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疲れやすい身体を改善する方法、疲れやすい人の特徴と認知の修正方法

00:29 現状、目標、解決策
05:31 受け入れること
08:50 できるようになるには

本日は、疲れやすい人に向けて動画を撮ってみようと思います。

疲れやすいけれどどうしたらいいのかと悩んでいる方はたぶんたくさんいらっしゃると思うので、それをちょっと考えてみようかなと思います。

現状、目標、解決策

「疲れやすい」という問題があって、目標は「疲れにくい身体」。

なぜ今疲れやすくて疲れにくい身体になれないのかというを考えていくと、どこから考えていくかというと、まず食事はきちんととれているのかということですね。

ちゃんと食べていないのに「疲れます」「ダイエット中なんです、でも疲れやすいんですよね」というのは当たり前ですよね。
「貧血です、疲れやすいんですけどどうしてですか?」それは貧血だからなんですよ。
きちんと食事のバランスはとれているのか、バランスよく三食食べられているのか。

あとはアルコールですね。
アルコールをがぶがぶ飲んでいたら疲れなんか取れません。
アルコール量は適切か、むしろ飲まないようにできているのか。

あとは便の様子です。
便も大事で、便を見れば健康状態は結構わかります。
やけに臭いと嫌気性菌が増えているので腸内環境が悪いということですよね。もうちょっと野菜を摂った方がいい。
逆にベッタリとしている場合は炭水化物が多め。
お腹を壊して下痢っぽいのだったら香辛料、油、辛いものを食べすぎている。
そういうのはわかったりします。

それから睡眠です。
睡眠がしっかり取れているのかも考えるべきポイントです。
8時間睡眠というのはやっぱり大事です。
「4、5時間しか寝てなくて、何か私、元気でないんですけどどうしてですか」と言われたらそれは寝てないからです。

「でも通勤時間2時間ぐらいかかっちゃうので全然寝られないんですよ」と言うと、やっぱり働き方を見直さなければいけないことになってくるかもしれないですね。

あとは休息を取れているのか。
1日の働きの中で2時間ごとに10分ないし5分取っているのかも大事です。
昼休みの時間にちゃんと休みを取れているのか、スマホをいじってずっと頭を働かせていないか。
人によっては昼寝を取れるなら取ってあげた方がいいですね。
ただし2、3時間寝ちゃうとダメなので15分ぐらい寝るのがいいです。
目を閉じているだけでも休息になります。

僕もそうですけど、5分ぐらい目を閉じている時間って結構大事ですよ。
そういうのもやりましょう。

それと運動ですね。
運動はちゃんとできているかもあります。
ジムに行ってガツガツ筋トレしなさいというわけじゃないけれど、有酸素運動ですね。1日1万歩あるけたらいいなとエビデンスが出ていますが、それは無理でもちょっと歩いた方がいいですね。

逆に動いていないとやっぱり疲れは取れないんですよ。
体を動かしてある程度血の巡りを良くしてあげるとか、リフレッシュしてあげることで疲れは取れていきます。
ある程度運動は必要ですね。

あと年齢ですね。
「昔は結構動けたんですけど、今は全然動けないんですよ」と。
それは当たり前の話なので、過度な欲望を抱えていないか、理想が高すぎないか、ということもチェックしてあげる必要があります。

あとはイベントですね。
イベントや変化、行事が多かったりすると疲れちゃいます。
普段と変わったことがあると疲れやすいので、ある程度体が休息を求めてるということだから、きちんと休息をとってあげてください。

あとはストレスですね。
今、生活で何か問題を抱えていませんかということです。
問題を抱えていて、それが修正できていない。認知の歪みがあって、それを修正できていない。
ストレスがあって、解決に向かっていない。
問題解決に向かっていなくて我慢すればいいということで、我慢だけしているとか避けているだけだと、ストレスが解決していなくてストレスの負債が溜まっていきます。それは疲れますよね。

こういう解決ができているのかということがポイントです。

これらの問題がある程度解決しているのにも関わらず調子が悪いのであれば、やっぱり病気を疑ったりします。
うつなのか、それともガンがあるのか、身体の病気はないのかとか糖尿病とかないのかとか、そういうことを考えたりします。

体の病気ではなくて疲れやすいなということであれば、これらを見直すのがいいんじゃないかなと思います。

受け入れること

こういう人ってどういう人なのかというところを、精神科的にぐっと踏み込んで考えてみたいなと思います。

疲れやすいときになぜ合理的な行動が取れないのか、ということを考えていくと、よく臨床であるのは「やらないといけないのにできてない!」と言って焦っているパターンです。

「予測する脳」という形で、僕が最近やっているワークショップから取ってきているんですけれども、人間というのはどういう風に自分の意識を捉えているかというと、脳が生み出しているんですね。
脳が自分の世界観をつくっている。

現実と自分の中の理想や自分の中の考えにズレが起きると、不安が高まったりストレスを感じたりする。
問題が起きていることを感じるので、問題に向けて行動を起こしたりする。

このズレに対して、やらないといけない、できていないとずっと思っているから、「自分はダメな奴なんだ」と思い込んでしまっている。
脳は「べき思考」だったり、自分のことが好きじゃないとか、そういう思考にいたりする。

