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なぜ精神医学を学ぶ必要があるのか? 民主主義が崩壊しているから?

00:00 OP
00:42 基礎教養
04:41 精神医学は基礎教養に含まれる
07:27 うつ病、適応障害を知っていますか?

本日は「なぜ多くの人が精神医学を知る必要があるのか」について考えてみます。

皆さんは考えたことがあると思います。
どうしてこんなに世の中はうまくいっていないのかな、日本は景気が悪いのかな、経済がうまくいってないのかな、福祉がうまくいってないのかな、学校教育がうまくいっていないのかな、と思うと思います。
不満もいっぱいあると思います。
これを見ている方は特にそうなのかなと思います。

基礎教養

僕もよくわかっていなかったのですが、今回のコロナの件があって、コロナの感染やその対策を横から見ていく中で、何となくわかったことがあります。

それは何かというと、基礎教養が足りていないというか、異なる分野のことをしっかり理解している人たちが少ないなと思いました。

例えば、コロナに関して言うと生物学的な知識です。
そして経済的な知識、次に政治です。
政治的な駆け引き、人間関係の駆け引きの部分、国際的な駆け引きの部分。

そして次に家庭のことです。
親子問題のこと、親子や家庭で起きること、子育ての難しさ、親を介護しなければいけないこと。
東京と地方の意識の差。

5つ目がITのことです。
ITでどこまでできるのか、予算を組んでこういうことをすればどういうものができるのか。

この5つの分野がきちんと、ある程度のレベルで分かっている人、というのが少なかったからなんじゃないかなと思います。

5つの分野がわかっていたとしても、母数が少ないと議論が成り立たないので、この5つのうち全部がちゃんと上手くかみ合うことがなかったのではないかな、と僕は思っています。

自分の立場で自分の言いたいことだけを言って、この5つの分野を万遍なく見て判断するということができていなかったからなのではないかと思います。

僕自身は、実は結構わかっていました。
それはたまたまなんです。
僕は医者だということでコロナのことやワクチンのことはわかっていた、ということです。

経営者でもあるので、ビジネス書を読み漁った時期もあり何となくわかる。
自衛隊にもいたので、政治的な駆け引き、人間関係の難しさ、組織を運営する難しさもわかっていた。

現役の子育て世代でもあるし、自分の祖父母のこともあったので、何となく地方のことやこういう難しさ、コロナ禍での難しさもわかっていた。
ITのことも必死で追いつこうとしていたので、わかっていたんです。

この5つの分野を知っていたし絶えず考えている分野だったので、コロナの問題のことについて何となくわかっていたのですが、同じような水準でわかっている人が余りにも少ないなと今回思いました。

それはなぜなのかなとずっと考えたし、なぜこんなに愚かな意見や愚かな対策が進んでしまうんだろう、民主主義がうまく機能していないんだろうと思うと、詳しく知った方が良いとかではなく、この5つの分野を基礎教養として肌感覚で分かるようなリーダーが少なかったからなんじゃないかなと僕は思いましたし、今も思ってます。

難しいですよね、ITのことまで含めたりすると。
この5つのうち4つだったらわかるよ、3つだったらわかるよ、というのはあるかも知れませんが、5つはキツいと思います。

僕はまだ30代後半なので、元気だからガッと勉強できますが、70代だったらこの5つの分野を吸収して学んで頭の中で再構築して、この5つの分野で一つの世界観をもう一回作り上げるということは、難しいんだろうなと思ってしまいます。
だから日頃の準備が重要だろうなと思います。

精神医学は基礎教養に含まれる

基礎教養が大事ということなのですが、精神医学は基本的には基礎教養に含まれます。
中高生の授業でも扱われるようになりました。

精神医学のことをすごく詳しく知る必要はもちろんないけれど、ある程度知ってあげるということは大事だし、そうしないと民主主義が成り立たないのです。

精神医学のことを皆がある程度知っておかないと、メンタルヘルスのことを知っておかないと、脳とは何かと知っておかないと、うつ病になるとか発達障害がいることを知らないと、民主主義が成り立たなくなるので知る必要があるということです。

