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女性の発達障害について解説

01:27 発達障害のいろいろなタイプ
03:05 女性の生きづらさを年代ごとに
07:22 生きづらさ

今日は「女性の発達障害」というテーマでお話しします。

女性の発達障害は意外と知られておらず、発見が遅れたり診断されていないことが多くあります。
それは、発達障害の特にASD(自閉スペクトラム症)が男性に多い疾患のためです。

ロジカルで相手の気持ちをあまり重視せず、こだわりが強いというのは、男性的な性格のイメージです。
ですから男性に多い疾患だと思われがちですが、実際はそうではありません。
知性のばらつきを発達障害と言うならば、男女差は基本的にはないのではないかというのが僕の推論です。

もちろん統計的には男性の方が多いのですが、やはり女性はまだまだ診断されていないのではないかと思います。

今回はまず最初に女性の生きづらさを皆さんと確認した後に、発達障害であればどのような問題があるのかということをお話しします。

発達障害のいろいろなタイプ

「発達障害」といってもいろいろなタイプがあります。

学術的には大きく
・ASD(自閉スペクトラム症)
・ADHD(注意欠如・多動症)
・LD(学習障害)
の3つに分けられます。

ASDとADHDは合併することが多いです。
ですから僕はまとめて「発達障害」と言うことが多いです。

ASD(自閉スペクトラム症)は、5つないし4つのタイプに分けられると言われています。
・受動型:おとなしく言いなりになりやすい。黙ってニコニコしているようなタイプ
・積極奇異型:空気を読まずにガンガン話しかけていく。少し変わった人
大きく分けるとこちらの2つで、他に
・孤立型:ひとりを好む
・尊大型:すごく偉そう
・大仰型:大袈裟な振る舞いをする
この3つがあります。

ただ、カテゴリーに分けることは僕はあまり意味がないと思っています。
発達障害は知性のばらつきのことを指すので、いろいろなタイプの人がいます。

ですからタイプで分けるよりはその場その場で考えた方が良いのですが、目印としてわかりやすいものとして「受動型」と「積極奇異型」があります。

女性の生きづらさ

女性はやはり女性であることが不利になる、生きづらさを生んでいることがあります。

女性の生きづらさを子供の時から考えてみます。

・5歳~
まず女性は、「女性同士のコミュニケーション」をしなければなりません。
男性ならば男性同士のコミュニケーションになります。

女性同士のコミュニケーションは独特で、言語化されなかったり、情緒を重視したり、いわゆる「空気」を読まなければいけないことが多いです。

男性同士の会話や社会での会話、会社での会話と違い、女性同士の幼稚園、小学校、プライベートで交わされる会話は共感重視で情報のやりとりに終始することはありません。このような独特のルールがあります。

・10歳~
女性は「女性らしいふるまい」を求められます。
「女性らしい服装」をしなければいけないことも求められてしまいます。

男の人は雑で良いですし、実際僕も雑です。
言葉遣いが汚くても許される場面が多いですし、服装も男の人の服装は適当で良かったりします。
でも女性はそうはいかず、男性に比べて「きちんとしなさい」と言われやすいです。

・15歳~
15歳くらいになってくると性の危険性が出てきます。
痴漢に遭う、変にナンパされるなど危険な目に遭うことがあります。それは男の人よりも早かったりします。
もちろん男の子でもレイプされてしまう、痴漢に遭うことはありますが、女の人の方がはるかに多いです。

・20歳~
20歳を過ぎて大学を卒業してからなど、会社に入ります。
会社は今でも男性社会です。
女性社会に慣れたと思ったら、今度は男性社会で生きる術を身に付けなければなりません。そのような難しさがあります。
男性中心社会なのでやりにくいのです。
男性社会なので男性が生きやすいように作られています。

・30歳~
結婚したら家事・育児は女性のものにされがちです。
本来は夫婦平等にやるべきなのですが、そうは言っても女性がメインでやらなければならないことが多かったりします。

特に育児は、出産も含めると女性が中心にならざるを得ないところがあります。こういったことも男性に比べると不利なことかと思います。
妊活も女性の負担が大きかったりします。

親戚付き合いも女性の仕事とされがちです。

・10歳~
後は、母との関係が特殊です。
男の子と母親の関係よりも、母と娘の関係の方が密着感があります。
本音を言うことが多かったり、母親の愚痴の聞き役になってしまったり、母親との関係のトラブルが多くあります。

以上が女性の生きづらさです。
もちろん生きづらい部分もあれば、女性ならではの武器もあります。
ですが発達障害の人は、女性ならではの武器がうまく使いこなせない、だから不利な状況ばかりが多かったりすることがあると思います。