職場環境が忙しかったり、自分一人で仕事を抱え込んでいたりすると、やはり脳はうつっぽくなってしまって、どんどん頑なになってしまいます。

なんか難しいね。
さらっと説明しようとすると難しいです。

とにかく現実を受け入れられていない、現実に自分を近寄せられていないのはなぜかということを考えてあげる必要があるのかなと思います。

「疲れやすい」というときに、なんで私は疲れやすいんでしょうか、疲れが取れないんですけど、と言う時には、そもそも休息がちゃんと取れてないことがあるんです。
ストレスを解決できていない、プラス休みを取れてないということだったりします。

だからどうすればいいかというと、ストレスを感じないようにして、かつ休みを取ればいいんですよね。結論は。
なのにそれができていない。
それはなぜかというと、現実を受け入れられてないからだ、と。
あと、ちゃんと休むことができてないからだ、ということになります。

ではどうして休めていないのか、現実を受け入れられてないのかというと、自分を肯定できていないからだったりするし、他人よりもしかしたら劣っている自分というのを肯定できていないからなのかもしれない。

自分はダメなヤツだからもっとがんばらなきゃいけない。
自分はダメなヤツだから好きになれない。
自分はダメなやつだから今のままではいけない。
そういう思いでずっといたら、そりゃ疲れますよね。

だから疲れないようにするためには、「自分はダメだけど仕方ない」「自分はアホだけれど楽しくやろうかな」「自分はしょうもないヤツだけれど、疲れてるから休もう」とかそういうことでいいんですよ。

「まあしょうもないけど、いいとこあるじゃないか」「俺だってね、頑張っているんだからそれは仕方ないじゃないか。運が悪かったんだよ」「あなたたちはもっと頑張れって言うかもしれないけど俺にはできないんだ」
そういう開き直りも大事です。

できるようになるには

「そんなのわかっていてもできないですよ」ということですが、できるようにするには、自分の考え方(記憶)の部分を再学習してあげる必要あります。

新しい情報をインストールすることによって、自分を作り変えてあげる必要があるんですね。
じゃあ何をインストールすればいいのか、どういう情報を頭の中に入れていけばいいのか。

例えば、「努力しない主人公のストーリー」とかいいですね。

努力しない人が主人公でハートフルな漫画、映画、ストーリーを見ることで、こんな生き方があるんだなということを理解するのもいいと思います。

あとは禅とか老荘思想ですね。ちょっと小難しいことを言うのであれば。
そういうものはあるがままを受け入れようという思想でもあるので、こういうのもちょっと小難しいですけど、勉強してみると面白いかもしれません。

あとは擬似的に体験すると言ったら、ドラッグの世界になっちゃうんですよ。
LSD、大麻、アルコールとかのことになっちゃうんですね。
ああいうドラッグの世界って、みんながダメになることで、鎮静をかけることで仲間意識が芽生えて、まあいいじゃないかと肯定されるような悪い世界なんですが、まあそれもひとつのダメな自分を受け入れる手段ではあるし、物質によって理解していくという手段でもあるのですが、あまり良くはないですね。
医者は勧めません。

ドラッグパーティーに代わるものとしてはみんなでスポーツをしてみるとか、みんなで何かレクリエーションをしてみるとか、そういう一体感を味わうとか集団行動をするというのは、結構ダメな自分を受け入れるとか、みんなでいることを受け入れるという治療法かなと思います。
そういうためにも僕も自助会をやったりしてますね。

行動を変えてあげることもとても重要で、今までのところが認知行動療法で言う認知の部分です。
認知行動療法で言う行動の部分に関しては、サボってみるということですね。思い切って。

サボってみると意外と平気だった、という体験をしてみる。
そうすれば記憶の中で「サボっても平気だったんだ」という記憶が残っていきますよね。
そうすると頑張ろうと思っているけど、もう一回サボってみようとなって、「あぁ、サボっても大丈夫だった」という良い循環が生まれてきます。
サボっている自分のことも好きになれますから、そういうこともやってみるのもいいと思います。

で、サボっていると、もっとうまくさぼれないかなと思うわけですよ。
それで周りを見渡してみると、案外みんなサボってるんですね。
うまくみんなサボってたりしますから。みんなを真似てうまくサボってください。

もちろん、サボりが上手い人とサボりが下手な人はいますよ。
僕はサボるのは、、、うまいかな。僕も意外と上手いかもしれないですね。手を抜くのが上手い方かもしれないですけど。でも結構もっと上手い人もいるし、下手な人もいます。

僕は自衛隊にいて寮生活をしてたんですけど、やっぱ上手い人はいますね。下手な人もいます。
僕は真ん中よりちょい下手組かもしれないけれど、要領よくやる人もいれば、要領が悪い人もいるので、要領いい人を真似てこうやってサボればいいんだとか、ここは頑張らなくてもポイントにはならないなとか見ると良いと思います。

発達障害の人はこういうの苦手ですけどね。
でも意識すると結構うまくなってきますから、うまくサボってください。

疲れやすいのはなぜかというと、休んでいないからだし、自分のことを愛していないからですね。
だからダメな自分というのをもっと愛してあげて、現実を受け入れていくことも重要かなと思います。

今日は、疲れやすい人はどうしたらいいのか、ということをテーマに動画を撮りました。


2022.11.23

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