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「生きる意味」について考える。雑談的ミニレクチャー 

00:00 OP
00:25 価値はある? ない?
02:36 ただ発生している
04:07 ピュアなときには戻れない
06:27 でもできることはいっぱいある

雑談をですね、また今日もしてみようと思います。
今日は、生きる意味とか価値について語ろうかなと思います。

価値はある? ない?

よく「生きる意味ってあるんですか?」「価値ってあるんですか?」「殺人は許されるんですか?」と聞かれます。
殺人は置いておいて、人間が生きている意味とか価値があるかと言われたときに、原則ですね、究極的に言ったら価値はおそらくないんですよね。

なぜかというと、太陽が輝いていることに意味があるのかとか。
太陽は大きくなって寿命があり、そうすると地球が飲み込まれるんですけど、地球に寿命があるということは世界が終わるということじゃないですか。

人間がその銀河系を超えてどこか別の星に移動するとは思えない。なかなか難しい。
銀河ダイブできるかどうかわからないですよね。
太陽の寿命=地球の寿命というか、火星とかの寿命でもあるわけです。

太陽系を超えられるか、銀河を変えられるかというと難しいと思うので、人類全体を考えたら300億年の寿命かもしれないです。

僕らの人生が多く見積もって100年として、対して地球規模でも300億年。
世界は終わるので、いつかは。
それは僕らの人生が終わるのと一緒だから、本当の意味とか価値ってそういうときにどうなのか、というのは思考実験として面白いですよね。

ただ発生している

自分より大きいもの、人間より大きいものに対して意味がないと思うのであれば、その下位とは言わないですけど、人間にあるとは思いにくい。
価値があったから人間が生まれたとは思いにくいですね。
ただ発生していると言う方がしっくりきますよね。太陽と同じように。

生物は何であるかと言ったときに、「ただ発生している」と考えた方がしっくりくるんですよ。
現象としてただ存在している、こういう現象があるということの方がわかりやすいですね。

「何でこんな意地悪な人がいるの?」
「何でこんな人がいるの?」
言ったときに、ただいるんですよね。

同じようなことをよく言うんですけど、
「何でそんな意地悪な人がいるんですか?」
「何で私がいるんですか?」
とか、それはただいるんですよね。

多様なものとしてなぜか存在しているっていうのが結論というか。
これだけは事実としてわかっている感じですね。
だから何でかというと、よくわからんという感じです。

ピュアなときには戻れない

でも人間というのは子どものときには、何か意味や価値があると思わないと生きていけないというか、物語が存在しないとうまく自分を捉えられないというのがありますね。

重いから落ちる、悪いことをしたから叱られる、そういうこと抜きでは物事を認識しにくいというのがあります。
そうしないとたぶん脳の情報処理が追いつかないんでしょうね。
情報処理の問題としてそういう感じなのかなという気はします。

でもそれが悩んだ末に、「もしかして意味がないんじゃないか」と思った人たちがいると思うんですよね。

精神科の患者さんはずっと悩んでいるし、悩むという努力をし続けているので、ある種哲学者なわけですよね。
だから気づいてしまう。「もしかして…?!」と。

でもそこからもう一回あの頃に戻りたいとしても、なかなかうまくいかないなといつも思います。
ピュアなときには戻れないよね。

でもできることはいっぱいある

じゃあすぐ死んだらいいのかとかそういうことではなくて、できることはいっぱいあるわけです。
そんな中でも、少しでも「価値があることは何だろうか」ということを思うわけですよね。
考える葦みたいな。

そこにすごく人間の尊厳がある気がします。

無意味なものの中に、そこに気づいてもなお、人のために何かをするとか生きていくとか、そういうものですよね。

お金に価値がないと気づきながらも、そこに固執せずうまく生きていくということなんだろうなといつも思います。

ということで雑談です。
生きる意味とか価値について考えました。


2023.3.2

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