YouTubeやtwitterの質問箱など、僕が何かを継続しているのを見せることが患者さんにとって良い影響があるようです。普段の臨床の方がはるかに酷で大変なのですが、YouTubeやtwitterは可視化されやすいのが良いようです。そこで、今日は「やり抜く力 GRIT」という本をベースに「やり抜く力」について話したいと思います。
本の中で、「やり抜く力」は過小評価されやすいけれど、才能よりも大切だと言われています。やり抜く力を伸ばすには、自主性を持って楽しめるか、ニュアンス(オタク的)に興味を持てるか、仲間とメンターがいるか、社会的意義があるかなどがポイントだということです。
精神科の患者さんたちがやり抜けない、自尊心が低いのは、失敗への解釈が違っていることが大きく、そのため失敗するとやめてしまいます。幼少期の親子関係や中高時代の教師との関わり、最初の職場での上司との関わりなどが関係すると思いますが、今の失敗をどう受け入れるのかが大事です。
失敗しても良いし、他の人もするし、これからもします。落ちている時、不安な時は自分しか見えていないので周りの人がいかに失敗をしているかというのがわかりません。若い時も見えません。僕もそうでしたが、寮生活をしていく中で多くの人が失敗していることを知りました。日々そういう発見を重ねて変わっていきました。
失敗の解釈をどうポジティブに変えていくのか、失敗したときにどう目的・目標を変えていけるのか、他の人の失敗をどう活かせるのか・互いに支えあるのかが大事です。具体的にどうすれば良いかも動画で話しています。
参考図書:アンジェラ・ダックワース著「やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」