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○○を意識せずにSNSを利用すると病む。SNSとメンタルヘルスの関係について考えてみました

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00:00 本日のテーマ
01:45 SNSとメンタルヘルス
10:43 リテラシー
13:38 悪意が少なからず存在する
18:05 能動的に見せかけた受動的な行動
22:35 あるレスリング選手

今日は「SNSとメンタルヘルス」ということで、インターネットが持つ影響力を皆さんと考えていけたらと思います。twitterやYouTubeを始めて1年が経とうとしていますが、なかなか上手く利用することは難しく、Googleなどの企業に踊らせているところもあるなと感じます。今一度、治療のためにSNSを利用するとはどういうことなのか、自分の戒めも含めて皆さんと共有したいと思います。加えて、SNSは影響力が大きいのでそれを使いこなすリテラシーが必要です。そのことについても共有したいと思います。

SNSとは

そもそもSNSはどういうものかというと、広告収入で動いているものです。いくら綺麗な言葉を使っても広告収入のためにあるのです。企業理念もありますが、公共のものでも何でもありません。広告収入を最大化するために、人を依存させるアルゴリズムが日々研究されています。

例えばYouTubeならば、毎日の再生回数や登録者数など数字のフィードバックがあります。知らず知らずにのうちに数字を意識してしまい、自分が本当に話したいことや治療的に大事なことより、流行ることを話さなければならないのではないかという気にさせられることがあります。また、どういう動画が流行っているかYouTubeが作り手にレコメンドしてくれます。そうして競争心をあおるというか、YouTubeに踊らせされているなと感じます。

怖いところは、アルゴリズムは人間の手ではなく機械的にやっているところです。正確に言うとAIが勝手にやっているのではなくデータを元に人間が修正していくのですが、なぜ依存させているのかがわからないまま最適化し続けているのです。それが強力で恐ろしいところで、これがSNSの正体です。

SNSは子どもだけでなく当然大人にも影響があります。トランプはSNSの力を最大限に利用してアメリカ、世界のトップに立ちました。それとともに他のメディアの影響力が小さくなりつつあります。今はGAFAは成長していてお金もあるし余裕もありますが、落ちてきたらなりふり構わずやってきそうでそれも怖いなと思います。

影響力という意味では、人間の認知のメカニズムも利用しています。文章よりも写真、写真よりも動画の方がインパクトがあります。
ここで自分自身を振り返ってなぜSNSをやっているのかというと、やはり治療のための手段、コミュニケーションのツールとしてやっています。次の目的としてアウトプットをすることで自分の学びになる、その次にクリニックの宣伝、そして最後に広告収入となるのですが、ついついYouTubeの広告収入が増える方向に動かされるのではないかと絶えず思ってしまいます。
SNSは否定しても仕方がないので、SNSの力が増す前提で動かなければなりません。

SNSがメンタルヘルスに与える影響は散々言われていますが、リテラシーを持っておくことが大事です。ここでは3つのリテラシーを取り上げます。

虚実が入り混じる

・SNSでは嘘が目立ちます。論文だとか査読されましたと言っても根拠として大丈夫なのかと思ったりしますし、もっと程度の低い嘘も大量にあります。

・経験のない分野については嘘と真実を見分けることはほぼ不可能ですが、情報を受けたときに受動的、衝動的に反応しない、一度間を置いてみることが大事です。

・受けた情報を逆から考えるなど、多角的に捉えることも大事です。

悪意が少なからず存在する

・人の意見には悪意が存在します。僕の言葉の中にも悪意や何かに対する怒りなどが含まれるということです。悪意は目立ちますし、正義のようにも見えます。例えば僕が「SNSはメンタルヘルスに良くない」と言うと正義のように見えますが、見方を変えれば悪意のようにも見えます。

・通過儀礼としての傷付きもテーマとしてあると思います。程度がどうであれ誹謗中傷を受けることはあるでしょうし、今後議論されていくと思います。

・誹謗中傷を取り締まるルールができるのかというと、それも難しいと思います。少なからず存在する悪意を自分の生活からどれだけ切り離せるのか、ルールでは縛れないので自分の中で耐性を付けていかないといけないと思います。悪意と上手く付き合うことが大事です。

能動的に見せかけた受動的な行動

・SNSは能動的に見せかけた受動的な行動です。メンタリストのDaiGoさんも仰っていたと思いますが、「やってみた系」の動画を見ているとやった気になってしまい、やる前に終わってしまうことがあります。

・バーチャルで見ることでやった気になってしまうことは、アルゴリズムに組み込まれていたりします。

・個人の内的な発見や他者理解よりも、情報爆発の方がはるかに大きくなってきます。自分の生活の中での「世の中ってこうなんだな」「あの人はこうなんだ」という小さな発見よりも、インターネットやスマホを通じて得る情報の方が大きすぎて個人の成長がかすんでしまいます。これはとても恐ろしいなと思います。

これからはデータやAIの時代に突入していきますが、自分の中の発見よりもそちらの方が信頼度が高かったりしてますますアルゴリズムに負けてしまうというのはあると思います。今後、アルゴリズムが政治や経済全般に利用されるようになると、能動的に見せかけた受動的な行動を取らされることが増えるのではと思います。能動的、受動的の基準はなかなか難しいです。

子どもの時からSNSに囲まれていて、本当の意味で能動的なものがロールモデルとしてないときにどこまで理解できるか、というのはあります。

僕は大学時代はレスリング部に所属しており、自衛隊体育学校に行かせてもらったことがありました。そこでオリンピックでメダルを取った選手の練習を見させてもらったり組ませてもらうことがありました。今でもその選手が練習しているところやイメージトレーニングをしている姿を覚えているのですが、成功する人の姿はやはり「地味」なのです。
個人の成長というのは地味で、個人でやらなければならないこともたくさんあって、反復練習も必要です。仲間との情報共有から生まれてくるものだけでなく、自分の中での実感を少しずつ積み重ねていくというのが成功の秘訣なんだろうなと思いながら見ていました。もちろん、才能や運があるのは当然で、その上でどう努力するかの話ですが。それが自分の中のモデルとしてあります。話してみると面白くないかもしれませんが、自分の中で手応えのある地味な成長が大事なのだと思います。これはなかなか伝えるのが難しいです。

SNSは情報が残るのでそれもポイントかと思います。いつまでも情報が残るのは怖いところです。自分が子どもの頃のことや高校時代のことはあまり覚えていませんし過去を美化しているところもありますが、SNSがあることによって、真実なのか虚なのかわからない、しかも悪意も加わった情報が残ってしまうのはどういうことなのだろうと思います。

今回はSNSとメンタルヘスルについて自分の思うところを語ってみました。

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2020.11.28

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