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うつ病が良くなる習慣「散歩、料理、掃除」について解説します

00:00 今日のテーマ
01:30 散歩、料理、掃除
04:22 自由であることの幸せ

今日は「うつが良くなる習慣」について語ってみようと思います。
うつが良くなる習慣は、「散歩、料理、掃除」です。散歩ができるようになったら、次は料理ができるように頑張ってみて、最終的には掃除ができるようになれば結構良くなっているということです。

小松さんとのラジオで「キャッチフレーズがあった方が良いね」という話が出たので、樺沢紫苑先生が提案するうつ予防の「運動、睡眠、朝散歩」にインスパイアを受けて「散歩、料理、掃除」としてみました。

散歩、料理、掃除

・散歩
うつの初めは散歩さえできませんが、良くなってくると少し歩けるようになってきます。とりあえず動いてみると罪悪感が軽減するのではないかと思います。

・料理
それができると次の段階で、「何食べようかな」など生理的欲求が回復してきます。うつの時は食べるとか眠るといった生理的欲求が阻害されているので、何食べようかなと思えるようになったら回復している証拠でもあるし、逆に自分から「何食べようかな」と考えることも生理的欲求を促すような気もします。食べることは大事です。

あまり食べることを話すとこの動画を見てくださっている摂食障害やアルコール依存症の方を刺激してしまうかもしれませんが、食べることを考えるといろいろなことを忘れられますし(そちらに偏りすぎて現実から逃げてしまうこともありますが)、自由に「揚げたてのコロッケ食べたいな」「うどんでもすすりたいな」などと考える時間があって、「買いに行こうかな」「自分で作ろうかな」といった行動につながります。

・掃除
散歩ができて、料理ができるようになってきたら、「ちょっと片付けてみるか」と掃除を考えみても良いと思います。掃除ができるようになってくると、うつがかなり良くなってきたんだなと診察でも思います。

・一度にやろうとしない
最初から散歩もして、料理もして、掃除もしてというのは無理ですので、徐々にレベルアップしていきます。

自由であることの幸せ

患者さんは、
「散歩と家事しかしていないのですが、私は良くないのでは」
「転職活動中ですが、仕事が見つからなくて私は不幸です」
などと仰り、そうだなと思うこともあります。

ですが、僕は自衛隊にいたのでその頃は自由に歩くこともままなりませんでした。今は歩こうと思えば行きたい場所に歩いていけますし、それはすごく幸せなことです。歩こうと思えば好きな道を歩ける、決まった道でないところを歩くことができる今の自由さが幸せだと思います。

食事も自衛隊にいたときは用意されたものを食べていたので、「今日何食べようかな」というのはなかったんですよね。献立を見て「明日はカレーか、早く食べたいな」など思ったりしていました。でも今は、今日あれが食べたいなと考えて実際に自分で動いて食べることができます。幸せだなと思います。

片付けに関しても、寮では部屋の中に置くものもある程度決められていましたが、今は自分で何でも持てるし捨てられます。クリニックで本も好きなだけ買えて読めて、いらなくなったら捨てることもできるのでそれも幸せだなと思います。高校生のころは欲しいなと思った本も買えないことがありましたが、今はネットもあるしKindleもありますから、好きな本を好きなタイミングで買えます。こんな幸せなことはないなと思います。

幸せの次の段階もあるのでしょうけれど、「ただどこまでも歩ける幸せ」があることは時々思います。

患者さんには、なかなか社会に復帰できなくて生活保護から抜けにくい人もいらっしゃいます。仕事に就けなくて苦しい、惨めな思いをされている人たちの話を聞きながら、一方で歩いて行く自由や幸せ、図書館に行く自由もたくさんあって、それで彼らが歩けて楽しそうにしている、好きな本を読んで楽しそうにしている感じはすごく心に染みるというか共感できます。

患者さんが僕に対してどう思っているかわかりませんが、僕の幸せと彼らの幸せは同じようなところにあると思ったりします。彼らの苦しみがわかる一方、彼らの楽しみや幸せもすごく共感できるということはよく考えます。

ということで、「散歩、料理、掃除」。
普及させていければと思います。


2021.3.7

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