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成功。奪う、奪られるのループに悩まされていませんか? ギバー、テイカー、win-winの関係を説明します

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00:00 今日のテーマ
01:40 豊かさをどのように分かち合うか
04:14 Giver, Taker, Matcher
06:42 一般論:成功のパイは無限にある?
10:36 臨床的に見て
13:59 個人的なはなし

自分がYouTubeを始めて、いろいろな方の動画を見るようになりました。その中の1つ、「堀塾チャンネル」の堀先生が豊かさマインドについての話をされていて、臨床場面にも当てはまるなと思いましたので動画にしてみようと思います。

豊かさマインドとは、簡単に言うと「豊かさをどのように分かち合うか」ということです。
自分は得をするけど相手は損をする、例えば値切って買う場合はwin-loseになります。自分ばかり損をして相手が得をするならばlose-win。互いに足の引っ張り合いになってしまうとlose-loseです。どうしても「win-lose」や「lose-win」の思考に行きがちなのですが、互いに利益が出るwin-winになればより大きな成功を得られます。

もう一つの前提知識として、TakeとGiveの話もしようと思います。大きな成功を収める人はGiver(惜しみなく与える人)ですし、損をする人もGiverです。得する人はTaker(相手の成功を横取りする人)。奪うこともあるし、与えることもあるというMatcherはいわば普通の人です。
本の中ではGiverこそ本当に良いのだと言いますが、我々がどうして奪う・奪われる(Taker, Matcher)の思考になるかというとそこしか知らないからです。普通の人が超一流の成功者と会うことはほぼありません。

成功のパイは限られている?:成功のパイは無限にあるといいます。経営をしているとよくわかりますが、自分が儲かると相手も儲かります。win-winの関係だと仕事も楽です。毎回値切らなくても良いし、多少高くても料金以上の仕事をしてくれます。ですが、学校やスポーツ、官僚の世界などパイが限られている場ではwin-winは難しくなるでしょう。

貪欲なTakerは幻想?:そうとも言い切れません。わきが甘いと利用されたり搾取される側になってしまいます。相手の時間やエネルギーを奪っていく人は現実にいます。相手が悪いだけでなく、自分のわきが甘いこともあります。

臨床的にはどういう話が多いかと言うと、不倫やパワハラなどの裁判はlose-loseでしょう。双方、得することはありません。lose-winでいうと共依存関係です。アルコール依存やギャンブル依存の家族が本人を支えてしまう。客観的に第三者の視点を持って、自分がどういう思考に入っているのか、本当の意味でやるべきこと、見るべきことは何かを考えることが大事です。二者関係ではなく三者関係の中でメタ的に考えていくということです。
win-loseでいうと、アスペルガー症候群の人がロジックや正論で相手を言い負かしてしまう場面などです。一時的にはうまく行くかもしれませんが、長期的に見たら成功にはなりません。優秀なアスペルガーの人がTakerになってしまうパターンもあります。

加えて、医者は薬を出すだけでぼろ儲け…という医師の陰謀論もありますが、医者はハイコスト・ローリスク・ミドルリターンという感じです。商売に比べれば儲かるものでもありません。本来医療はwin-winの関係ですからストレスが少ない業界ですが、ごくまれにwin-lose、lose-winの関係を持ち込んでしまって泥沼にはまってしまう医師/患者もいます。僕が本当にwin-winを意識するようになったのは開業してからです。他職種の人と交流する中で助けてもらった時に、自分は相手に何かを提供できているのだろうかと考えることが増えました。

参考書籍:アダム・グラント著『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』三笠書房

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2020.11.9

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