本日は「自己理解、自分の軸」というテーマでお話しします。
サムネイルにはどういうふうなテーマで書くかちょっと決めてないですけれども、まあそういう話ですね。
自分を愛するためには自己理解が必要だと書いてあるかもしれないし、キャッチーなフレーズちょっと考えますけど、やることは一緒です。
いつもやること一緒なんですよ。
そろそろ長く見ている人はわかると思いますけど、益田が言っていることはだいたいいつも一緒です。
でもそんなにパターンが多かったら、人智を超えてますからね、許してほしいなと思います。
自己理解とか、自分の軸が大事だ、ということをよく言いますね。
ストレスに強くなるためには自分のことをよく知る必要があるし、自分のことを愛さなければいけない。
自分のことを理解していかなければいけないとよく言いますが、実際どういうふうにやるのか、どういうことを理解していけばいいのかは、そんなに説明したことはないかもしれないですね。
当たり前のことすぎてあまり説明したことがなかったんですけど、今回はその当たり前のことを皆さんと話ができたらなと思います。
コンテンツ
自分の軸はどうやって作る?
自分の軸というのはどうやって作るのかということですが、軸というからには一本の線が必要です。
目標、こうなりたい自分、理想。
こういうものと今の自分、これが軸ですね。簡単に言うと。
今と向かう先がはっきりしているのが自己理解です。
僕が精神科医で、家に帰ったら子どもがいて奥さんもいて、友達は防衛医大の友達がいてとか。
昔の話もよくしますけど、それは自慢しているとかみみっちいとかそういうわけじゃなくて、これが僕であり、そしてこれからYouTubeでやっていくとか、患者さんに情報提供していくというのが目標であり理想であり、そしてこれが軸なんですよね。
軸がない人にはなんだか自慢されているように思うかもしれないですけど、これを毎回毎回言うのはプレゼンのある種のあり方だし、自己紹介でもあるし、僕自身の確認でもある。
でも軸があるとはそういうことなんですよ。
ONE PIECEのルフィだって毎回言うじゃないですか。「海賊王になるんだ、おお!」とか言ったりしてるわけで。まあそういうもんですね。
サッカーの代表も「勝つぞ!」「優勝するぞ!」とか言うじゃないですか。
今これを練習してるんだって、ぱっと言語化できてますよね。
これが軸です。会社だってそうです。
こういう軸がないと振り回されちゃうし、人にいいように利用されたり、何がしたいかよくわからなかったりすると思います。
だからこれはすごく重要です。
自己理解とは
自己理解をするにはどうしたらいいのかというと、まず環境ですよね。
頭の整理をしたいときには、こういうふうに振り返ってもらうのがいいと思います。
まず、僕らが患者さんを理解するためには、この人は何者かということです。
環境を理解しようとします。
何歳ですか、どんなことをしているんですか、職業は何ですか、残業はどれぐらいしているんですかとか。
それがやっぱり自己理解のために必要です。
あとは他人から何て言われているか。他者からの評価。
自分は何者かと言ったときに、「自分はこうである」と言っても、机上の空論であることが多い。
多くの人を含めた他人からの評価で、だいたい自分はどういうものかわかってくるので、だいたい他人の評価とか環境、求められているもの。
これをもって自己理解というのは基本的にやります。
筋が悪いカウンセリングになってくると、内的なもの、感情、抽象的なものをどんどん追求していくことで自己理解を深めていこうとするのですが、それだとなんだか得体の知れないというか、筋の悪いところに辿りついちゃうことがあるので、あくまで客観的なこういう指標とか、客観的な事実をまず明らかにしていくことは、自己理解にとって必要です。
ただ、これだけだとやっぱり軸は安定しないんですよ。
次に必要なことは長所短所の理解なんです。
ベタですけどね。
私の長所は何ですか、益田の長所はなんですかと。それで、短所。
益田の長所は行動力があるとか。益田の短所は無謀だとか。
表裏一体ですよね。
益田は長所はアイデアが豊富。
益田の欠点は記憶力が悪い。
益田は自分のやりたいこと、やるべきことを見据えて考えている。
短所は他人の表情を読んだりしない、アスペっぽいとかそういうことです。
