本日は、「創作のケーススタディを2クール終えて」、というテーマでお話しします。
毎週月曜日は創作の臨床報告や臨床結果を作っていたんです。
精神医学全般のことを扱ったり、創作のケーススタディを動画にしたりしてました。
2クールを終えてこの半年を振り返ってみようかなと思います。
2クールというのはどういうことかというと、6ヶ月ですね。
4、5、6、これが1クール。
7、8、9と2クールを終えたという感じですね。
動画で創作のケーススタディをしていく中で、精神科というのが色々なことがつながっていることがわかったんじゃないかなと思います。
精神疾患×社会問題×家族
例えば、うつだったとしても、うつは脳の病気だけじゃなくて、仕事の問題があったと。
でも仕事を頑張りすぎちゃうからうつになった。
仕事をどうして頑張りすぎるようになっているかというと、不景気だったり、社会的な問題があったと。
頑張り過ぎるのはなぜかというと、生い立ちの問題もあったよと。親子問題とか。
だけどプラス自分が真面目すぎた、お兄ちゃんは逆に同じ親なんだけれど、反発して勉強したり真面目に働くタイプじゃなかったと。
でも同じような遺伝子なんだけれど、彼の場合は真面目にやったということなので、DNAの要素ももちろんあるだろうね、ということです。
ちろん脳の疲労もあるよね、という形で同じうつといっても色々つながっているし、このDNAだから生い立ちがこうなっているし、この生い立ちだから仕事を頑張っている、同じこの遺伝子だから仕事を頑張っている、とか色々つながってるということですね。
そういうものを話をして、治療というのは何かと言うと、仕事の環境調整が大事だよね、生い立ちの問題があるんだったら家族の葛藤、そういう生い立ちのことを語り直すことによって認知の歪みを直していく、世界観を変えていく、認識の仕方、価値観、モノの考え方を修正していくところが必要だし、元々の遺伝的な弱さ、不安を感じやすい体質、そういうことに対しては抗うつ薬を入れていくことで体質改善をしていく、そういう話をしていました。
精神科というのは精神疾患と社会問題と家族問題、あとライフステージ、今何歳ぐらいなのか、ここら辺を掛け合わせたストーリーが出来上がるよということです。
同じケーススタディと言っても、この人はうつ病で、でも働き過ぎだった、うつ病でパワハラがあった、うつ病でLGBTQがあった、あとイジメがあった、何でもいいんですけど、こういう重ね合わせだったりしたよね、ということを話をしました。
薬物×福祉×カウンセリング
治療は薬物治療と福祉、どんな福祉を入れるのか、就労移行支援などリワークのプログラムをするのか、手帳を取るのか、お金の問題があったら障害年金を取るのか、場合によっては生活保護を取るのかとかいう話をしたり。
あとカウンセリングですよね。
どういうカウンセリングをしたのか、ということも月曜日は扱いました。
カウンセリングの流れを部分部分で話しましたね。
こういうときに医師に対して恋愛感情を持ってしまっている、医師に対して怒りを持ってしまっている、医師とは淡白な会話をしているがカウンセラーとは話をした、でもカウンセラーに怒ってしまった、そこには投影や転移があった、という精神分析的なことも踏まえてコミュニケーションの流れを説明して、ケース、どのようにこの人は治ったのかということを月曜日はやったという感じです。
結構好評で、「ああ、自分はこれでした」「益田先生が言っている通りです」「私まさにこんな感じでした」「摂食障害だったんですけど、こんな風に経過してこんな風に治ってきました」みたいなことを言ってくれてたりして、なかなか評判は良かったのかなと思います。
もし気になる方は月曜日の動画を探して見てもらうと、ケーススタディがあります。
あと、ここに書いているのは色々です。
カウンセリングとはどういう要素かというと、まず主観2.0を目指す、セルフケア、ストレスマネジメントができるようにになる、マインドフルネスを中心に感情のコントロールができるようになる、そういう話をしたりとかしてました。
10月以降はどういう動画を撮っていこうかというのは本当に悩んでいて、こういう動画を撮っている時点でネタ切れ感があるということはわかるかもしれないですが、ちょっと悩んでいるんです。
ここら辺の部分を僕は総論と呼んでいて、総論の整理をしたり、疾患ごとの説明、社会問題ごとの説明、家族問題ごとの説明やライフステージ、今の年齢や年代による問題、世代論とか、こういうものを各論と呼んでいて、総論をやったり各論をやってもいいなと思います。
あと二者心理学ですね、コミュニケーションがどういうものなのか、どういうコミュニケーションがいいのか、相手を理解するのはどういうことなのか、二人加わることで問題が起きる時というのはどういう時なのか、それぞれは問題ないのに二人がいることによって問題が起きるとはどういうことなんだろうか、そして無意識な動きというのはどういうことなんだろう、この会話はどこがいびつなんだろう、というのは、精神分析を理解すればわかるので、そういうことも踏まえて説明したり、そういう動画を撮っていけたらなとは思います。また、やり直しという形ですけどね。
僕ももう5年目になりますね、次の。
2019年12月14日とか、それぐらいからYouTubeを始めてるんですよ。
その前段階からのことを考えたり、twitterのことを考えたりすると、もう一般の人へのこういう発信はもう5年目に入ってきたりしますから、まあ何ですかね、ネタ切れ感と言ってしまいましたけど、また考えてやろうかなとは思いつつ、皆さんからも色々こういうのをやってくれとかいうのを来てますので、企画を立ててまたやってみようかなと思っております。
今回は、2クールも終えたので総集編という形で創作のケーススタディを振り返ってみました。
精神医学
2023.9.25