これだけ言っても興味を持ってもらえないと思うので言うと、社会理解にもすごく役立ちます、精神医学は。
宗教や宗教二世の問題、虐待の問題、そしてそこから犯罪行為が行われました。
これらも精神医学のことを知っておくと、結構わかることが多いです。

あとは、今、芸能人や有名人の不倫、そういう性の乱れがニュースになりますが、これも精神医学のことを知っておくと、どうして不倫を起こしてしまったのだろう、実は親子関係で問題があったのかな、虐待があったのかな、性依存はなぜ起きるんだということを知っておくと、より社会のことがわかると思います。

スマホ依存やギャンブル依存についても知っておくと、なぜテレビでなくてスマホに移ったのか、デジタルシフトがどのように起きていくか、というのがわかると思います。
どうして新しいメディアに我々は支配されるのか、そしてそれに抗うためにどうしたらいいのかというのも、スマホ依存やギャンブル依存の仕組みを知っておくとわかります。

精神医学がわからないと、これに対して対抗できないのです。
だから知る必要があるということです。

これらを知ることで、病気になる一歩手前もわかるし、二歩手前、三歩手前、十歩手前もわかるわけです。
色々なことがわかるようになるので精神医学というのはとても役に立ちます。

ただ、中途半端に知ると、皆さんが危惧する通り、偏見などを生んでしまいます。
偏見をなくすためには、当事者、治療者、社会、三者が手を組み合っていく。
そして手を組んでまた精神医学を学ぶ。

学べば学ぶほど、また偏見が出てしまうかもしれないけれど、偏見が出るたびにまた学ぶことで減らしていく。
この循環、これをスピードアップさせていくことが重要なのかなと僕は思っています。

うつ病、適応障害を知っていますか?

実際、「うつ病」や「適応障害」という言葉を本当に知ってますかということです。
説明はできますかということなんです。

発達障害やカサンドラ症候群を知っていますか?
オンライン自助会や当事者会を知っていますか?
認知行動療法、マインドフルネス、精神分析や精神分析的精神療法、そういう治療法も知っていますか?ということです。

こういうことを知ることでやはり色々なことがわかるようになります。
自分のメンタルヘルスも健康に保ちやすくなり、健康に生きていくことができるのです。
これらが「これはわからないな」と思った方は、動画を検索してもらって見てもらえればと思います。

とにかく専門的な知識が軽視されている。
特に精神医学のことは本当にゼロの人は多いです。
ゼロだとよくないので、目標値はどれくらいかわかりませんが、ちょっとでも知っておくと本当に世の中の見え方が変わりますから、学んでほしいなと思います。

こうなってしまったのは、皆さんが悪いというよりは、我々側の努力不足でもあるのかなと僕は思います。
精神科医、心理士、色々な人がきちんとした言葉を語ってこなかったからだと思うのです。

なぜ語ってこなかったかというと、やはり専門的なところでディスカッションしたり専門的なことをやらないと評価されなかった、論文を書くことでしか評価されなかった、研究をすることでしか評価されないので、一般の人向けに何かをやることは評価に値しなかったなど、色々なことが考えられると思います。

でもやはり今回のコロナの件も見たりしていろいろ思いますが、世の中うまくいっていない、民主主義が成立しない。それはなぜかというと、共通の常識がなくなりつつある。
そして、その常識の中には精神医学も含まれていて、それはある程度知らなきゃいけないんだよ、ということです。

今回は、なぜ多くの人が精神医学を知るべきなのか、そしてみんなが精神医学のことを知ることによって結果的に福祉や行政、色々なものが良くなってきますから、このYouTubeもそうですが、色々なところで皆の意識を変えていき学んでいってもらいたいなと思います。


2022.9.24

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