リストカット、摂食障害

生きづらいため、女性の発達障害の人に多いのが「リストカット」や「摂食障害」です。

生きづらいのですが、どう生きづらいのかが言いにくく、誰にも言えず一人でリストカットや食べ吐きに走ってしまうことがあります。

痩せたらきれいになってみんながちやほやしてくれる、助けてくれると誤った学習をし、それに終始してしまうこともあります。

コミュニケーション

<受動型>

女性同士のコミュニケーションでは、例えば受動型だと
・自分の意見が言えない
・もじもじする
といったことが多くあります。

どのような会話が起きているのかがわかりません。
女性同士の会話はとても複雑なのです。
ボディーランゲージもあったり皮肉もあったり、マウンティングもあったり、言語以外の量も多いですし、いろいろな人がどんどん喋ります。それについていけないのです。ただただ困ってしまいます。

相手も自分の喋りに夢中になっていると思ったら、他の人のことも全部聞いているのです。
聞いているから「この人喋っていないな」「なんかつまらなそうだな」などと思われ、孤立してしまうことが結構あります。
その結果弾かれてしまい、知らないうちに孤立してしまいます。

<積極奇異型・尊大型・大仰型>

ガンガン自分の言いたいことばかり喋るので、無神経だと思われます。
自分の感じたことをそのまま喋ってしまいますので、相手はイラッとしたりします。
無神経だと思われていじめになってしまうパターンもあります。

ですから極めて早い時期に挫折します。
男の子ならば5歳くらいの時には1人で黙々と電車などで遊んでいても問題なかったりしますが、女の子だと女の子同士の輪に強制的に入れられてしまうのでトラブルになることがあります。

女性らしいふるまい、服装

女性らしい振る舞いや服装を求められてもなかなかできず、だらしないと思われたりします。
TPOに合わせることが苦手で、やけに地味な服を着てきたり、やけに派手な服を着てしまうこともあります。

ファッションは空気の読み合いというか、場に合わせつつも少しだけどう目立つかがファッションなので、一番苦手なことです。ですからよくわからず間違った格好してしまうことが多くあります。

この時期に、やはりリストカットや摂食障害を覚えることが多かったりします。

性被害、境界性、依存

15歳くらいからは性の危険性があります。
発達障害の人は普通の女性よりもおそらく危険な目に遭いやすいです。

警戒心がなかったりしますし、孤立していたりいじめに遭っていたり、男の人に庇ってもらったり男の人に寄って来られやすい隙が多いのです。

良い人ばかりだったら良いのですが悪い人もたくさんいます。
性被害に遭ってしまうことも結構多くあります。
夜一人で歩いている時に被害に遭うこともあれば、騙されてしまうこともありますし、変な彼氏がついてしまうこともあります。

やけに年齢の離れた彼氏ができることもあります。
聞いていて僕も怒りを感じるようなこともあります。20くらい歳の離れた彼氏を作ってしまうことも結構あるのです。

うちのクリニックは大学生ぐらいからしか来ないが、どこまで自己責任なのかと思ったりします。

男性との関係や付き合い方もよくわからないので、妙に「見捨てられ不安」が強くなる境界性人格障害のような振る舞いをすることもあれば、過度に依存してしまうこともあります。
性依存になってしまうこともありますし、一人の人に依存してしまうこともあります。

女性や同年代とのコミュニケーションが難しく、それを覚えないうちに年齢が上の男性と付き合ってしまいます。そして、コミュニケーションが下手な分、肉体的な奉仕によって相手の気を引こうとする間違った人間関係の理解をしてしまうことが結構あるのです。

適応困難→うつ

大人になると男性社会に入り会社に入るのですが、やはりなかなか暗黙のルールが理解できず、集団の中で不適応を起こし、うつになってしまうことが結構あります。

片付けられない、家事が苦手

仕事は何とかやれてきても、結婚をしたら全然家を片付けられないダメ嫁のような烙印を押されてしまったり、育児が苦手でネグレクトのようになってしまう、子供をどのように扱ったら良いかわからないので虐待のようになってしまうこともあります。

パートナー選びに失敗することも多く、離婚になりやすかったりしますし、DV男をつかまえてしまうこともあります。
同じようなタイプ、発達障害系の夫で全然家事や育児を手伝ってくれないというパターンも見られます。

嫁姑問題でトラブルが起きることもあります。

また、子供が思春期になったときに、相手の気持ちが全然わからないパターンもあります。
感情のレパートリーや経験のレパートリーが少ないので、子供の多彩な感情を把握できずにトラブルになり、虐待じみたようなことになることもあるのです。

母子密着、葛藤がある

これはずっとつきまとうのですが、「母との関係」です。
発達障害の女性は母との関係でずっと悩んでいることが多いです。

できない子供だったので母親が過度に保護をし、母子密着が強烈になってしまったパターンもあれば、母親にも発達障害の傾向があり、愚痴を他で言えずに娘にだけ言い続ける、娘が母親のいいおもちゃのようになってしまうパターンもあります。

逆に母親しか助けてくれないと思い、子供が母親を振り回す母子密着もあります。

以上、ひと通り思いつくままに喋りましたが、1つ1つに関してもっと話せることもあるのでまた話していきたいと思います。

本当に女性の発達障害は苦しいですし、辛い思いをしている人がたくさんいます。
悩んでいるのはあなただけではないのです。
知識をつけてもらって解決策を一緒に考えていければと思います。


2021.11.28

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