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精神科通院中でお金に困ったら? 知らないと損すること

00:00 OP
00:17 お金のことで悩んでいる人がほとんど
02:11 正社員ではなく
03:55 どれくらいもらえる?
05:23 正社員であれば
06:19 子育て中の場合

本日は「精神疾患、お金に困ったら」というテーマでお話ししようと思います。

お金のことで悩んでいる人がほとんど

精神科の患者さんで働きながら通院している人、働いていたけれどうつになってつぶれてしまい休職中の人、復職したけれどうまくいかないから転職したらいいのかなと考えている人、色々な人がいます。

でも、仕事のこと、お金のことで悩んでる人がほとんどなんじゃないかなという気がします。

どんな仕事を選べばいいですか、私はどういうことをやったらいいんでしょう、というのはよく聞かれます。動画も結構伸びますね。

どんなことが好きですか、どんなことがやりがいがありますか、そういう綺麗事、患者さんと盛り上がるような話をするのも一つのやり方であるし、一つの治療法だと思います。

オブラートに包もうとするとうまく言えないのですが、まあぶっちゃけお金ですよね。お金。
結局、お金がいくらもらえるのか、手取りはいくらになるのかが重要なポイントです。

お金がそこそこきちんともらえて、生活ができて、人間関係もそんなに嫌じゃなくて、そこそこやりがいがあって、ストレスがあるんだけれども耐えられるぐらいだったらいい、ということになるんだと思います。

もちろんやりたいことがあったり、運が良ければ自分の生きがいにもつながればいいんだと思います。でもなかなかそういう幸運に恵まれることが少ないので、とにかくお金やストレスの程度が重視されたりします。

正社員ではなく

臨床でよく話になるのは、例えば今は正社員だけれどこのまま正社員を続けていいんだろうか。
それとも正社員ではなくて、一回アルバイトにして週3とか週4とかで働いた方がいいのかなどです。
アルバイトや派遣で働くよりも、もう病気をオープンにして障害者枠や特例子会社で働いた方がいいんじゃないか、そういうパターンもあります。

もういっそ生活保護になった方がいいんじゃないかという話をすることがあります。ややこしいので。
障害年金を取るとか何かの援助を得るとか、手取りの給料プラス自立支援や障害者手帳などを取って、合わせ技でなんとか生活していくみたいなやり方もあるんだけれど、合わせ技だともうよくわからないし、自分の収入だってアップダウンが激しいから、もう生活保護しかないんでしょうかというパターンもあったりします。

もちろん、生活保護を取った上で働く自由、働く権利というのもあるので、自分ができる範囲で生活保護プラス就労継続支援というのもあったりします。

あとは親の援助があるのであれば、生活保護ではなく就労継続支援にする。仕送りプラス就労継続支援とか。実家にいてプラス就労継続支援みたいなパターンもあったりします。

どれを取るかということになります。

どれくらいもらえる?

お金も実際どれぐらいもらえるのかという話になりますが、例えば最低賃金+α前後の時給1000円として、1日8時間、月に20日間働いたとすれば、ボーナスなしで192万円の年収をもらえます。
でも生活保護も同じぐらいの額を色々な扶助があるともらえるみたいな言い方をします。
時間の問題を考えると生活保護の方がコスパが良いという言い方になってしまいますね。

ただ、生活保護の場合は使うお金に自由がなかったり、追加で精神障害年金をもらったりしてもほぼ増えません。生活保護でもらうお金が減るぐらいなので。
あとは貯金ができないんですね。生活保護の場合だと。
それが結構困るというかそういう特徴があります。

自分が使えるお金の自由の選択幅が狭いと思います。
とは言いつつ、旅行はいけないけどスマホがあれば十分です、ゲームができれば十分ですという人もいるので、こういう選択肢もあるなと思います。

正社員であれば

正社員であれば自立支援や手帳ですね。
手帳を取って減税の枠を増やしたり、年金を取ったりすることで手取りが生活保護よりも増える可能性があります。
プラス今後の景気の動向とか、自分自身がスキルを貯めていくことで出世していく可能性とかいろいろあるので、増えていく可能性もある。

どちらが良いのかは人それぞれ違うし、その人の持っているパワーというか、伸びしろというか、能力的な問題もあるので、どれを選ぶかは一概にこれが正解とは言えないです。

だから臨機応変に考えていかなきゃいけないという感じです。

子育て中の場合

ここにもう一個難しい問題が加わるんですよ。
何かというと、よく聞かれるのは「子育て中なんですけど、どっちですか」と言われるんですよね。
これが難しいんですよ。

「子育て中ですがどうしたらいいですか」と言われたら、結構難しいんですよね。
子ども手当の問題や子どもがいることで加算されたりするので、僕もどっちが得なんだろうというのがすぐにパッと出ません。

時間的なゆとりがあるから生活保護を選ぶパターンもあるし、小さいうちは生活保護を取りますという人もいる。
親からの援助があったり、親が生活保護を取るなということだから、働きながらなんとかやるというパターンもあったりします。結構難しいですね。

あとは、結局お金のことをみんなよく知らないから、適当に怒られることがあったりします。
「誰もわかってくれないんです」「理解してくれないんです」「共感してくれないんです」みたいな形で悩んじゃう。
もともと相談するのが苦手な人たちなので、より相談できないということが起きたりします。

親世代たちから「もっと頑張れよ」「何を甘えてるんだ」と怒られたり。
「あなたたちの世代と違って、我々の世代は不景気なんですよ」ということがよくわかっていない親世代や上司世代はいたりします。

最近は意地悪な役所の人は減りましたけど、昔は結構いました。
甘やかすだけになるから生活保護を取らせてはいけない、かえって本人の身にならないんだ、みたいな言い方をされていたこともありました。
そういう価値観の人がまだいたりもしますから、結構難しいですよね。

ケースバイケースですし、その人によって結構違うんですよね。僕らもいくらかまでは計算できなかったりするので、すぐパッと答えられないんですけど、一緒に調べたり、調べてもらったりしたら僕らも協力できます。

今回は「精神疾患、お金に困ったら」というテーマで、どんなものがあるのかを解説しました。


2023.3.12

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