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同じ悩みを繰り返し考えてしまうのは病気ですか? 治療法はありますか? 反芻思考について説明します

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00:00 今日のテーマ
00:34 反芻とは
01:38 臨床的(病的)な反芻思考
04:58 普通(神経症的)の反芻思考
06:32 理想
06:57 治療で目指すところ
08:26 治療の方法

今日は「繰り返し考える(反芻思考)」について解説しようと思います。
「どうして繰り返し考えてしまうのですか?」「繰り返し考えてしまうのは病気なんですか?」など、繰り返し考えてしまって苦しい方に、どうやったら治療になるのかを解説したいと思います。

反芻とは

「反芻」といえば「牛」ですね。牛は草を食べて胃に入れた後に、また口に戻して噛み直して胃に戻します。それを反芻と言います。僕らも同じで、悩んでいて悩みが解決したかなと思ってもまた同じことで悩みます。

「反芻思考」という言葉は、医学用語としては使わないと思います。では臨床の中で患者さんが繰り返し同じことを訴えることはないのかというとそれはありますのでそういう臨床的なことを話そうと思います。

病的な反芻思考

イメージ図を書いてみました。何かが患者さんの周りをグルグル回っていて、患者さんはそれを見ながら語っているような感じです。病的なものは同じことの繰り返しで先に進んで行かないような悩みだったりします。

質的な違い:
・自閉的なこだわりから来る反芻思考
・強迫的な反芻思考(自分で変だなと思いつつ考えてしまう)
・外傷的(トラウマ的なもの)
・抑うつ的(落ち込んでいて頭が働かない。そのために何度も同じことを考えてしまう)

ただ「反芻思考」と言っても、ベースの疾患によって全然違うと思います。疾患が違っても上記のような例えを臨床の中ではよく使います。発達障害の人にも「強迫的な様子だよね」「サイコティックだよね」「精神病的だよね」などと言ったりしますし、強迫的な人にも「外傷的だよね」と言ったりします。

「私の繰り返し思考は病的なんですか?」「強迫的なんですか?」など、この辺りの質的な違いについてはプロの判断がどうしても必要になってくる領域ではないかと思います。厳密に言語化しようとするとすごく難しく、ハンバーガーを食べたことのない人にハンバーガーを説明するようなものです。

普通の反芻思考(神経症的)

普通の健康な人が考える(精神分析の言葉では神経症的)悩み、どこか発展していくような悩みはどう違うのかというと、イメージとしては内的世界に人間の形をしたパスタみたいなものがふわふわ浮いているような感じです。それが時々くっついたり離れたりするのが僕のイメージです。

・繰り返される物語
・過去の人間関係が何度も語り直される。
・再定義(いろいろな思い出が再定義されていく)
・対話

何度も同じテーマが出てくるのですが、病的なものと違うのは、新たな発見や新たな見方ができたりするようになります。僕は動画の中で何度も自衛隊の話をしていますが、それが病的なのか神経症的なのかは僕ではわからないので、この動画を見ている他の臨床家の先生が判断すべきことかもしれません。僕は普通の方だと思っていますが…。

理想

もちろん理想はあります。涅槃(ねはん)や解脱の境地です。繰り返される物語から抜け出していって悩まないという境地で結晶のようなものです。
ただそんなところに人類史上誰が到達したことがあるのですかという話ですので理想的すぎます。

治療で目指すところ

治療的にどこを目指すのかといったら普通(神経症的)の領域です。

★同じ物語でも深まっているのか?

★深まる過程は苦しすぎないか?(楽しむ、だと言い過ぎ)
よく学びを楽しむとか、過去の悲しいことを考えることも楽しみだよねという言い方をしますが、それは言い過ぎだなと僕は思います。そこはゴールではありません。
決して過去の辛い体験、屈辱的なもの、恥ずかしい体験を楽しめることはありませんし、それはマゾヒスティックすぎるのでフェチズムの世界に入ります。
苦しいけれど、耐えられるくらいで収まっているのかということです。

★対話になっているのか?
治療者との対話でも内的な対話でも良いのですが、きちんとディスカッションになっているかということが大事です。

治療の方法

目指すゴールは普通の領域ということがわかりました。ではどうやって治療していくのですかということですが、それは一個一個普通にやっていくということです。

自閉的なこだわりであれば、発達障害の治療的アプローチを取った方が良かったりします。あまり抽象的な話をするよりは、具体的な問題解決に焦点を当てます。

強迫的な要素にとらわれているときは、きちんと客観視するトレーニングをします。

外傷的な問題であれば心の傷があるので、その傷に焦点を当てるというよりも、よりサポーティブな要素が必要だったりします。共感的理解、優しい世界、安心できる場所の提供です。

抑うつ的ならば、落ち込んでいるので時間が解決するでしょうねということだったりします。

繰り返し考えるからこういう病気でこういうアプローチというよりは、臨床的な考えだとそこはあくまで症状として出てきているので原疾患の治療を行うことになるのかなと思います。

今回の動画はコメント欄のリクエストにお応えしたものですが、参考になりましたでしょうか…。

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2021.4.1

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