今日は、アドバイスを深く受け取ってしまう人、人の評価を気にしすぎる人に向けて、そんなに気にしなくても良いんだよということをお話ししようと思います。
世の中にあるアドバイスや評価はだいたいそんなに合っていません。合っていたとしても自分には当てはまらないというケースが多いです。
僕は自分でアドバイスする側でもあるし受ける側でもあるのですが、やはり相手の立場に立てていないなという気がします。相手の立場に立ったものでないと主観的すぎたりデータや事実に基づいていなかったりしますし、正解は状況や受け取る人によっても違うのでそのアドバイスは本当に正しいのだろうかと思います。アドバイスを受ける側も、自分に合ったものでなくても受け取る人もいますし、逆に自分の主観が曇りすぎていてせっかくのアドバイスを逃してしまう人もいます。
アドバイスする場合も相手の立場に立つのは難しいです。逆にアドバイスを受ける場合も、相手はそこまで自分の立場に立てていないので話半分で聞く、これは自分に合っているアドバイスかを見極めるということが大事かと思います。親子といえども親のアドバイスが合っているわけでもないし、学校の先生や友達の場合もそうです。親身だからといって合っているわけでもないし、不親切だからといって的を得ていないわけでもありません。
相手の立場に立つということ
相手の立場に立つというのが感情的ではなく現実的にどういうことかというと、状況の整理がしっかりされていて、目的、目標、課題の整理がされているということです。その上で相手と同じ土俵に立てます。精神科ではとりあえず一緒に部屋を片付けるという感じです。
片付けを一緒にして、これはゴミなのかな、ゴミじゃないのかなとか、これは洗ったほうがいい、捨てた方がいいなど整理をします。整理をすると謎の生物も出てくるかもしれませんが、そこで恥ずかしがらないことです。
それでも相手の立場にはなかなか立てないのものです。合理的に何なのか、経験的に何なのか、相手から見るとどういう風に見えるのかなど考えたりするのですが、相手の立場に立つのはそこからもう一歩寄り添わないといけません。なかなかできないのである種の理想目標だと思っています。
アドバイスや評価というのは大事ですし役に立ちますが、120%受け取る必要はないのかなと思います。だから頑固だと言われてしまうのかもしれませんが。今日はこのようなことを考えながら診察をしていました。