく知っているということが多かったりします。

でも皆さん苦労されています。
結構メジャーな言葉になりました、妊活というのは本当に。
それだけ妊娠に悩んでいる人が多いというか、35歳以上を高齢出産というのですが、結婚する歳がだんだん後ろ側になってきているというのは事実なので、そういう問題も出てきているのかなと思います。

妊活前後、30代後半くらいから女性特有の疾患、子宮内膜症や筋腫の話は良く出てきます。
それについて悩んでいる患者さんも結構出てきます。

40代くらいからアルコール依存症や生活習慣病の問題が大きくなってきます。
糖尿病を患ったり高脂血症や高血圧で困っている患者さんも増えてきます。

アルコールも若いうちは問題がないのですが、だんだん40代になってくると体にキツくなってきます。
アルコール依存症ではなくても不眠症で、あるいはアルコールを飲み過ぎて自律神経が乱れている患者さんが増えたりします。

アルコールの影響でパニック発作がよく出るようになってしまった人も増えてきます。
皆さんに「お酒はやめた方が良いですよ」や「生活習慣病を気にするのであれば、ラーメンをやめた方が良いですよ」ということを言います。

僕もお酒をやめようと思って、頑張ってやめています。
ラーメンはやめられていません。
できるだけラーメンは控えていかなければいけないなと思います。
美味しいものほど体に悪いというのはその通りです。

50代くらい、50代前からもそうですが、女性だと更年期の話題も出てきます。
あとはうつ病です。
50代、60代発症のうつ病は結構重くなったり、治療が長引くことが多いです。
がんの話題もちょこちょこ出てきます。

家族

家族関係の問題だと子育てです。
共働き家庭だと子育てが本当に大変です。

最近だと義理の両親、自分の両親が手伝ってくれるところ、一緒に暮らす家族というのもちょこちょこ増えてきました。
でもまだまだ子どもたちに任せきりの子育てが多いです。
本人たちに任せきりの子育てが多く、特に共働きだと本当に大変です。

ちょうど30代だと仕事の脂が乗ってくるタイミングです。
エリートの人ほど、ある意味、仕事に追われて夫婦仲が…みたいなことが多かったりします。
皆さん悩んだりしています。
どれくらいやるのか、保育園をどうするのか、小学校・中学校も含めてどれくらい自分たちのエネルギー、リソースを家族に割り当てるのか、どういう人生を歩むのかについて考えたり悩んだりする人が増えてきます。

それに伴って話題になるのがカサンドラ症候群の問題です。
旦那が全然子どもや家族に関心を持たない、いつまで経っても夫は自分のことしか考えないということで「私はカサンドラなんでしょうか」「旦那は発達障害なんでしょうか」という話題も結構出てきます。
それを主訴に初診で来る患者さんも多くいらっしゃいます。

40代の終わりくらいからでしょうか、子どもが思春期になります。
思春期になるのでどう対応したら良いのだろうと悩むことが多いです。

思春期の子どもでトラブルになるのは発達障害です。
発達障害が絡んでいる子どもで引きこもってしまう、逆に万引きをしてしまう、性依存みたいになってしまう、素行障害のように悪い遊びを覚えてしまう、ゲーム依存でクレジットカードを使ってしまう、ということも出てきます。
摂食障害などもそうです。
とにかく子どもの病気について悩む人が増えてきます。

50代以降は介護の話題が出てきます。
自分の親の介護です。
意外と少ないという気もしますが、介護のことで困っている人がいます。
介護の疲れと仕事の疲れ、ダブルでうつになってしまうことも結構あったりします。

友人・恋人

友人・恋人関係でいうと30代の人で孤独、40代になってくると出会いはあるのかないのか、ということで悩む人は急激に増えます。

独身の人たちは3~4割いると言われているのですごく多いのです。
どうしたら良いんだろう、孤独感をどうすれば良いんだろう、という話は良く出ます。
生き甲斐がないんじゃないか、という話も時々聞きます。

仕事

仕事についてはパワハラの問題が30代では多く、35歳くらいが転職のピークと言われたりしているので、転職をすべきなのか、このままの仕事を続けるべきなのか、という話が良く出るかなという感じです。

中間管理職的な板ばさみの問題について語ることは、最近はあまり聞かないです。

50代の人で、仕事がもうない、転職先がない、ということで悩んでいる人もちょこちょこ聞きます。

趣味・学び

趣味とか学びについて悩んでいる人の話は聞きません。

お金

お金の話は結構あります。

アルバイトを続けていたけれどもう生活保護を取ろうか、という話もちょくちょく出ます。
障害年金や障害者手帳をどうしようかということも、良く話を聞きます。
30代の前から、20代のときからあります。
親の助けも得られず、仕事をやっていくこともキツいので、生活保護を取るべきか、そういう人生を歩むべきか、という話は良く出ます。

50代以降では、親が亡くなったときなどに相続の問題が出てきます。
相続の問題で兄弟の仲が悪いと争ったり裁判になることがあります。
お金持ちの悩みといえば悩みなのですが。

スポイルの問題もあります。
親が子どもにお金を与え続けていて、すごく悩んでいるというパターンもあります。
30代、40代に親がすごくお金をくれるので、自分で働くのが馬鹿らしくなってしまって別のことで悩んでいる、恋愛のことで悩んでいるという30代、40代の人も結構います。
それはそれでちょっと苦しいものです。
お金持ちの人たちは自分で稼いだお金の価値を感じにくくなってしまうので、それはそれですごく苦しいと思います。
そして相続のときには喧嘩になってしまうという問題があったりします。

というのが、ざっくりとしたストレスの話です。
だいたいこんな話ばかりです。
人間の悩みはたくさんありそうで、意外とパターンは決まっていたりします。

今回は、30代、40代、50代の人のストレスや悩み、についてざっくり解説しました。


2022.2.17

© 2018 早稲田メンタルクリニック All Rights Reserved.