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スルピリド(ドグマチール)について解説します

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00:00 今日のテーマ
01:03 スルピリド
03:49 効果
05:31 副作用
06:19 副作用:高プロラクチン血症

今日は「スルピリド(商品名:ドグマチール)」について解説します。この薬は昔からある薬で内科でも処方されることがあるので、結構処方されたことがある人が多いと思います。でもこの薬も前回のアリピプラゾールと同様に多様な効果があるので、いまひとつどのような機序で効くのか説明しにくいですし、説明されてこなかったので動画に撮ることにしました。(僕もあまりわかっていないのですが…)

スルピリドは副作用も特徴的です。その点についても今回の動画で取り上げようと思います。

スルピリドとは

スルピリドは「定型抗精神病薬」と分類されます。定型というのは簡単に言うと昔の薬で、非定型は最近出た薬(リスペリンドン、オランザピン、クエチアピン等)です。定型の抗精神病薬はほとんど使われていないのですが、スルピリドは生き残っています。なぜかというと、少量だと「アゴニスト作用」があるからです。つまり、ドパミンを出してくれる作用があります。

抗精神病薬のメインの作業はドパミンのブロックです。ドパミンが多いと幻覚・妄想になるのでブロックしてあげようというのが抗精神病薬の特徴なのですが、スルピリドは少量だとドパミンをむしろ出してくれます。これがうつにも効果があって使い勝手が良いという変化球的な薬です。

臨床的にはアリピプラゾール(エビリファイ)に似ています。アリピプラゾールも量が多いとドパミンをブロックし、少量だとドパミンを出す作用があります。似ていますが、薬理的な作用機序が違います。シナプスの前受容体からのドパミン放出をブロックするため、「あまり出ていないのかな?」と思ってより出すようになります。

スルピリドの効果

統合失調症の幻覚・妄想に対しては300〜600mgを出すことで抑えられます。

うつ状態の場合は150〜300mgを使うと、ドパミンをむしろ出してくれるのでうつが良くなります。

胃・十二指腸潰瘍には150mgを1日3回に分けて飲みます。吐き気どめの作用もあります。

スルピリドはもともと胃薬を作ろうとしてできた薬です。
うつにも効果があるし胃にも効くならば、お腹の調子が悪いうつの人に良いのでは?と思うかもしれませんが、そう単純ではありません。昔の薬なので副作用も出やすいので、普通の抗うつ薬と胃薬で良いという考え方もあります。

副作用

・アカシジア(ムズムズ)
・パーキンソン症状:手の震え、表情が硬くなる、体の動きがぎこちなくなる
・抗ヒスタミン作用:鎮静、体重増加
・α1ブロック作用:低血圧、ふらつき
・抗コリン作用:鎮静、かすみ目、便秘

これらは一般的な抗精神病薬ならば共通する副作用の特徴ですが、定型である分出やすいです。

副作用:高プロラクチン血症

スルピリドの特徴的な副作用が「高プロラクチン血症」です。プロラクチンとは女性ホルモンのことです。
高プロラクチンになることで、乳汁分泌が出る、無月経になるといったことがあります。内科で出されて乳汁分泌が起き、母親と一緒に受診する女子中高生も結構います。男性にも乳汁分泌はあります。

どうしてそのようなことが起こるかというと、下垂体でのドパミンブロックが起きることでプロラクチンがネガティブフィードバックを受けて上がるためです。

【参考】ドグマチール 添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2329009F1110_3_01/?view=frame&style=XML&lang=ja

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2021.1.18

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