そして僕は精神科医でYouTubeをやっていて、YouTubeで求められていることはわかりやすさだったりするから、目標はわかりやすいYouTubeを作ると。
まあわかりやすいですね。
それは益田だからわかりやすいんじゃないかと言われそうですけれど、そうと言えばそうかもしれないけれど、皆さんそれなりにわかりやすいところがあるはずです。
自分の欠点とやっぱり過去ですよね。
どんなことがあったのか、過去が自分を作りますから、過去も振り返ってみることは臨床的には重要だし、過去のことを明らかにしていく、生い立ちを語り直すことは、自己理解に必要です。
特に親子関係ですよね。
親との葛藤はどうだったのかというのは、その人を理解するのにすごく役立ちます。
あとは特徴的なエピソードを加えるといいかなと思います。
これらを振り返ってみると自分が見えてくると思います。
ここはあんまり見たくないんですよ、みんな。
だけど僕はここにこそ価値があると思っていて、過去に。
それはなぜかというと、それがどこまで成功しているかどうかは別として、努力してきたものなんですよね。
患者さんは「いやいや、私なんか全然頑張ってないですよ」とか「全然努力してないですよ」と言うかもしれないけれど、苦しくて泣いている時間が努力なんですよ。
苦しくて泣いたりとか思い悩んでいる時間、ああでもないこうでもないと悩んでいる時間、それはテストの点とか仕事としてお金にはならないかもしれないけど、このウダウダやってることがその人らしさであり、その人にしかできなかった努力なんですよね。
だからそこはきちんと自分で認めてあげる必要があるし、愛してあげる必要があります。
努力をしてきたんですよね。
すべてを解決したとはいえないけれども努力をしてきた証なんだろうと思いますね。
逆に長所は何も努力はしていないですよね。
才能ですよね、ただの。
運の要素が大きいんですよ。
長所というのは自分はこうだし、自分の好きなもの。
好きなものって努力しなくてもできますよね。
自然とやっているものだったりするし、恩師や友人、仲間にどんな人がいるのかを書いていくと、自分らしさは見えてくるのかなと思います。
ここら辺は才能というか運の要素だし、こっちは努力の感じがしますね。
でもどちらも自分で「さあ、頑張ろう」と思ってやったというよりは、必然的にやらざるを得なかったことの方が多いと思いますね。
簡単に言うと、自分で「じゃあ頑張ろう」と思ったものは努力とは言えないし、気がついたらやってることが努力であり、才能なんですよね。
自分が意図してデザインしたものは大したものじゃないことが多いです。
偶発的にやらざるを得なかったものというのがあります。
ただ、その場その場じゃダメで、それだけではなく自分の努力でもあるんだけれども、半ば突き動かされていた、運命みたいなものに動かされていたものではあるんですけれど、でももう一歩、自分が中長期的にはあそこに向かいたいというものが必要ですね。それが軸ですよね。
目標、理想をどう立てるか
目標や理想はどういう風に立てたらいいのかということですが、これはいろんな考え方があるんじゃないかなと思います。
いろんな考え方があるのですが、でもやはり「正しい在り方」はあります。
ヒーローのように生きるのかヒールとして悪党のように生きるのか。
その人の人生なんで何でもいいとは思いますが、やはり誠実に生きる方が楽だし、皆に好かれるからいいと思います。
なのでヒーローパターンとして考えます。
自分の目標や理想を明らかにしていくには、学ぶことが必要です。
例えば、こういうものを理想にするのはどうでしょうかと。
「美徳を高める」ということです。
愛される努力もしなきゃいけない。人間は。
誰からも愛されないとか認められないと思うかもしれないですけど、愛される努力も必要ですから。
それは外見的なものではなくて、内的に愛されるものに変えていくことが必要なので、そういう努力をやっていきましょう、そういう学習をしていきましょうということになります。
美徳を身につけるということですが、具体的に何かというと、僕もあくまで例として挙げます。
僕的にはこういう風に考えているというか、こういうものを頭の中にイメージすることが多いです。
