今日は「C群のパーソナリティ症」について解説します。
パーソナリティ症(P.D.)とはいわゆる「人格障害」で、今は「パーソナリティ症」と呼ばれるようになりました。
パーソナリティ症はA群~C群に分類されます。
P.D.はPersonality Disorderの略です。
A群
・妄想性P.D.
・シゾイドP.D.
・統合失調症型P.D.
B群
・反社会性P.D.
・境界性P.D.
・演技性P.D.
・自己愛性P.D.
C群
・回避性P.D.
・依存性P.D.
・強迫性P.D.
今回はC群の解説をします。
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回避性P.D.
・否定的評価への恐怖
悪く言われることへの恐怖感が強く、人との交流を避けます。
・自己評価が低い
自分は拒絶されるもの、批判されるものだという思いに囚われています。
・恥を恐れる「社会的引きこもり」
恥をかくかもしれないことを過度に恐れ、結果的に社会的引きこもりになることが多いです。
パーソナリティ症は薬が効く病気ではありませんが、中長期的な観点で通院やカウンセリングを続けていると少しずつ良くなります。気になる方は受診してみてはいかがでしょうか。
依存性P.D.
・自分で決められない、自分は無力
人に決めてもらったり決断してもらったりします。また、自分は無力だと思っています。
・嫌われたくないので意見を言えない
・嫌われたくないので相手に尽くす
尽くす相手がいなくなると、尽くす相手を必死に探します。そしてまたその人に尽くし、依存します。
強迫性P.D.
・規則、法則、法律、仕事を重視していて、相手の気持ちよりもこれらを重視する
・完璧主義で人に仕事を任せられない
・ケチで頑固
強迫性P.D.は自閉スペクトラム症(ASD)と似ていますし、C群全体が発達障害と似ています。ですからよく混同されます。
回避性P.D.を疑われても、今の観点から見ると発達障害かなということも結構あります。
今回はパーソナリティ症のC群の解説をしました。
人格障害
2021.7.15