今日は、リストカット・自傷行為について考えてみようと思います。
リストカットは衝動的なストレス反応と言われます。イライラして買い物をしてしまう、甘い物を食べてしまうといったことと似ています。アピール行為でしょ?と言われがちですが、そういうことはなくむしろ隠そうとします。
自傷行為に走りやすいのは、自分が抱えている問題を言葉にするのが苦手、ストレスを外側でなく内側(自分)に向けてしまう、成功体験が少なく自己肯定感が低いといった傾向のある人です。
診断・治療については、言語化困難な部分と衝動性に注目し、それによって薬を使い分けています。他の依存症がないか等もチェックします。ただ、大体の場合は薬だけの治療は難しいので、カウンセリングや訪問看護などきめ細やかな対応が大切です。
※9分36秒のグランファキシンは、正しくはグアンファシン(インチュニブ)です。