美しさとは何なのか、美徳とは何なのかと言ったときに、どうして皆さんが僕のYouTubeを見てくれているかというと、やはり他者とか社会への貢献ということがあるからだと思うんですね。
大人というのは、他者や社会の貢献ということがとても重要です。
人によってはできること、できないことがありますから、自分ができることの範囲内で貢献していけばいいと思います。
強い人は強いなり、ノブレス・オブリージュとか武士道とか言ったりしますけど、自分の中でやれるところ、自分の余っている部分を誰かのために使うという意識は、どんな病気の人であっても必要じゃないかなと思います。
コミュニケーションに対しては他者への貢献がとても重要です。
あとは感情のコントロールを上手くするということですよね。
節度ある大人として振る舞うのが美徳かなと思います。
感情に振り回されないとか、自分の欲望に振り回されないというのは美徳ですよね。
あと、不満足なソクラテスが望ましいというんですけれど、無知は幸福かもしれないですが、無知はあまり見ていていいものじゃないですよね。
美徳とは言いがたいんじゃないかなと思います。僕の価値観では。
もし何か悩んでいて、そして僕に対して共感してもらえるところがあるのであれば、満足した豚よりも不満足なソクラテス、つまりいろんなことを知ろうとする、学ぶ、前向きに学んでいく。
それがたとえ世の中の不条理に気づくとか、苦しいことを生むとしてもなお学んでいくということは、とても重要だと思います。
無知というのは幸福かもしれないですが、それは決して褒められるもんじゃないですよね、ということだと思います。
具体的にどういうことなのというと、他者や社会にというのは、境界線をきちんと持つということでもあるんですね。
自分がどこまでできるのかという境界線を持つことでもあるし、節度を持つことは部分部分で感情に支配されないということ。諦観、諦めるということでもある。
不満足というのは限界を知るということでもありますね。無知の知ですから。ソクラテスといえば。
知識があるということは、自分が無知だと知っていることなので。
満足してるということは自分が無知であるということでもありますから。そういう謙虚さはとても重要ですね。
具体的にこういうものを吟味していく、持っていく力をつけていくためにはどうしたらいいのかというと、結局はこういうものはコミュニケーション能力の問題でもあるので、コミュ力だったり、諦観の問題は感情のコントロールだったり、セルフケア、ストレスケアの問題だったりするんですよね。
限界というものは、ロジカルに考えていく、俯瞰的にものを見る、問題解決能力を高めていく、つまり今の仕事を頑張るということだったりします。
ここまでくるといつもの話に戻ってきますね。
いつもコミュニケーション能力を高めましょうよとか言うと、でも境界線を持たなきゃダメだよねとか、境界線ということはやっぱり美徳だったりするし、軸がそもそもないといけないよねとか。
いつも言ってますよね。
感情のコントロールが苦手だったらやっぱりセルフケアが必要だし、だけどどこか諦観みたいなものが必要だよねと。
諦観を持つためにはどうしたらいいんですか、やっぱり自分の軸を持つことだよね。自己理解を深めることだよね。
これをグルグル言ってるだけなんですよね。そういうことです。
今回は自己理解とか自分の軸について話しましたけど、結局はいつもの話に戻ります。
一個一個を書いたら終わりじゃなくて、こういうことをぐるぐるやっていくんですよね。
そういう変化の中で自分を保っていくことがとても重要だったりします。
人間の脳みそは絶えず動いているし、絶えず変化してますし、絶えず入れ替わっているものなので、これが自分だということは究極的には言えないんです。
ただ、こういうことを意識しながら、変わりゆく自分を楽しみつつ、人生を生きてもらうのがいいんじゃないかなと思います。
ということで、今回は自己理解と軸というテーマでお話ししました。
難しかったと思いますけど、また説明します。
こういう話をオンライン自助会の中でちょこちょこやってますから、もしそういう仲間が欲しいなとかちょっと喋ってみたいな、理解を深めたいなということがあったら、メンバーシップに加入お願いします。
前向きになる考え方
2023.1.16