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抗うつ薬はなぜ効く? メカニズムについて解説します。

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抗うつ薬のメカニズムについて精神科医が分かりやすく解説します。
抗うつ薬はうつ病だけではなくパニック障害や強迫性障害、不安障害などにも使用しますし、痛みや不眠にも効果があります。そのため、広く使われる基本的な薬です。

しかし、そのメカニズムについて説明を受けたことのある患者さんは少ないのではないでしょうか?
脳は神経細胞の集まりですが、うつ病の人は神経細胞の活動が低下していると言われています。神経伝達物質の量が少なくなっており、薬によって神経伝達物質の量を増やしています。

もう少し具体的に話すと、セロトニンという物質が回収されるのを邪魔することで、セロトニンの量が増えます。セロトニンの量が増えることで、それを感知した受容体から、休止していた遺伝子を活性化されて、神経系のたんぱく質の合成が促進されます。体質改善のイメージです。
なので、薬の効果が表れるまでに2~4週間ほどかかるのです。

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2020.9.23

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