本日は「発達障害と才能」というテーマでお話ししようと思います。
大器晩成と付いてますけれども、発達障害の人は才能がある人が多いという言われ方をします。
尖った能力があるので、世の中で活躍することがあるんです。
実際、世の中を変えていく人たちというのは、発達障害的な側面を強く持っていることが多いです。
でも一方で、発達障害の人とか悩んでいる人たち、当事者や周りの家族たちを苦しめる言葉でもあるんですよね。
実際はその才能の部分よりも困り事の方が多くて、困っている人たちの方が多いんですよ。
そんなこと言わないでほしいとか、この話をしないでほしいという人もいるんだけれども、一方でやはり才能的なものがあることも事実だったりします。
人類は面白いんですよね。本当に面白いと思いますよ。
1割くらいの人が発達障害的な側面を持っている。
この1割の人たちはほとんどの人が良いというよりはどちらかというと苦労するんですね。苦労ばかりするんだけども、この1割の中に人類を大きく変える可能性を持った人たちがいるわけですよね。
たった一回の人生をそんな言われ方したくないとか、投資みたいな言い方をして欲しくないと思うかもしれないですけど、人間という種族を考えた時に、1割くらいの人間をそういう尖った能力にすることで、人類を発展させようという生物的な戦略はなかなか合理的だなと僕なんか思っちゃうんだけど。
これはあまりいい言い方じゃないのでちょっと話半分で聞いてほしいんですけども。
でも実際、そういうところはありますね。
これから世の中は変わっていきますし、昔以上に世の中は発達障害の人が活躍しやすい社会に変わる可能性があるわけですね。
そこをうまく成功するためには、成功に持っていくためにはどうしたらいいのかを戦略的に捉えるために今回動画を撮ろうかなと思います。
つまり、なぜ才能があるように見えるのかということですよね。
その話をしようと思います。
なぜ才能があるように見えるのか
まず1つ目は、うまくいかないから他の能力が伸びるんですね。
例えが悪いんですけど、目が見えない人が耳が良くなるとか、鼻が良くなるとか、盲目の人が他の能力が伸びるように、発達障害の人は何かできないことがあるから、逆にそれを補うために他の能力が伸びることが結構あるんですよね。
記憶力で補うとか、空気を読めないから何か別の点、ユーモアのセンスで乗り越えるとか。
忘れ物が多いから面白いことを言って挽回するテクニックを身につけるとか、いろんなタイプがあるんですけども、うまくいかないからこそ、他の能力で失敗を挽回しようとするところがあります。
2つ目は、コンプレックスがあるからさらにこだわるということですね。
うまくいかないから、コンプレックスがあるから頑張るんですよね。
他の人だったら簡単に手に入れられるものが手に入らないからこだわるんです。諦めないんだよね、発達障害の人というのは。良くも悪くも。
切り替えが苦手だったりするんだけど、それが良い作用を生むこともあるんですね。
他の人だったら何度挑戦してもうまくいかなかったらもう諦めちゃうんですよね。だけど、発達障害の人は5年も10年も同じことを続けたりするんですよね。
諦めずに挑戦し続けたりするので、それはすごいなと思いますね。
本当に思いますね。
普通だったら諦めてしまうところを諦めないで続けているんですよね。それがやっぱり発達障害の人の強みだったりします。
何度も何度もやるから成功するんですよ。
100回で上手くいかなくても千回、1万回とやっていくと成功したりするので、それが人類を変える力だなと思います。
それから、人がいないところに行くからチャンスが舞い込む。
誰もいないからそこに仕事が来ることもあるので、人がいないところに行くのは、みんなが同じところに行ってるところにボケーっと歩いてるから別のとこ行っちゃうパターンもあるんだけど、これもなんか面白いなと思いますね。
あと、苦労してしまうんですね。
苦労しているから成長するというのもあります。
他の人だったらうまく避けれるし、うまく成功しちゃうんですよね。
成功しちゃうからそこで満足してしまうんだけど。そうじゃなくて苦労するんですよね。
失敗を自分から呼び込んで、どんどん成長していくというのが発達障害の人のすごさなんですよね。才能的なところなので。
本人は幸せじゃないかもしれないけれども、人類にとって大きな財産だったりします。だから成長するということです。
自分の中の正解を追い求める
あとは皆が欲しいものを欲しがらないのもやっぱりすごいですよね。
自分の中の正解があるので、発達障害の人たちって。
自分の中の正解を追い求めるがゆえに、他人と違うところを目指すというのがすごいですね。
他の人が満足できるものでは全然満足できないから、自分で作らなきゃいけないのが苦しみでもあるんだけど、人類から見るとすごく財産だなと思います。
ラカンは他者の欲望を取り込むという言い方をするんですよ。
ラカンは精神分析の偉い先生です。
人はどうやって欲望を覚えるかというと、他の人が欲しいものを自分も欲しくなることで欲望を覚えるみたいな言い方をするんですね。
最初は自分が欲しいものは何もないんだ。自分で欲しいものはないけれど、他の人が欲しがっているのを見て、あれはいいものなんだと思って、人間というのは欲望を手に入れるんだよということをラカンは発達の概念として説明したんですけども、発達障害の人は他者の欲望を取り込んだから欲しがるのじゃなくて、生まれ持った脳のいびつさというか感じから勝手に欲しがることがあります。
それもなんか違いで面白いなと思ったりします。
まあ僕もですね、僕のYouTubeを昔から見ている人は知っていると思いますけど、若い時は僕も苦労しました。空気読めないとか益田は人の気持ちがわからないとか、人づきあいが下手だとか。
グーグルの最初の口コミを見たらわかりますよ。人間づきあいが下手そうとか目つきが変だとか書かれています。
アスペルガー的な要素を色濃く持っていたなと思います。でも本当にそうなんですよね。
僕は人間関係がうまくいかないとか、人づきあいがうまくいかないとか、喋りが下手だから精神医学が好きだし、精神医学にこだわっているし、勉強しているんですよね。
楽しくて仕方がない。
コンプレックスがあるからずっとこだわっているし、諦めないですよね。
結局自衛隊で追い出されているから、開業医の中でも変に追い出されちゃってYouTubeとかやっているからチャンスが舞い込んでいるし、YouTubeで頑張っているから色々な仕事がきて苦労をしてるから成長してるというのがあって、本当に運が良かったなと思います。
別に自分がすごく大器晩成するとか、才能があるとは思わないですけども、やはり発達障害的な要素を僕も結構色濃く持っているので、今の自分があるんだなと思います。
そして今、実際に発達障害の当事者であるリョーハムさんと一緒に働いたりしながら、ああ自分似てるなと思ったり、ここは自分違うなと思ったりして、仕事を一緒にしたりしつつ、リョーハムさんがどうやったら幸せになるんだろうということを考えると、それが逆に臨床の腕も上がるので何か面白いというか、良いサービスを考えるヒントにもなる。
リョーハムさんが欲しいもの、リョーハムさんが困っていることを解決していくことが、YouTubeの発展およびオンライン自助会の発展にも繋がっていくので、色々な意味で面白いというか、勉強になると思ったりしています。
今回は、発達障害と才能というテーマでお話ししました。
発達障害
2023.8.31